「通常の学級におけるユニバーサルデザインを土台にした学級・授業づくり」の研修動画作成
「ユニバーサルデザイン」とは、「障害者の権利に関する条約」において、調整または特別な設計を必要とすることなく、最大限可能な範囲ですべての人が使用することができる製品、環境、計画及びサービスの設計とされています。
ユニバーサルデザインの考え方は、アメリカのロナルド・メイス教授らにより提唱され、「ユニバーサルデザイン7原則」として示されました。
原則1 誰にでも公平に利用できること
原則2 使う上で自由度が高いこと
原則3 使い方が簡単ですぐ分かること
原則4 必要な情報がすぐに理解できること
原則5 うっかりミスや危険につながらないデザインであること
原則6 無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使用できること
原則7 アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること
さて、そういったユニバーサルデザインがよくできているということで、1月19日(金)に宮崎県教育委員会から指導主事や特別支援教育関係の先生たちが、5年1組を訪問しました。そして、授業の様子を動画に収めました。いずれ、それを編集して、宮崎県内の先生方の研修に使用するそうです。
[学習環境づくり] ※今回の授業で、たくさんあった中の一部です。
〇 教室前面の掲示物を精選したり、棚の中が見えないように目隠しをしたりして、児童が黒板に集中できる
ようにしていました。
〇 物の置き場を決めたり、机上に出すのは必要なものだけにしてあったりして、児童が安全・安心して学習
ができるようにしていました。
〇 今回の学習活動の内容や手順の掲示がしてあり、児童が学習の見通しをもち、指示がなくても自主的に学
習できるようにしていました。
〇 児童の頑張りを認め、肯定的な表現で話しかけていて、児童のやる気を引き出し、積極的な学習参加を促
していました。
[授業づくり] ※今回の授業で、たくさんあった中の一部です。
◇ 整合性のある「めあて」「まとめ」をしており、「今回の授業で学ぶこと(学んだこと)は、何か」を明
確にしていました。
◇ 具体的に・短く・肯定的に・視覚的に話しており、児童が理解しやすいようにしていました。
◇ 適宜、児童の机をまわって指導を行ったり、個別の言葉掛けや合図などの確認をしたりしており、全ての
児童が同じ視点で学習ができるようにしていました。
◇ 動画を効果的に活用しており、児童の発表の補助にしていたり、学びの確認をしたりしていました。
本校では、これからも、すべての児童にとって過ごしやすい学校をめざすとともに、「分かる」「できる」を実感できる授業づくりの研修を深めてまります。
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