探究
鹿児島県立国分高等学校との連携協定締結式について
10月16日(月)、鹿児島県立国分高等学校と本校との連携協定締結式が行われました。 本校:篠田校長(左) 国分高校:福留校長(右) この連携は同じ霧島ジオパークのエリアにある高等学校として「探究活動・課題研究」を中軸とした 教育活動、教育課程や進路指導、生徒指導等の多様な観点について必要な教育交流や情報交換をする こととを目的としています。 本校校長室で締結式が行われました。国分高校は、桜島の北の霧島市にあり、本校と同様に普通科 と理数科を併設する今年度創立110周年を迎えた伝統校です。また平成30年度より文部科学省より SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、Ⅱ期目の今年度は 「霧島から世界へ イノベーティブな科学系人材の育成を目指した国分プログラムの開発と展開」 をテーマに探究活動・課題研究を実践され、全国トップの高い評価とその成果を挙げておられます。 今後の両校が行う教育交流及び連携の活動事項は、以下の通りです。 ⑴ 「探究活動・課題研究」の推進に関する双方の情報交換や人的交流(生徒・職員) ⑵ 授業改善や進路指導に関する情報交換や人的交流(同上) ⑶ 高大接続や産学官連携に関する情報交換や人的交流(同上) ⑷ 霧島ジオパークの世界ジオパーク認定に向けた取組(同上) ⑸ 相互の人材の交流での職員研修や授業研修 ⑹ 中高接続・キャリア教育・生徒指導に関する相互の交流や情報交換 今後の探究活動・課題研究や授業、部活動を通した交流により両校のさらなる飛躍が期待され、 今からワクワクしております。連携協定を結んでくださった、鹿児島県立国分高等学校の福留校長先生 をはじめとする先生方、ありがとうございました。本校との交流をどうぞよろしくお願いいたします。 |
授業改革研究授業「『問い』を立てる」(教科横断型授業)について
授業改革研究授業「『問い』を立てる」(教科横断型授業) 11/22(水)
探究型学習を支える「問い」を立てる研究授業を、教科横断型授業で実施しました。「理数探究基礎」の授業で2コマ連続の授業でした。
今回の研究授業に関わってくれた先生方は、国語、公民、数学、保健体育、英語(ALT)と理科です。グループワークのコーディネーターまで含めると総勢10名以上の先生方が関わる授業となり、職員側も「『問い』を立てる」授業作りについて学びました。
各教科科目の「ものの見方・考え方」の視点を伝えた後、生徒の思考・表現は大きく変化し、「気づき」から「疑問」、「疑問」から「問い」へと変化していく姿が見て取れる、学びの多い研究授業となりました 予測不可能な時代を生きる生徒達、解なき時代に最適解を模索しつつ生き抜く力を培うために、探究活動は今後さらに重要となります。知識の詰め込みに偏った学習だけではなく、自ら気づき、思考する探究型学習を、今後泉ヶ丘では各教科の授業に広げていきます。
県高校教育研究会理科部会『地学』における授業公開
県高校教育研究会理科部会『地学』における授業公開 11/22(水)
本校において、宮崎県高等学校教育研究会理科部会『地学』が開催されました。県内5名の地学科教員が本校に集まり、授業研究等が行われました。
その中で本校地学科職員が授業を公開し、その後、研究協議が行われました。
この授業は、探究型の授業形態で実施され、エルニーニョ現象における気候変動や、それに伴う漁獲量の変動などについて、生徒の気づきから疑問へと変化させる、探究プロセスの導入部分が公開されました。
今後の授業では、仮説の設定、検証、結果、考察など、探究プロセスの獲得を単元のねらいとしていきたいとのことでした。
生徒が積極的に思考をする場面が多く見られた、素敵な協働活動あふれる授業でした。
総合的な探究の時間『国際交流』(1年普通科)11/17(金)
総合的な探究の時間『国際交流』(1年普通科)11/17(金)
都城市役所の国際交流員3名と本校ALT2名(アメリカ3名、中国1名、モンゴル1名)を講師に招いて、『国際交流』に関する授業が行われました。
この授業は地元都城市と世界とを繋げて考えることで、まちづくりの一端を担っているという当事者意識を持つきっかけにするためのものです。
講師の先生方は、自国について日本との違いを中心に紹介し、都城市ではどの点が生活上困難なのか説明してくれました。
生徒たちは先生方の説明のあと、積極的に質問をしていました。
今後の授業では、外国人居住者が都城の住みにくさを解消できる方策を考えて発表する活動を実施する予定です。
第2回研究授業期間及び授業公開 終了
毎年、年2回実施している本校職員の授業力向上研修期間「研究授業期間」の第2回(2学期10/16-12/18)が終了しました。期間中10/18~10/20の3日間は、コロナで中止していた授業公開日も再開し、中高の保護者や近隣の学習塾の先生方も多数参観に来校されました。我々もよい緊張感の中で授業が実施できました。来校された皆様、ありがとうございました。
