2018年10月の記事一覧

校長トーク第17回

 10月5日(金)
 1学期終業のあいさつ
 慌ただしかった1学期が終わりました。振り返ると、世の中では、地震や台風による自然災害、アジア大会における日本選手団の活躍、本校では、修学旅行の延期、運動会や福祉体験等の成功、中体連等を含めたスポーツ面や文化面での活躍が見られました。
 そんな中、一人一人の取組では、生徒会の活躍、輪太鼓の充実、学力面の向上など、生徒たちは目的をもってそれぞれ一生懸命に取り組んできました。そんな生徒たちをとても誇らしく思います。
 さて、先日、あるラジオ番組で、中学生が「人生100年と言われますが、先が長くてため息が出ます。」的なことをいっていたそうです。それを聴かれていた区長から、「私たちはあと何年生きられるかと考えますよ。」その対照的な会話を聞いて、改めて人生について振り返ってみました。
 生きているといろいろなことに出会います。この世に誕生し、時間は確実に進んでいきます。今の化学では、誰にも時を止めることはできません。一生懸命悩んでいる時間も、ぼーっとしている時間も、遊んでばかり入る時間も、勉強している時間も、すべての人に平等に与えられた時間です。
 そこで、最近話題になっている「君たちはどう生きるか」の内容から感じたことを紹介します。本の中にこんなことが書かれているそうです。
 「人生の意味というのは、生きる目的と同じです。どう生きるというのは、生き方ですから、生きる手段です。生きることを歩くことや走ること、飛行機で飛ぶことにたとえるとわかりやすくなります。目的なしに歩けば、どんな歩き方をしても歩き倒れです。目的なしに走ったら、どんな走り方でも走り倒れです。目的地の飛行場を知らずに飛行機が飛んだら、どんな飛び方をしても墜落あるのみです。」「どう生きるか」よりも「なぜ生きるか」はもっと大事なのです。
 2学期は、文化祭に始まり、進学、進級と向かいます。これからどう過ごすか、何を目標とするかは、それぞれで考えていきましょう。社会に出る前にそれを考えるのが中学生という時期です。失敗を恐れず、失敗しても反省すれば前に進めます。そうすれば、素敵に輝く自分が生まれます。今という時間をありがたいと思って、これからも進んでいきましょう。