BAMBOO MUSIC MIYAZAKI
2月20日の発表に向けて~練習開始~
2月8日(木)
今日から練習が始まりました…と言っても、全員がリンディックの練習を始めたわけではありません。
成澤先生のお話だと使用している竹が完全に乾燥していないため、気候の関係で調律をしても翌日音が変化する状況にあり、作った楽器の調律が完了していないのだそうです。全てのリンディックの調律が完了するには、もう少し時間が必要とのことでした。
そこで、昨日はリンディックで演奏する曲を覚える練習を行いました。
その曲は、坂本九さんが歌った「上を向いて歩こう」です。
【「上を向いて歩こう」の歌詞をみんなで読んでいます】
当然のことですが、昭和の曲ですので子どもたちの認知度は低く、知っている子どもはいませんでした。
しかし、曲を聞かせてもらうと互いに顔を見合わせ、知ってる曲?というようなリアクションを見せている子どもたちもいました。
曲の感じがつかめたところで、成澤先生のギターに合わせて歌い、最後の方では何人かがリンディックでメロディーを演奏することに挑戦しました。
成澤先生から「お家の人と一緒に練習しておきましょう」との言葉もありました。
成澤先生がこの曲を選んだのは、多くの方に愛された曲だから、発表会の日にお見えになった保護者はもちろん、祖父母の皆様にも楽しんでいただけると考えられたからのようでした。
ぜひ、ご家庭でもお子さんと一緒に「上を向いて歩こう」を歌ってみてください。
この曲はきっと、子どもたちにとってもご家族の皆様にとっても思い出の1曲になると思います。
練習に向けて~楽器作りの最終段階~
2月7日(水)
長野県の方で演奏活動をされていた成澤先生が宮崎に戻ってこられ、明日から始まる練習に向け、調律を行い、竹の部分を叩いて音を出す道具(ゴム製のマレット)を作る作業が行われました。
まずは、打合せをして、作業内容を確認し、役割分担をされていました。
調律は成澤先生でないとできないので、協力いただける方にはマレットの材料になるゴム製のボールに穴をあける作業と持ち手の部分の棒を切り分ける作業を担当していただくことになりました。
穴のあけ方や持ち手となる棒の長さを確認し、作業が始まりました。
明日からの練習に備え、成澤先生や協力者の方々が作業を始めたと聞きつけた4年生が作業場へ駆けつけてきました。
【何が始まるのか、話に耳を傾ける4年生の子どもたち】
【目の前で試作された手作りマレットに触れる子どもたち】
【これが手作りのマレット】
【ボールに慎重に穴をあけます】
【棒の長さが同じになるよう切り分けます】
子どもたちは成澤先生から、調律の仕方について説明を聞きました。
【調律にはスマホが使われていました】
竹の部分を叩きながらチューナーで音の高さを確認し、竹を削り、作りたい音に調律していくのだそうです。
このチューナーでは、子どもたちの声の高さも音として判断できるということで、早速試していました。
「あなたの声はミの音だね。」「あなたはレだね。」と言われ、自分の声の高さを意識して話すことなどない子どもたちは、みんな驚いていました。
その後、子どもたちは、皆さんの作業の邪魔にならないよう「お願いします」や「ありがとうございます」と声をかけ、教室に戻っていきました。
子どもたちが帰って行った後も、黙々と作業を続けてくださる皆様。
学校を支える地域の力に感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。
いよいよ明日から練習が始まります。
楽器作り番外編~昼休み~
1月25日(木)
給食が終わり、大学へ戻るはずの皆さんでしたが、急きょ、昼休みに本校の子どもたちと一緒に遊んでくださることになりました。
喜んだのは4年生。
どんな遊びをするかさっそく相談が始まりました。
どうやら、鬼ごっこに決まった様子。
全速力で逃げる大学生の皆さんを必死に追いかける子どもたちの姿は、どちらもとても楽しそうでした。
その後、再び、相談が始まりました。
この後、サッカーをやるグループとドッチボールをやるグループに分かれ、思い切り昼休みを満喫していました。
他の学年の子どもたちも大学生に興味津々で、仲間に加わって遊んでいました。
大学生の皆さんは、子どもたちの声に耳を傾け、全力でこどもたちと遊んでくださいました。これは、一足先に大学に戻られた皆さんも同じでした。
この出会いは、きっと子どもたちの記憶に残るだろうな…と思いました。
宮崎大学地域資源創成学部の皆様、本当にありがとうございました。
楽器作り番外編~交流給食~
1月25日(木)
これまでの感謝の気持ちと、今日出会えた喜びを分かち合うために、4年生の子どもたちは、協力いただいた皆様(地域の方々、指導者の成澤様、宮崎大学地域資源創成学部の学生さんや先生方)と一緒に給食を食べました。
はじめはぎこちなかったのですが、徐々に会話も弾み、楽しい時間を過ごしました。
いつもは「もぐもぐタイム」で食べることに集中する時間も、今日は特別に会話を楽しんでもらいました。
いつもとは違う場所とメンバーでの給食はきっとおいしかっただろうと思います。
楽しい時間はあっという間に終わり、給食が終わる時に皆さんと「さよなら」のあいさつをした4年生でした。
楽器作りスタート!!
