2020年2月の記事一覧

校長トーク65回

 2月7日は立志式でした。この立志式は、奈良時代から伝わってきた15歳を節目とした元服(げんぶく、げんぷく)といわれてきた儀式です。ずいぶん前から、中学校では2年生に気持ちを新たに3年生を迎えるためとか、受験に臨んでもらうとか、様々な理由で行われるようになりました。当日は、一人一人が自分の目標とする言葉を発表し、来賓や保護者の前で誓いを立てる場面を設けました。第2部は、テレビやラジオで有名な宮崎に住むオーストラリア出身のジェイミー氏をお招きして「オーストラリアからやってきた宮崎人・ジェイミーから見た日本」と題して講演を行っていただきました。笑いあり、感動ありのお話であっという間に時間がたってしましました。夢の大切さや、やりたいことがあったら行動することなど、お話の内容はどれも自ら実践されてきたことで、だからこそ引き寄せられるように聞き手に入ってくるので、とても楽しい時間となりました。実際にお話しされたジェイミー氏も本校での講演会を喜んでおられました。きっとこの出会いが縁となって、今日聴いた誰かの人生に、大きな影響を与えるのだろうと感じました。

私が2年生に贈った言葉は「江戸幕末期の思想家・教育者の吉田松陰」の言葉です。

       「志定まれば気さかんなり」
  人は目標が決まれば、意気が高まりその実現に向けて全力を尽くすことができます。
     どのような壁にも立ち向かって、志を実現できるでしょう。といった意味です。

  そして、「はじめの一歩」と「あきらめない」を加えました。

 
 日本の良さに触れ、日本に絶対に行きたいと思った15才のジェイミー少年の夢は、自分の行動力で実現しました。何かの縁で宮崎に住み、結婚し、今の生活が充実した人生を築き上げている!最後に、「ここは素晴らしいところです」と言われました。とても嬉しい言葉を子どもたちにいただきました!

校長トーク64回

 寒いから「冬」なのでしょう・・・ここ数日冬らしい日が続いています。
 日本は、四季がはっきりしているので「四季折々の風物」が豊かです。温泉一つとっても春の温泉、夏の温泉、秋の温泉、冬の温泉では全く違う雰囲気になります。一度、雪景色の見える温泉に入ったことがありますが、体は温かいのに空気が冷たくて・・・空から雪が降ってきて、それはそれは素敵な風景に心も体も癒やされました。
 そんな日本に行きたくて計画されていた外国の方も多かったと思います。しかしながら、今は新型肺炎の流行で「非常事態」。こんな事もあるとあきらめざる終えません。
 まずは「命」が優先!オリンピックに向けて準備を進めている日本だけに、一刻も早く終息して欲しいものですね。

校長トーク63回

今日は節分ですね!日本には、「鬼伝説」が数多くあるようです。たとえば「桃太郎」に出てくる鬼ヶ島の鬼。「一寸法師」に出てくる打ち出の小槌を持っていた鬼。「こぶ取りじいさん」のほっぺをとっていった様々な色をした踊り好きの鬼。
 日本では、鬼は妖怪と言われており、日本古来の書物や絵画にもよく登場してきます。「強い」「悪い」「怖い」「ものすごい」「大きな」などのイメージがあるようです。その他にも、「心を鬼にする」とか「鬼の目にも涙」「鬼の居ぬ間に洗濯」など、様々なことわざにも登場しています。神仏によっては、入り口の守り神であったり、観光名所になったり・・・中には優しい鬼も存在するとか?それにしても、とても空想のものとは思えぬほどリアルな生き物です。
 そもそも、節分に豆をまく習慣は、室町時代から厄を払うために始まったとか?わかりやすく言えば、節分は、「季節を分ける日で、みんなが健康で幸せに過ごせるように願って、悪いものを追い出す日」だそうです。それで、外に向かって投げる習慣がついたのかもしれません。日本人って様々なものに例えながら、生活を豊かにしていたのでしょうね!
 そういえば、最近ヒットしているアニメに「鬼滅の刃」があります。人間と鬼の戦いとか?とても感動するアニメと聞きました。まだ、読んでいないので是非、観てみます!
 ちなみに、校長室には、「福は内~幸は家」の暖簾が飾ってあります。鬼は「創造の産物」ならば、心の持ちようで変わるものなのかもしれません。
「福は家~鬼役の人も家」みんなで厄を追い払って、年の数の豆を食べて、元気な心身で過ごしたいものです!