さて、研究授業の方は、全教科の担当者が授業を行い、事後に各教科では合評会を、参観した他教科の先生からはアンケートにて(または授業者と直接)コメントを回収することで振り返りを行います。ICT機器の効果的活用や探究型学習への挑戦など、授業者の工夫に触れ、我々教員も相互に学び、そして何より生徒の学びが深まる授業を目指していきます。
これまで伝統的に行ってきた授業改善の取組を今後さらに発展させていき、「質の高い授業の提供」「10年後、20年後にも役立つ資質・能力の育成」を目指して励んでいきます。※写真は情報科と芸術科(美術)の授業の様子です。
総合的な探究の時間『国際交流』
総合的な探究の時間『国際交流』1年普通科 1/12(金)
先日の都城市役所の国際交流員を講師に招いたことを受けて、外国人居住者が都城の住みにくさを解消できる方策を探究しプレゼンを行いました。
言語上の困難点だけでなく、交通・インフラ・生活の面で日本人が思いつかないような外国人の悩みをリサーチして、その対策や改善案について提案しました。その中には、先日学習したRESAS(地域経済分析システム)からデータを引用して自分の考えの根拠にしていたグループもあり、総合的な探究の時間で習得したスキルを使ってより良いプレゼンを作ることができました。
今後の探究学習でも、「地元都城市と世界とを繋げて考え、まちづくり、世界づくりの一端を担う」という生徒の当事者意識を育成していきたいと思います。
プレ郷土探究(統計学講座①)高校1年普通科
プレ郷土探究(統計学講座①)
本日1月19日(金)より、プレ郷土探究の授業が始まりました。ここでは、来年度の郷土探究を円滑に取り組めるようにするために、統計の基礎を学習します。この授業では、ZOOM(オンライン会議システム)を使って、数学科の先生が5クラスを一斉指導する形で授業を展開しました。最初の単元ということで、Google Formを使ったオンラインでのアンケートフォームを作る活動が行われました。生徒たちは、授業者の指示に従って、PC画面とにらめっこしながら大変意欲的にアンケート作成に取り組んでいました。今回の授業で得た知識をもとに、次回は、統計・分析へと繋げていきます。
高2普通科 郷土探究「市へのプレゼン」開催
高2普通科 郷土探究「市へのプレゼン」開催 2/16(金)
2/16(金)午後に、高校2年普通科の探究活動「郷土探究」の集大成として市役所へのプレゼンテーションを実施しました。
これまで1年間、都城市の課題解決に向けて、課題把握、仮説設定、調査分析を班ごとに行ってきた成果を、ポスターによって発表を行いました。
今年度協力いただいた市役所8部署の担当者様をお招きし、自身が考える改善策、高校生ならではの視点での創造的アイディア等、さまざまな提言を行いました。
調査方法やデータ活用、アンケートの対象の吟味やポスターの「見せ方」等、事後のアドバイスも多くいただき、生涯続く探究活動に活かしていきたいと思います。
来週2/28(水)には、理数科による科学的探究活動「課題研究」と合同の「学習成果発表会」を実施します。中学3年・高校1年生に向けて発表し、学科や分野を超えてお互いに参観することで、発表スキルのさらなる向上と、多くの教養獲得の機会としたいと思います。
高校2年探究活動「学習成果発表会」
高校2年探究活動「学習成果発表会」開催 2/28(水)@本校体育館
高校普通科2年総探「郷土探究」、理数科2年「課題研究」で1年間取り組んできた探究活動の成果発表会を開催しました。全70班による体育館での発表には、附属中3年生、高校1年生約320名の参観に加え、これまで指導に当たっていただいた都城市役所の担当者の方、連携協定を結んでいる鹿児島県立国分高等学校の先生方、県教育委員会の先生にもご参観いただきました。質問を受けることによって、調査、実験の浅さや論理展開の不十分さに気づかされる場面もありましたが、これらの経験が生徒達を成長させてくれると思います。発表も回を重ねるごとに上達するなど、生徒の成長速度の速さには驚かされます。「体験」の機会の大切さにも改めて気づかされたところです。
「探究活動」は生涯続くものです。今回獲得した探究スキルを活かして、よりよい社会にするため、よりよい人生にするため、創造を続けていきたいですね。
ご協力いただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。
なお、この発表会の様子は、テレビ宮崎「のびよ!みやざきっ子」で3月17日に放送予定(9:50~10:00)です。
社会実験「Study Cafe プロジェクト」5/11~29限定スタディーカフェ開催
昨年度の郷土探究「中心市街地の活性化」から派生した取り組みの1つである「Study Cafe プロジェクト」を期間限定で開催します。
2024年5月6日南日本新聞
