日誌

2020年5月の記事一覧

日之影中学校からのメッセージ

     伊東校長先生から

  家時間を有意義に過ごす手段の一つが読書だと思います。連休を利用して、A・カミュが第二次大戦後(1947)に書いた「ペスト」という本を読んでみました(Amazonで在庫切れになるほど今人気の本)。

ペストという感染症に突然襲われたアルジェリアのオラン市があっという間に封鎖され、ペストに感染死する恐怖と封鎖による圧迫感の中で人々はほんろうされていくことになりますが、この状況は現在のコロナ禍と酷似しています。カミュは様々な登場人物を通して、こうした不条理と向き合った時の人間の心の動きや行動はいかにあるべきなのかを読者に問いかけてきます。正解が示されることはなく「自分ならどうするだろう…」そんな問いと向き合いながら、今のコロナ禍についてリアルタイムに考えさせられる本でした。みなさんもぜひ本に親しんでいきましょう。