日誌

砂場遊び

「人生で必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」All I really need to know I learned in Kindergarten” 1990年頃 アメリカのロバート・フルガムという人が書いたエッセイ集です。

 もしかしたら、ご存じの方もいるかもしれません。世界的に多くの人々に読まれた本です。

文字通り、人生で学ぶであろう基本的なことは、幼児期の砂場遊びの中にあるという内容です。

 砂場で、道具を使うことでより簡単に穴を掘ることを学びます。また、遊ぶときのルールを知ったり、ほかの子どもと遊ぶことでコミュニケーション能力を培ったり、協力することを覚えたりします。砂場の中には、まるで小さな社会が形成されます。子どもたちは砂場遊びの中で様々なことを学び、そして成長していくのです。

 

さて、本校の一年生も図工の造形遊びで砂場遊びをしていました。穴を掘ったり、山を作ったり、水を入れたり、試行錯誤を繰り返しながら、様々な活動を楽しんでしました。

「もっと水を入れよう!!」「じょうろを使って入れようね。たくさんはいるよ!」

道具を工夫して使います。

「バケツの方がたくさん入るよ!!」子どもなりに考えて、より水をたくさん運ぶ方法にたどり着きます。

「僕は固めるわ!」水たまりの縁を手でぺたぺたと、より固くして水が流れないように工夫します。

「僕は掘るわ!」いつの間にか役割分担もできています。このように、道具を工夫して、仲間と協力して、砂遊びは進んでいきます。

いつの間にか、こんなに大きな湖ができていました。みんなで協力して作った、砂の造形物ですね。

終わった後の子どもたちの満足げな表情を見ていると、造形遊びの学習をとおして学級の絆がより深まっているような気がしました。