宮崎大学地域資源創成学部 谷田貝教授の視察および対談(2024/5/14)
普通科2年郷土探究「市役所分野別講演会」開催
5月24日(金)に、普通科2年生を対象にした「都城市役所分野別講演会」を開催しました。2年生の総探では「郷土探究」と題し、地域の課題解決型探究活動に取り組んでいきます。今年度サポートしていただくのは市役所9つの部署です。①人口減少対策【人口減少対策課】、②都城市のLINE活用【秘書広報課】、③国スポ・障スポ【国スポ・障スポ準備課】、④国際交流【国際化推進室】⑤カーボン・ニュートラル【環境政策課】、⑥若者世代から見た保育士【保育課】⑦中心市街地の活性化【商工政策課】、⑧歴史資料活用【文化財課】、⑨地域医療体制【健康課】の分野に分かれ、それぞれ地域の課題について学びました。生活はしているものの、高校生として目を留めていない領域の問題点などに対し、これからは「当事者意識」を持って向き合うなどして、課題解決の方策を1年間かけて探究していきたいと思います。いよいよ探究活動のスタートです。都城市役所の皆さん、今後ともサポートのほどをよろしくお願いします。
霧島ジオパークフィールドワークに参加しました(1年理数科)
5月30日(木)1年理数科(81名)が霧島ジオパークフィールドワークに参加しました。
霧島ジオパーク職員の石川徹様より、それぞれの場所で姶良カルデラや加久藤カルデラの火山の歴史やそれらが都城の地質や地形に与える影響について詳しく説明を受けることができました。生徒たちはそれぞれの場所で生まれた【問い】や【疑問】を「地球の気持ちになって考えよう」という視座で考え語り合う姿が見られました。
目的:科学者に必要な資質・能力や科学的探究プロセス(テーマ設定→仮説→実験・ 観察→考察) を「体験」を通して身につける。
また,次年度の SSR(スー パーサイエンスリサーチ)を見据えて霧島ジオパークをフィールドとした地元発信の「科学の種」を獲得する。
行程:学校 → 金御岳公園 → 母智丘神社 → 関之尾の滝 → 溝ノ口洞穴 → 学校
【生徒感想】
〇今回のフィールドワークで、都城の歴史について、たくさんのことを学ぶことができました。自然科学について、より興味を持ったので、これからの探究活動で、深く学んでいきたいです。
〇今回のフィールドワークを通して生まれ育った都城のことを全く知らないんだなと反省しました。また、山にある地層はすべてが凝灰岩でなく砂岩なども見られることを初めて知って面白いなと感じました。次回から新たな疑問点を探し出していきたいなと思いました。
〇今まであまり興味のなかった地学分野について、面白いなと思えました。普段の授業とは違い、実際に露頭を見たりなど、体験することで得られたものもたくさんありました。今回学んだこと来年からの探究活動や、地学の勉強に活かしていきたいです。
〇楽しみつつ、都城盆地ができた経緯や、その地形がどうしてそのような形になったのかを学ぶことができた。回った4つの地点が、都城盆地が成り立つ順番に近かったので、とても理解しやすかった。地球の気持ちになって、というのが新しい視点で難しかったけどそれが答えに繋がったりしたので面白かった。
これからも本物体験を通して、感性と探究心を育んでいきます!!
高校2年生郷土探究(こども施策分野)が「こどもまんなか会議」に参加しました。
3/27(水)に、本校2年生9名が「都城市こどもまんなか会議」でのプレゼン発表の場をいただきました。委員の方々のあたたかいまなざしの中、郷土探究(総合的な学習の時間)での成果をその場で発表しました。
「出産後の不安をなくす!」というテーマで、企業内で互助的な保育の場を設けてはどうでしょうか、そして「子育て情報をより多くの人に!」というテーマで、インスタグラムも活用して育児情報を発信してはどうでしょうか、というふたつの発表をさせていただきました。
お呼びいただいた都城市役所こども政策課のみなさんには、日頃から本校の探究学習にご協力をいただいております。この会にお呼びいただいたことも含め、ありがとうございました!
StudyCafeプロジェクト 市長報告会が行われました
6月25日(火)に都城市役所にて、同報告会が行われました。
報告会の中で、池田市長から「利用者の反応も大きく、とてもいい取り組み。この経験を活かして、将来の目標に向かって頑張ってください。」と激励のお言葉をいただきました。
プロジェクトを行う中で、生徒は多くの壁にあたり、それを乗り越えられたからこそ、今回のプロジェクトが成功したのだと思います。
様々な経験をする中で、探究心とレジリエンスが育まれる良い機会になったと思います。
泉ヶ丘の後輩たちへの良い指針となる活動でもありました。それぞれの探究活動はその時、担当した生徒で完了するものではなく、後輩たちへ「知の継承」としてバトンが渡され、発展と深化を繰り返しながら研究が続いていきます。今後の後輩たちの活躍にもご期待ください。