日誌

9/25 信じる

ガッツ石松さんが「太陽の帝国」で、全米映画俳優協会最優秀外国人俳優賞を受賞した時のエピソードです。

受賞のお礼として、貧民地区のジムや孤児院などを訪ねて、ボクシングの指導をしたそうです。

ガッツ石松さんは、授賞式の挨拶で彼らのことに触れ、次のような話をしました。

 

俺はとんでもない貧乏の生まれで、本当に彼らと全く変わらない育ちだった。

ただひとつ違ったのは、母が俺を信じてくれたこと。

『お前はバカだし、私は貧乏で何もしてやることができない。ただお前を信じてやることだけは出来る。』と、いつも言ってくれていた。

母はもう死んじまったが、母親が子供を信じてくれているという。

母親じゃなくても、誰かが自分を信じてくれている。

それだけで、子供は自分を信じて前を向いて努力していけるんだ。

だから、君たちが負けそうになったら、友達や家族を思い出して欲しい。

そして、友達や家族が負けそうになっていたなら、信じて励ましていて欲しい。

それだけで、何でも出来るようになるんだ。

そういうことを、彼らに伝えたかった。

 

カタカナで書かれた、カンニングペーパーを読みながらの英語の挨拶です。

最初は笑い声が起こった会場がだんだん静まり返り、最後は観客総立ちのスタンディングオベイションとなりました。