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令和8年度SSH生徒研究発表会

SSH生徒研究発表会に参加しました

 令和8年度SSH生徒研究発表会に、本校生徒が参加しました。今回の発表会への参加を通して、生徒たちは他校の生徒や研究者の発表に触れ、自分たちの研究を振り返るとともに、今後の探究活動につながる多くの刺激を受けました。

 会場では、物理工学・生物・数学情報・地学・化学の分野で取り組まれている研究についてポスター発表を聞き、研究の内容だけでなく、研究に向き合う姿勢や発表の仕方についても学ぶ機会となりました。普段の学校での探究活動とは異なる環境で、より専門的な研究に触れたことで、自分たちの研究について新たな視点を得ることができました。

 参加した生徒からは、「レベルがすごすぎる」「査読がしっかり行われており、研究の質が高い」「知識がなければ研究はできないことに気づいた」「この全体発表に泉生もでたい」

という感想が聞かれました。

 自分たちとの違いを実感したことは、決して「できない」ということではなく、これから何を学び、どのように研究を深めていくのかを考えるきっかけとなりました。特に、研究を進めるためには、課題を見つける力だけでなく、その課題を追究するための幅広い知識や専門的な知識を身に付けることが重要であることを実感したようです。

 今回の経験を一つのきっかけとして、今後の探究活動においても、知識を深めながら自ら問いを立て、試行錯誤を重ねて研究を発展させていくことを期待しています。また、今回の経験を後輩たちへしっかりと伝えてほしいと願っております。

 

理数科1年+附属中2年「サイエンス合宿」(7/21~24)

先日、3泊4日(7月21日(火)~7月24日(金))で実施された「理数科サイエンス合宿」に行ってきました。生徒たちの熱心な活動の様子をレポートいたします。充実したプログラムを通じて大きく成長した生徒たちの姿をご覧ください。

【7月21日(火)・晴れ】霧島の息吹を感じる!壮大な活火山生態系へのアプローチ

1日目の舞台は霧島山周辺です。えびのエコミュージアムに到着した生徒たちは、霧島ジオガイドの方々(中筋誠氏・永山裕人氏・坂元幸一氏・黒田和則氏)の案内のもと、活火山である霧島連山の噴火の歴史や、そこから生まれた独自の文化、多様な植生について深く学びました。白鳥山フィールドワークでは、各班で活火山の観察を実施し、大自然のスケールを肌で感じていました。夜には御池青少年自然の家で、たちばな天文台の蓑部樹生氏をお招きして天体観測を実施。充実した1日を終え、夜遅くまでポスター作成に取り組む生徒たちの姿に、私たち引率教員も頼もしさを感じました。

 

【7月22日(水)・晴れ】先人の知恵と地形の謎に迫る!加久藤カルデラと土木遺産

合宿2日目はえびの市周辺での活動です。テーマは「加久藤カルデラ噴火の痕跡、橋の構造、用水路と農業について知る」こと。宮崎大学農学部の竹下伸一先生に指導助言をいただきながら、めがね橋や享保太鼓橋といった歴史的土木遺産を巡りました。「享保用水路はなぜ迂回しているのか?」という問いに対して各々考察をしながら、また地形や地質がどのように土地利用に関わってきたのか、享保用水路の調査を通して深く考察する時間となりました。午後には自然の家へ戻り、野外炊飯と火起こし体験(まいぎり)に挑戦。班の仲間と協力して火を起こし、食事を作る経験は、科学的な視点だけでなく、コミュニケーション能力やチームワークを育む素晴らしい機会となりました。

 

