えびの市立飯野中学校

「西原さつき」さん 講演会

 22日(木)の6時間目に『自分らしく生きていくこと』というテーマで、俳優・ボイストレーナー 乙女塾代表の『西原さつき』さんに人権教育に関する講演を行っていただきました。講演は約40分間で限られた時間ではありましたが、学ぶ・知る・考える機会を提供していただきました。

 愛知県ご出身の西原さんは、幼少期より男性として生を受けたことに違和感を感じられ、16歳から女性ホルモンの投与を始められます。大学卒業後に、女性社員として広告代理店での勤務を経て、26歳で性別適合手術を受けられます。現在は、ドラマや映画でのトランスジェンダー指導、脚本監修等の仕事されながら、講演会等をとおして性移行をしたご自身の経験を次世代に伝える活動をされています。講演では、LGBTQの詳細やその割合、ご自身の中学生や高校生の頃の気持ち、カミングアウトをされて感じたこと等々、ご自身の体験を正面から伝えていただきました。生徒からは、①性転換をされて変わった事は何ですか?②性転換をされる時の周りの反応はどうでしたか?等といった質問が寄せられていました。西原さんは、①驚くほど体力が落ちたこと、身だしなみやスキンケア等、女性として生きることの大変な面にも気付かされた。②親や友人には止められたが、最終的には自分で決断した。等と丁寧に回答されていました。

 今日の講演を自分自身や周りの人の考え、生き方を尊重しながら、自分らしく生きるきっかけとしてほしいと思います。