学校の様子

2017年3月の記事一覧

学習発表会2

 学習発表会の終盤は「わくわく学習」の発表です。
 まず、1・2年生は、劇「なばたろう」を発表しました。「ももたろう」のストーリーを参考にした「なばたろう」、伝説のしいたけ博士が住んでいる南川国を目指して旅に出ます。「なばたろう」は、旅の途中で「玉切りの◯◯」や「こまうちの◯◯」「ふせこみの◯◯」など、しいたけ作りに詳しい仲間に出会います。その時に歌う歌が「なーばたろさんなばたろさん、お腰ににつけた乾燥しいたけ、一つ私にくださいな。」という歌です。3~6年生や保育所生も、劇の途中で出てくる歌に合わせて一緒に歌いました。また、伝説のしいたけ博士の役は、本当のしいたけ博士に演じていただきました。しいたけ博士は、春にはしいたけについての学習でお世話になり、夏、秋と定期的にしいたけの原木の様子を見に来てくださり、冬にはこま打ちの指導もしてくださいます。1年を通じてお世話になっているしいたけ博士ですので、1・2年生も一緒に劇に出てもらえて嬉しそうでした。


【しいたけについて意欲的に学ぶ姿を見てもらうことが、しいたけ博士に感謝の気持ちを表すことにつながると思います】

 その後、3~6年生のポスターセッションです。それぞれの子どもたちが自分で決めたテーマに沿って1年間学習してきたことを発表しました。質疑応答を含めて1人10分の持ち時間です。学習をしてきた過程や学習を通して学んだこと、将来の夢との関わりなどを元気よく発表していました。


【1人で10分間のポスターセッションは初めての経験でした】


  【自分が経験して学んだことだから、自信をもって発表できます】

【発表を支える友達との息もピッタリ】

【わくわく学習を通して夢が明確になりました】

【女性にスポットを当てて諸塚村を応援】

 質疑応答では、「校区外の方へ取材をする時に大変だったことは?」という質問に、「質問に対する答えをもらった時に『つまり』を使ってその方が言いたいことを確認しました。」と答えていたり、「将来諸塚村に帰ってきたいと思いますか?」という質問には「将来帰ってきて諸塚で介護士になりたいです。また、青年や婦人会にも入りたいです。」と答えていたりする子どももいました。どの子どもも、質問に対してじっくりと考えて答えを出す姿がみられました。今まで一つ一つ学習を積み重ねているため、予想していなかった質問でもそれまでの経験と重ね合わせて答えることができていたと思います。

 最後に閉会式を行い、校長先生から講評をいただきました。まず、子どもたちの学びに対する姿勢についてお話がありました。「子どもたちは、学習してきたこと、考えたことを伝えたい・見せたいという気持ちがあります。この学習発表会で、1年のまとめの発表ができたと思います。そして、地域の方々への感謝の気持ちが伝わったと思います。」それから「在児家庭ではない地域の方々が学習発表会を応援にきてくださるのが荒谷のよさだと思います。また、箕舞の指導や応援隊からのつながりが広がり、学びが深まりました。」と地域の方々へのお礼の言葉がありました。講評の結びには、「この学校は理想の教育ができる学校です。」と話され、本当にその通りだと思いました。


【保護者の方・地域の方々への感謝の気持ちで溢れた講評だと感じました】


【荒谷小を応援してくださるたくさんの方々がいてとても心強いです】

 学習発表会が終わると、体育館後方からいい香りがしてきました。1・2年生の乾燥しいたけが入っている豚汁の香りです。お父さん方が朝早くから作ってくださった豚汁や、各家庭から持ってきてくださったおにぎりをお昼ごはんに昼食会の始まりです。


【あつあつの豚汁、しょうがの風味が食欲をそそりました】

 昼食会では、学習発表会にお越しくださった方々の中から感想をいただきました。

   【林業関係の方や青年の方】


    【婦人会や林業女子の方】

   【前校長先生や宮崎大学の先生】

【不在児家庭の方や村外出身者の方】

 様々な立場から子どもたちの発表についてお話しくださいました。
◯ 「荒谷小を世界遺産にしたい。」
◯ 「林業のことをほめてくださるので、家族がしている林業の仕事をかっこよく思えたり誇りに思えたりするようになった。」
◯ 「地域の循環が学校の循環とマッチしている。子どもたちは肌で感じて学んでいると思う。」
◯ 「青年はみんなの期待に添えるよう、先輩と話したり後輩に伝えたりするという中間の役割を担っている。これからもがんばりたい。」
◯ 「林業小町やひなたもりことコラボレーションしたい。」
◯ 「林業から広がりを見せている。社会を支えているのは『人』だと学習を通して学んでいる。この地域にこの学校があることが大切だと感じている。」
◯ 「地域が子どもを守っている。自分の子どものように思っている。このことが子どもたちの誇りになる。」

 など、嬉しいお言葉をたくさんくださいました。それらの感想を聞いて、最後に子どもたちがふりかえりました。

◯ 間違えないで楽しくできた。
◯ 目標の感謝の気持ちをもって発表することができた。じいじ、ばあばが聞いてくれて自信がもてた。
◯ 大勢の人の前で発表ができた。将来は青年団に入団したり、林業女子になりたいという夢が強いものになった。絶対に夢を叶える。
◯ 荒谷小は世界遺産になる学校だと思った。