【7月23日(木)・晴れ】中学生とともに歩む!御池周辺の生物多様性と探究のプロセス

「生物の多様性について知り、観察の手法や探究のプロセスを身につける」というテーマのもと、この日は中学生(附属中2年生)も合流し、共に活動を行いました。霧島ジオパークガイド養成講座アドバイザーの奥村健一郎氏に同行いただき、自然の家から野鳥の森にかけてフィールドワークを実施しました。例年多く発生しているヤマビルは連日の猛暑や日照りであまり活動をしておらず、フィールドワークに集中できました。生徒たちは高校生の先輩として中学生をリードしつつ、自らも熱心に動植物の観察を行っていました。歩きながら自然の声に耳を傾け、鋭い視点で問いを立てる生徒たちの姿が印象的です。夜は前日に引き続き火起こし体験(きりもみ)、野外炊飯とポスター作成を行い、最終日の発表に向けた準備がいよいよ大詰めを迎えました。この日は中学生も宿泊し、高校生と24日の発表へ向けて準備をする姿が見られました。

 

【7月24日(金)・晴れ】3日間の集大成!学びの深化とプレゼンテーション

合宿最終日は朝食と部屋の清掃を終えた後、3日間のフィールドワークの集大成となるプレゼンテーション発表会を行いました。各班が現地での観察や調査を通して集めた情報を整理し、分析した結果をポスター形式で堂々と発表しました。初日の表情とは見違えるほど自信に満ちた生徒たちの顔を見ることができ、胸が熱くなりました。「ジオパークを知り科学の種をみつける」、「情報整理や分析、表現する力を身につける」という本合宿の最終目標 を、見事に達成してくれたと感じています。

 

 

理数科1年【事前学習】サイエンス合宿に向けて、奥村健一郎先生による「御池の自然」特別講義を開催!

前回の事前学習に引き続き、今回も7月に行われるフィールドワーク(テーマ:御池周辺を舞台に生物の多様性を知り、観察の手法や探究のプロセスを身につける)の事前学習を6月24日(水)に行いました。

今回は霧島ジオパークガイド養成講座アドバイザーであり宮崎県環境保全アドバイザーでもある奥村健一郎先生をお招きし、特別講義を行っていただきました 。

 

■大地の変化:マグマと水が出会って生まれた「御池」

霧島火山の最南端に位置する火口湖「御池」。奥村先生はまず、この美しい湖がどのようにして形成されたのか、地球のプレートの動きという壮大なスケールから紐解いてくださいました。御池の原型ができたのは、今から約4700年前。地下のマグマが激しい水蒸気爆発を起こした「マグマ水蒸気噴火」によって、この深い火口湖が誕生しました。周辺には、幾度もの火山活動によって降り積もった、さまざまな時代の火山灰やスコリアの層が今も残されています。

 

■地理的・気候的要因:豊かな雨が育む環境

御池の豊かな自然には、九州の気候も深く関係しています。南国宮崎は、黒潮(暖流)の影響や温帯モンスーン気候により、年間を通じて温暖で水蒸気を多く含んだ風が吹き込みます。これが九州の山々にぶつかることで、梅雨の時期をはじめとする多くの「雨」をもたらします。

 

■植物生態:命を育む日本屈指の「照葉樹林」

「火山による特殊な大地」と「温暖多雨な気候」。この2つの環境因子が奇跡的に組み合わさることで、御池の周りには人手が加えられていない見事な天然林(照葉樹林)が広がりました。ツバキやカシなど、ツヤのある濃い緑の葉を持つ樹木が鬱蒼と茂る森は、多くの生き物たちに最高の住処を提供しています。御池周辺が「国指定御池野鳥の森」として大切に守られているのも、こうした生き物たちの見事な環境適応と進化の歴史があるからなのです。

 

■フィールドワークに向けて

奥村先生の講義を通して、ただ「緑豊かで綺麗な湖」というだけでなく【火山(大地)× 気候(水・風)× 生物(多様性)】がすべて繋がって現在の姿があることを学びました。今回の事前学習で得た知識をベースに、当日はただ景色を眺めるだけでなく、独自の「問い」を立てて探究のプロセスを実践してきてほしいと思います。

普通科2年「郷土探究」分野別講演会 開催(6/16)

