日誌

高校生に教えていただきました。

 ここ高千穂町、そして隣接する五ヶ瀬町、日之影町、諸塚村、椎葉村の5町村地域は、山間地の農林業システムが評価され、2015年12月15日に「世界農業遺産『高千穂郷・椎葉山地域』」として指定されました。今日は、この「世界農業遺産(GIAHS)」について、5・6年生が出前授業を受けました。

講師は、高千穂高校3年生甲斐華穂さんが務めてくださいました。高千穂高校では、世界農業遺産高千穂郷・椎葉山地域活性化協議会と共に、世界農業遺産を次世代の教育や人材育成に活用しようと、NPO法人グローカルアカデミー(茨木いずみ事務局長)の企画・運営のもと、10名の生徒が世界農業遺産についての講義受講や農家への取材・記事による発信などに取り組んでいるそうです。そして、今回、生徒が実際に地域に飛び込んで感じた魅力や課題について自分達の言葉で地域内に発信すると共に、地域内の小中学生に地域で受け継がれてきた農林業や文化、景観等が農業遺産として世界に認められたことを知ってもらい、地域に誇りをもてるようにと、出前授業を企画されました。

 子どもたちは、甲斐さんから、この高千穂が夜神楽などで地域の強い絆で結ばれていることや昔の人が用水路を造り代々大切に管理されていること、実際に農家に民泊したり用水路管理作業を行ったり、大学で学んだりした経験などの話を、熱心にメモを取りながら聴いていました。そして、高千穂が世界一素晴らしい所であることを再認識するとともに、自分たちもこの農業遺産や伝統文化、地域の絆などをしっかり受け継いでいくことの大切さに気付くことができたようです。

 甲斐さんは、小学生の前で話をするのは初めてで最初は緊張したそうですが、分かりやすく堂々と話し、子どもたちへの思いもしっかり伝えてくださいました。後半は、とても話しやすかったそうです。同行された茨木事務局長からも、押方小の5・6年生の話の聴き方の素晴らしさに涙が出るほど感動しました、とうれしいお言葉をいただきました。

 高校生の取組の紹介や堂々とした話しぶりには、子どもたちも憧れを抱いたのではないでしょうか。押方小としてもキャリア教育につながるよい出前授業となりました。
  
☆ 甲斐さんは、全国で販売されている情報誌の記事執筆もされたそうで、すごいですよね!茨木事務局長さんや町財務課の田﨑さんの話、高千穂高校生主演の世界農業遺産PR動画にもいろいろ学びましたね!ありがとうございました