【それぞれ達成感を味わったようです】

 子どもたちは、一生懸命学習してきたことを、きちんと聞いてくださる保護者の方や地域の方々にとても感謝していると思います。子どもたちの成長を見届けてくださる温かさ、荒谷・南川の方々の元気も感じられた学習発表会でした。
 お忙しい中お越しくださって、本当にありがとうございました。

学習発表会1

 2月26日(日)に学習発表会を行いました。インフルエンザの流行により、2週間延期した学習発表会ですが、多くの方々にお越しいただきました。

 毎年恒例の、お父さん方による豚汁作りは7時30分頃から始まりました。各家庭で前もって材料を切ってきてくださっていたため、スムーズに調理が進んでいました。

    【家庭科室からいい香りが漂ってきました】

 そして、いよいよ学習発表会のスタートです。まずは保育所生の踊り・ダンスです。

【年少・年少々さんは魔法使いに変身】


【年中・年長の女の子はあでやかな着物姿】【「えい!やあ!」と元気のいい年長さん】

 にこにこ笑顔や真剣な表情で、堂々とした発表を見せてくれました。

 その後、各学級の発表です。
 1・2年生は一輪車に英語、そして算数の発表をしました。算数の学習で、かさを調べる方法として「水を飲んでみたらどちらが多いか分かるんじゃない?」と言って1年生が水を飲んで調べるという発表をしました。まさかそんな調べ方で分かるはずがないと大人は思うのですが、実際に子どもたちは真剣にそのように担任の先生に提案したそうです。面白い発想があるなぁと子どもたちのひらめきには感心します。


  【自然体で発表ができました】


           【1年生は初めての学習発表会】

         【大きな声を出せるようになった2年生】

 3・4年生の発表はリコーダーや詩、社会の学習の発表でした。学習発表会前は、体育館に加えて図書室でも練習を重ねてきた3・4年生、とても元気のよい発表でした。詩の発表では、家族を題材にした詩を発表した児童が詩を読む際に、会場にいる家族に呼びかける演出がありました。ほほえましい光景で、きっと家族の方は喜んでくださったのではないでしょうか。


 【元気をもらえる発表でした】

     【3年生、リコーダーもとっても上手でした】

【4年生、発表をリードするような大きな声でした】

 その後は、5・6年生の発表です。まず、6年生が弓の唱経を歌いました。会場からは、「初めて最初から最後まで聞いた」と話す声も聞こえてきました。そして5年生は読書感想文の発表をしました。その後のわくわく学習の発表につながるような発表でした。


 【美しい4人のハーモニー】


【5年生、難しい本にも挑戦しました】 【6年生、堂々とした発表です】


     【日頃の学習の成果を立派に発表しました】

 前半が終わり、次は保育所生の「おむすびころりんすっとんとん」です。場面が変わる時には、自分たちで背景を変えたり、並ぶ時は隣の人との間を考えて立ったりするなど、子どもたちが考えて動いている姿が印象的でした。


【おじいさんとおむすび、そしてねずみたちのユーモア溢れる劇でした】

 劇の次は「箕舞」です。この日のために、2回も来校され、ご指導くださった地域の方たちに感謝の気持ちを表すため、そして伝統文化を受け継いでいく気持ちを伝えるという思いが子どもたちにはあります。舞い手はお互いに動きを確認しながら舞い、囃子も大きな声で舞い手を支えて「箕舞」を作り上げました。


      【先輩から後輩へと脈々と受け継がれています】


【ご指導くださった方も近くで応援してくださっていました】

 それから、保育所生の合奏やミラクルパワーズによる演奏も行われました。子どもたちも大人も、学習発表会に向けて一生懸命練習をしてきました。保育所生は鍵盤ハーモニカにカスタネット、タンバリンにトライアングル、大太鼓とそれぞれ役割分担をして演奏しました。ミラクルパワーズでは、在児家庭でない地域の方々も多く参加してくださっています。その方々が音頭をとって進めてくださるからこそ、今年も演奏ができたと思います。ありがとうございます。


【大きな音を出すために元気よく楽器を演奏しました】



        【地域の一体感が表れた演奏でした】

 この学習発表会には「懐かしの先生紹介」というプログラムがあります。毎年、異動された先生方が学習発表会にきてくださり、感想をお話しくださいます。今年度も2名の先生がお越しくださいました。


       【昨年度までいらっしゃった先生方です】

 お2人の先生は、子どもたちの発表に対してエールを送ってくださいました。久しぶりの再会に子どもたちも保護者の方・地域の方々も元気が出たことでしょう。荒谷小を離れても、つながってくださっていることをありがたく思います。
 学習発表会の中盤の最後のプログラムは合同合唱・合奏「ふるさと」です。地域の方々に対する感謝の気持ち、憧れの気持ち、荒谷・南川に対する自分たちの思いをこの発表に表現しました。

【20人の子どもたちの気持ちが一つになりました】