6月16日(火)、普通科2年生「郷土探究」分野別講演会が開催されました。普通科2・3年生の探究活動、通称「郷土探究」は、令和元年度2年生から都城市役所のバックアップを受けながら実施されている探究活動です。地域の課題を生徒目線で探究し、最終的には都城市に向けてプレゼンテーションを行う、課題解決型探究活動です。

4月から、市役所からご提示いただいた9つの分野について学びを深め、5月には探究分野を決定、その後分野別に課題や疑問点などを整理する活動を行い、本日、「分野別講演会」に臨みました。

市役所担当者様からのスライドを使用した説明を受け、市も自分たちと同じ課題を感じているという事柄もあれば、全く異なる次元の課題解決に挑んでいる実態等を知ることができ、新たな気づきをたくさんいただきました。

生徒は今後、4名を上限としたグループに分かれて探究活動をスタートさせます。自分たちのアイディアで、誰かの暮らしが良くなるかもしれない、都城市がより住みやすくなるかもしれない、という思いを胸に、探究活動に励んでもらいたいと思います。都城市役所の皆様、本日はありがとうございました。

 

 

 

 

理数科1年【事前学習】サイエンス合宿に向けて、宮崎大学の竹下先生による特別講義を開催!

本校では7月に、えびの市の「月の木川橋(めがね橋)」や「享保太鼓橋」などを訪れるフィールドワーク(テーマ:加久藤カルデラ噴火の痕跡、橋の構造、用水路と農業について知る)を予定しています。

この事前学習として、6月12日(金)に宮崎大学農学部の竹下伸一先生をお招きし、『地質が造る水路の景色 ~高千穂・えびの・都城~』と題した特別講義を行っていただきました。

■巨大噴火がもたらした「シラス台地」と水利用の課題

高千穂、えびの、都城には、過去の巨大なカルデラ噴火(破局噴火)によってできた「シラス台地(火砕流台地)」という共通の地質環境があります。

えびの市(加久藤盆地)は約33〜34万年前の噴火による陥没地形であり、複雑な火砕流堆積物で構成されています。この地質は豊かな温泉などの恵みをもたらした一方、台地上は「水がたまりにくく、農業用水の確保が極めて困難」という大きな課題を先人たちに突きつけました。 

■用水路愛あふれる先生が紐解く、先人の知恵「享保用水」

この困難を克服するため、江戸時代の1732年に開削されたのが「享保(きょうほう)用水」です。

用水路を知り尽くした竹下先生からは、フィールドワークに向けた見どころとして「高低差がほとんどない平坦な台地に水を届けるため、用水路があえて大きく迂回しながら造られていること」を教えていただきました。非効率に見えるルートにこそ、先人たちの緻密な計算と知恵が詰まっています。

そして、その水路を渡すために造られた石造りの美しいアーチ橋が、今回私たちが訪れる国の登録有形文化財「月の木川橋」と「享保太鼓橋」です。

 ■フィールドワークに向けて

ただの「古い橋や水路」に見える景色も、地球のダイナミックな歴史と先人の情熱、そして先生のようなマニアを虜にする魅力が詰まった最高の教材です。今回の学びを胸に、現地でたくさんの「なぜ?」を発見してきてほしいと思います。 

■最後に

第36回宮日出版文化賞を受賞された先生の著書『高千穂山腹用水路 探訪ガイドブック』もご紹介いただき、地域の新しい魅力に触れる時間となりました。

 

「SDGs QUEST みらい甲子園 全国交流会2026」に出場しました!