1月25日(木)
今日はいよいよ楽器の組立を行いました。
今朝は一段と冷え込み、体育館での作業が大変だろうと、早朝からストーブの用意をして、少しでも温かくなるよう準備しました。
授業のスタートは9時20分からですが、8時には地域の協力者の方々や指導者の成澤様が来校され、事前準備がスタートしました。
【授業本番で作業がスムーズに進むよう、入念に打合せを行われていました。】
授業が始まりました。
まずは、これまでこの学習のために多くの時間を費やし準備をしてくださった地域の方々や保護者の皆様、そして遠路応援に駆けつけてくださった宮崎大学地域資源創成学部の皆様へ、子どもたちが感謝の気持ちを伝えました。
【自分たちの思いを一生懸命伝えていました。】
【子どもたちの思いに耳を傾けてくださる協力者の皆様】
その後、成澤様より楽器作りについて説明がありました。
いよいよ作業スタートです。
今日は、子ども1人と大人1人がペアになり、15人一斉に作業を行えるようにしました。
保護者と一緒に作業する子ども、大学生の皆さんと作業する子どもといましたが、なかなか難しい作業を協力して進める姿がたくさん見られました。
成澤様や地域の方々の支援を受け、約1時間作業を行い、少しずつ楽器の形が見えてきました。
作業終了後、一台ずつ別室に運びこみました。
体育館内を片付け、終わりの会に入りました。
会の途中で子どもたちから協力いただいた皆様へ2月20日の発表会への案内状が渡されました。
大学生の皆さんは、その場で招待状を読んでくださっていました。
楽器の完成には至りませんでしたが、楽器の組立作業を通して、学校(子どもたち)が保護者や地域と更につながりを深める機会になったのではないかと思いました。
本日作業にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
明日、組み立て作業の続きを行います。
15台の完成を目指して、もうひと踏ん張りです。
楽器作りに向けた準備~4年生編②~
1月24日(水)
今日の昼休み、いよいよ明日に迫った楽器作りに向け、4年生が前日準備をしていました。
土台を並べた子どもたちは、明日の授業に向けたリハーサルをしていました。
4年生の子どもたちの中には、下校時に今回の活動に協力してくださっている地域の方にお礼を言う子どももいるようです。
地域の方からも喜びの声が届いています。
今回の活動が、子どもたちと地域の方をつなぐきっかけになっていることを実感しています。
楽器作りに向けた準備~大人編③~
1月22日(月)
25日(木)の楽器組立を前に、学校では土台に色を塗る作業が進められています。
19日、作業場となっている旧校舎を覗くと誰もいないのですが、作業が進んでいることはよくわかります。
今日はようやく外で作業をされている姿を見ることができました。
上の写真はお昼前に撮影したものですが、夕方にはすべての土台の色塗りが完了したと報告がありました。
25日には、この土台に竹をセットしていく予定です。
多くの方に支えられてこの学習が進んでいることを実感しています。
授業開始!!
