日誌

人とのつながりを考える集会

 6月8日(木)、写真はありませんが、5校時に専門委員会が行われました。学級での討議の後に各学級からの意見を持ち寄って全校専門委員会を行い、来月の活動内容が検討されました。より良い庄内中を作り上げるために、生徒会を中心にがんばってくれるはずです。

 

 6校時は、「人とのつながりを考える集会」を行いました。講師に弁護士の宮本広志さんをお迎えし、いじめ問題についての講話をお願いしました。弁護士とは。法律とは。人権とは。生徒たちもなんとなくは知っていたと思いますが、講話のはじめに丁寧に説明してくださいました。

 いじめ事件の裁判で問われる責任は、民事責任と刑事責任があることなどをお話しいただいた後、実際に起こったいじめ事件の裁判で明らかになった事件の概要を紹介してくださいました。

 事件の話が進むにつれて、体育館は「シーン」と静まりかえりました。事件の残念な結末を聞き、涙を流す生徒もいました。

 宮本さんの「どんな感想をもったか発表してくれる人はいますか?」の問いかけに、しばらく沈黙が続きました。しかし、4名の3年生が勇気を出して手を挙げ、3名が指名され発表してくれました。発表が終わると、体育館には全校生徒の拍手が鳴り響きました。全校生徒が発表者の意見に共感しているのだとすぐに分かりました。

 人の心をコップに例えると、人が受けた心の傷は水。コップが水を受け止めるように、人は我慢をするのです。しかし、限界まで傷ついた心は、表面張力がはたらいていっぱいに水が入ったコップと同じで、あと1滴の水であっても受け止めることができなくなってしいます。悲しい事件はこうやって起きてしまいます。人の心は見ることができません。中身が見えないコップと同じなのです。

 人の心の状態をとても分かりやすく説明してくださった今日の講話で、生徒たちは、人とのつながりをしっかり考えてくれたのではないでしょうか。