2A長期乗船実習 ④
進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。
9月11日
未明からやや風速が落ちました。波高も下がりましたが、向き変らず。実習生には
辛い海況と船体動揺(ピッチング)が続いています。14~15日発達北上する熱低と近
接遭遇せざるを得ないので、操業準備を前倒しで進めています。実習生は乗組員指導の下、
初めての操業準備に日々取り組んでいます。
9月12日
早朝は曇天雨模様でしたが、日が昇るに従い穏やかな明るい空になりました。
向かい風が一層収まり船酔患者は症状軽快傾向です。
今日は冷凍作業があり、実習生も頭からつま先まで防寒重装備の上、漁艙~準備室に
入り餌の移動他実習中です。
9月13日
風向が反時計方向にシフトし始め、風速も若干上がって来ました。実習生には明日日
中に台風13号に近接しながら針路前方を横切らせる形の回避計画であることを学習を兼ねて説明して
います。
出来るだけ『荒天ささえ』の態勢に頼らずかつ東進できるようコース取りを調整中です。
今日の海洋観測では学習が深まるよう、水深200mのプランクトンネット鉛直曳を実施しています。
9月14日
現在、台風13号中心まで直線距離250マイル程と推測しています。
風速上がり、ウネリ波高2m(実習生浜辺観測。実際は3m)。実習生は午前中、ブラン
リール練習と縄箱準備を普通にこなしています。 午後は一気に波高が上がると予想しています。
9月15日
台風の足跡(△波)が強く残る水域に入りました。風速が10m/s以下に落ちる一方
で、波高く(6m)針路速力を調整中です。 大きく揺れる中、実習生は当直、食当、合羽類の準備をし
ています。荒天対応の難しい運航が続いているため、当直の事前準備や引き継ぎでは把握してお
くべき項目が多くなり大変ですが、確実な成長につながっています。
1,2. 甲板長の指導を受けながら、延縄操業で使う枝縄(ブラン)巻きの練習をしています。
3. ブランリールという機械を使った練習。実習生はどんどん上達していきます。
4~6. 漁具作製など、いよいよ本格的に操業の準備が始まっています!
7~10. 毎日4回、海洋観測を行います。CTDという観測機器を水深1000mまで下ろし、
水温や塩分の鉛直分布を調べます。
11. 航海計算中。 12. 通信長にモールス信号について教えていただきました!
13,14. 乗組員さんとの交流も貴重な時間です。
15. 大きなシイラが釣れました!※このあと進洋丸一同、美味しくいただきました。