1月17日(水)
今日の4~5時間目に、成澤先生をお招きして、4年生の竹の楽器作りの学習が始まりました。
まずは、これから授業をする中で、子どもたちの名前を覚えたいという成澤先生の要望で、子どもたちの自己紹介から始まりました。
その後、地図帳でインドネシアの場所を確認したり、これまでにUPされた動画を見ながらインドネシアの話を聞いたり、楽器の説明を聞いたりしました。
成澤先生がバリ島で学んでこられた音楽も聞かせていただきました。
子どもたちの目は、Rindik(リンディック)を演奏する成澤先生にくぎ付けでした。
この後、一人ずつ、成澤先生が現地から持ち帰られたRindik(リンディック)を演奏体験させてもらいました。
最後は担任の先生も挑戦しました。
教室に響く、優しいRindik(リンディック)の音色を聞きながら、これから始まる楽器の組み立てや曲の練習がとても楽しみになりました。
1月25日には、保護者や地域の方々の思いの込められた楽器が組み立てられます。
楽器作りに向けた準備~大人編②~
1月16日(火)
楽器作りに向けた準備がどんどん進んでいます。
※13日(土)~15日(月)については取材が十分できていないので、写真もあまりません。ご了承ください。
土日には、鉈で竹を割る作業が行われていたようです。
失敗しないよう、まず見本を使い、鉈で竹を割る作業を試されたようです。
よく見ると、竹に見本の「見」という字が見られます。
土日にはこの他にも、土台を作る作業まで進めていただいていたようです。
【 立派な土台を作っていただきました。ありがとうございます。】
このように、多くの協力をいただき、作業工程が予定より進んだこともあり、追加の作業ができる時間が生まれ、15日(月)~16日(火)には、よりよい楽器にするために「油抜き」の作業が行われました。
油抜きの作業をするために、半分に切ったドラム缶に水を張り、お湯を沸かします。
【このドラム缶も急きょ調達してくださいました。】
沸騰したら、そこに竹を入れ、15~20分ほど茹でます。
【ぐらぐらと沸いたお湯の中で竹を茹でます】
お湯につからない部分には直接お湯をかけます。
茹でた竹は、1本1本拭き上げ、乾燥させます。
この後、下の写真の赤丸の斜めにする部分を作るために、のこぎりで斜めに切ります。
まずは、切り込みを入れる部分に印を付けます。
印を付けたら斜めに切っていきます。
本日、午前中で油抜きの作業も終わり、午後からは土台に竹を並べ、竹を置く場所に印を付ける作業が行われました。
学校では、明日から始まる授業に向け、4年担任と成澤様が打合せを行いました。
これらの準備が整ったところで、いよいよ明日から子どもたちの授業が始まります。
楽器作りに向けた準備~大人編①~
1月12日(金)
子どもたちが、楽器の保管場所の片付けが終わった頃、インドネシアのバリ島でRindik(リンディック)の演奏方法や作り方を学んでおられた成澤けやき様が、帰国されました。
来校され、子どもたちと顔を合わせた後、竹を保管していただいている地域の方のお宅へご案内しました。
私たちも知らなかったのですが、この日の朝、PTA役員の方と一緒に不足する竹を追加で切り出して来られたり、竹の汚れを洗ってくださったり、指定された大きさに切り分ける作業をしてくださっていました。
【PTA役員さんたちも協力して1本1本丁寧に洗ってくださっていました。】
【ビフォーアフター:左側が洗う前のもの。右側が洗った後のもの。】
洗う前と後ではその差は歴然としています。
さらには、この竹を切り分け一人分ずつセットにして分けてくださっていました。
【一人分ずつセットにして壁に立てかけられている竹】
一方、成澤様は今後の作業計画の打合せのため、現地から持ち帰ったRindikを使って楽器の構造の説明をし、組み立てられていました。
いよいよ楽器作りに入るのですが、屋外に置いておくと竹が傷む心配があるため、一度学校に持ち帰り保管することになりました。
一人分ずつひもで縛り、軽トラックに乗せました。
学校に持ち帰った竹は、本校の技術員の先生や事務の先生の手により、4年生の子どもたちが片付けたばかりの部屋に保管されました。
竹の上部に、ガムテープが貼られ、アルファベットと数字が書いてあります。
これは、今後作業をする際に竹が混在しないようにするための工夫です。
今後の作業を円滑に進めるための様々な工夫は、職人として培われたご経験によるものなのだと考えますが、私たち教師が行う教材研究に通じるものがあると感じました。
子どもたちの学習を支えるためにここまでしていただけるのは「地域愛」以外のなにものでもないと思いました。
やはり、学校は地域と共にあるのだと実感しました。
私たち学校も、頑張ります!!
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