2025年10月の記事一覧
こんにちは!PTA新聞はまゆう2号です!~広報委員会より
6月から7月は、教員を目指す宮崎大学の学生さんとの交流会や事業所説明会と、子供たちの将来や進路に関する行事がありました。少しでも興味を持って頂き、最後まで、お読み頂けたら、嬉しいです。
〜未来の先生たちと保護者が語り合う!特別支援教育や育児の今とこれから〜
7月11日(金)に、「宮崎大学教育学部特別支援学級経営受講の学生との交流会」が開催されました。
近年、特別支援教育の対象となる子供が増え続けているのに、教員数は不足しています。このような状況で、未来の先生たちは保護者にとっても大切な存在!期待感も大きい!
そこで、広報委員のメンバーも交流会に参加して来ました。その時の学生さんの興味関心や熱意をお届けします!
【熱気あふれる意見交換】
当日は、学生と保護者が4つのグループに分かれて話しました。テーマはすべて学生さんから提案されたもので、その数なんと20個以上…!
話を聞いてくれる学生さんの真剣な姿勢に、私たち保護者も、率直で素直な気持ちを話すことができました。
▼テーマの一部
「子育てにおける工夫や必要な支援」「交流及び共同学習について(居住地交流を含む)」「育児の中での困難とその乗り越え方」…など
【学生たちが語る「先生への志」】
学生さんたちは、どのような想いを持って特別支援学校・学級の教員を目指しているのでしょうか?
質問してみると、いろいろなきっかけや志を語ってくれました。
* 「大好きな理科の先生が特別支援学級の先生で、あんな先生になりたいと思いました」
* 「教員を目指していませんでしたが、留学を経験し、日本の学校と海外の学校の仕組みの違いを知り、もし教員になるなら特別支援学校だと考えるようになりました」
* 「幼稚園の頃から知的障がいのある友達と一緒に過ごすのが当たり前だったのに、成長するにつれてクラスが別々になりました。中学生になる頃にはみんな、別々になることを当たり前に思い、受け入れていましたが、私は不思議さを感じました。環境によって考え方が変わり、障がいのある方への想いも変わってしまう。だからこそ、みんなが一緒に過ごせる環境を作りたいと思い、教員を目指しています。」
【保護者からの期待と感謝】
交流会に参加した保護者は学生さんたちに「根気強く、子供たちに寄り添ってほしい」「とにかく、優しく接してほしい」と願っています。この交流会は、そんな親の気持ちや育児の現実を打ち明ける良い機会になりました。
会を主催して下さった方々、真剣に話を聞いてくれた学生さんたちに感謝いたします。
「もっと話を聞いてほしい」「みなさんなら受け止めてくれるかも」と思えた貴重な経験でした!
【交流への参加が未来へつながる】
学生と保護者、お互いにとって、とても有意義な交流会となりました。この貴重な経験が、将来の教育現場で生かされることを願ってやみません。
そのためには、委員会やPTAの役割に関係なく、いろんな状況や事情の保護者が交流会などのイベントに参加し、たくさんの声を届けることが大切です。
みなさんも、ぜひ参加してみてください!
近い将来、教員になった学生さんたちと、どこかの学校でお会いするかもしれませんね。その日を楽しみにしています!
〜「就職」ではなく「定着」へ!PTA役員が大会で学んだ大切なこと〜
6月5日(木)に開催された「九知P連(九州地区特別支援学校知的障害教育校PTA連合研究協議会)大分大会」に、本校のPTA役員が参加し、7月の役員会で報告がありました。
【「就職」だけでは終わらない、卒業後の課題】
大会では、暁雲福祉理事長の丹羽和美氏と障害福祉サービス事業所ウィンド施設長の丹羽信誠氏が「就職がゴールではなく定着がゴール!」というテーマで講演されました。
特に印象的だったのは、「就職はしたけれど、長続きしない」という知的障がいがある方の早期離職の問題です。これは私たち保護者にとっても非常に切実な悩みではないでしょうか。
早期離職の要因としては、本人が「働くこと」を正しく理解していないケースや、本人の特性と仕事や職場環境が合わなかったことなどが挙げられるそうです。
【子供たちの「定着」のために、保護者ができること】
では、子供たちが安心して働き続けられるよう、親として何ができるのでしょうか?
講演では、以下の3つの提言がありました。
* 「就職先を決める」よりも、「定着できる職場を一緒に探す」意識を持つ。
* 実習や見学の際、本人の反応だけでなく「支援体制」や「職場の雰囲気」も保護者が確認する。
* 企業や福祉との連携を学校任せにせず、保護者も「チームの一員」として関わる。
「就職」をゴールと考えがちですが、本当に大切なのは「定着」です。「定着がゴール!」を合言葉にして、私たち保護者が積極的に関わり、子どもたちが長く安心して働ける未来を一緒に築いていきましょう!
最後に、参加されたPTA役員の皆様、先生方、お疲れ様でした!
※参考資料:PTA副会長樋口さんの報告書
〜リアルな声を届ける事業所説明会! 進路開拓委員会より~
7月23日(水)に行われた事業所説明会。
「親の思いと現場実習を体験した子供の思いが違う」というリアルな声が、参加された保護者の方から聴けました。
今回の説明会では、複数の事業所さんの具体的な活動内容や、利用者さんへの熱い想いを知る貴重な機会になりました。
特に心に残ったのは、どの事業所さんも「利用者自身の」やってみたい、楽しいという気持ちを何よりも大切に寄り添っていることです。
ご参加下さった保護者の方からは、
・「子供に合った作業を楽しく続けられることが大切だと感じました」
・「これまで知らなかったサービスも多く、選択肢が広がったように感じました」
といったご感想を頂きました。
お子さんと一緒に職場体験への参加を予定されているという声もあり、今後の進路選びの大きなヒントになったようです。
また、宮崎市役所の方も来られ、宮崎市の福祉サービスについてのお話もありました。
市役所の方に、直接質問できる時間もあり、市の福祉サービスや利用開始までの手続きについて、伺うこともできたため、参加された皆様のお悩みも解決できたようです。
お子さんが定着できる事業所や就職先を見つけるためには、やっぱり生の声や熱意に直接触れることが、とても大切だと改めて感じました。
次回の事業所説明会にも、ぜひお気軽にご参加ください!
また、進路開拓委員会や進路支援部の先生方も、保護者に向けて、進路に関する情報を発信しています。お見逃しなく!
〜人権•同和教育大会に参加して〜
8月5日、宮崎市民文化ホールで『宮崎県人権・同和教育研究大会』に保健体育委員会の皆様が参加されました。
今回の大会では、「誇りをもって生きる」と題し、和太鼓店を営む宮内礼治さん*が、太鼓作りを通して、人権についてのお話をしてくださいました。
*部落解放同盟鹿児島県連合会書記次長
宮内さんは、太鼓が牛の皮から作られていることに触れ「太鼓を作るために牛を殺していて残虐」という誤解があること、実際は「食用にされた後の牛の皮(命)を無駄にすることなく活用している」ことを語られました。
「知らないこと」が誤解や差別を生む可能性がある怖さと、限りある命のすべてを大切にすることが「誇りをもって生きる」ことに繋がることを、あらためて気づけた機会でした。
また、3会場に分かれて子どもの学びを保障するつながり等を話し合う時間もあり、参加者からは「悪気がなくても、相手を理解しようとしなければ、差別につながることがあるかもしれない」という感想が寄せられました。
まさにそのようなことを「知る」ことが、差別をなくし、誇りを持って生きるための第一歩となると思いました。
~最後に…~
取材にご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。そして、はまゆう2号を最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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