日誌

2019年度

修学旅行(広島)から


 1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、人類史上初の都市に対する核攻撃が行われました。生徒たちが見ているのは、広島県産業奨励館(原爆ドーム)です。原爆投下時、中にいた30人余りは全員死亡したと伝えられています。爆風が真上から当たったため、壁の一部やドームの鉄枠は倒壊を免れたそうです。当時の広島市は人口35万人程、そのうち約16万6千人が被爆から4か月以内に亡くなったと伝えられています。
 ここを訪れた日は、美しい青空に白い雲がぽっかりと浮かぶ、のどかなよく晴れた日でした。74年前に、この美しい空が数千度の熱風と恐ろしいキノコ雲に覆われたことを忘れてはいけない。そして、今ある何でもない日常がどんなに幸せなことか感謝しなければならない。生徒たちはこの原爆ドームを見ながら、いったいどんなことを思ったのでしょうか。この子たちが生きる未来がずっと平和でありますように、そう願わずにはいられませんでした。
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