5月30日、本校の生徒チームがオンラインで開催された「SDGs QUEST みらい甲子園 全国交流会2026」に出場しました。この交流会は、全国2,816チームのエントリーの中から各エリアの最優秀賞に選ばれた22チームのみが集う貴重な舞台です。
本校チームは、「ダイラタンシー」の研究を社会課題解決に繋げるアイデアについて、2分間の「弾丸ショートプレゼン」を情熱的に行いました。その後のワークショップでは、専門家や全国の仲間からアドバイスを受け、探究を深めるための大きな刺激を得ることができました。
生徒たちは、6月27日に東京・渋谷で開催される対面イベント「Future Session 2026」に向けて、さらにアイデアを磨いています。未来を創るリーダーとして躍動する彼らの応援を、引き続きよろしくお願いいたします。

 

霧島ジオパークフィールドワーク実施!地元の自然から「科学の種」を発見(理数科1年)

5月19日(火)、理数科1年生を対象にフィールドワークを実施しました。

今回は、霧島ジオパーク推進連絡協議会事務局の石川徹様を講師にお迎えし、都城盆地の成り立ちや地質・地形と、私たちの現在の暮らしとの関わりについて深く学びました。

今回のフィールドワークの目的は以下の2点です。

①科学者に必要な資質・能力や「科学的探究プロセス(テーマ設定→仮説→実験・観察→考察)」を体験を通して身につけること。

②次年度から本格化する課題研究「SSR(スーパーサイエンスリサーチ)」を見据え、霧島ジオパークを舞台に地元発信の「科学の種」を獲得すること。

生徒たちは1日をかけて4つのスポットを巡り、熱心に観察を行いました。

 

■ 金御岳公園:都城盆地を見渡し、大地の歴史を推理する

金御岳(かねみだけ)公園では、眼下に広がる都城盆地の地形・地質の特徴を確認しました。駐車場付近にある約4000万年前の砂岩でできた地層を観察した生徒たちからは、「昔はここが海だったのではないか?」「どのようにして隆起したのだろう?」といった、鋭い疑問が次々と生まれていました。

 

■ 母智丘神社:広大なシラス台地と、先人の知恵を学ぶ

母智丘(もちお)神社では、かつて湖だった都城盆地が、火山の噴火による火砕流堆積物(シラス)によって埋め尽くされた歴史を学びました。また、その厄介ものとも言われるシラスをうまく活用して農業が行われていることも知りました。生徒たちは、目の前の広大な土地を埋め尽くすほどの火砕流の規模に圧倒されながら、自然の迫力と先人の知恵を実感していました。

■ 関之尾滝:壮大な自然の造形美と、用水路への問いを立てる

関之尾滝では、加久藤(かくとう)カルデラの噴出物が固まった「溶結凝灰岩」が、長い年月をかけて水に浸食された様子を観察しました。上流にある世界最大級の甌穴(おうけつ)群(国指定天然記念物)を目の当たりにし、自然の力の壮大さを体感。さらに、その傍ら(かたわら)にある用水路にも目を向け、「なぜこの場所に用水路があるのか?」「どのように使われていたのか?」といった、新たな問いを自分たちで立てていました。

 

■ 溝ノ口洞穴:ミステリアスな洞穴で、仮説をぶつけ合う

最後に訪れた溝ノ口洞穴では、シラス層が地下水によって浸食されてできた神秘的な空間を観察しました。洞穴の内部に見られる正体不明の穴を発見した生徒たちは、「どうやってできたのか?」「もしかしてこうではないか?」など、講師の石川様に積極的に質問しながら、自分なりの疑問や仮説を膨らませていました。

今回のフィールドワークを通して生徒たちは、普段見慣れている景色でも「見方を変える」ことで様々な事実が見えてきたり、新しい疑問が湧いたりすることを肌で体験しました。また、大自然の営みと私たちの日常生活が密接に関わっていることを考える、貴重な機会となりました。

ここで得たたくさんの「科学の種」をもとに、これからのSSR(スーパーサイエンスリサーチ)をはじめとする探究活動がどのように発展していくのか、今後の活躍を楽しみにしています。

お知らせ

第25回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会」in島根県松江市 8月18日(日)~8月21日(水)

0日目(8月18日)

宮崎県の代表として、ポスターセッション3名、ステージ発表6名の合計9名で、島根県松江市で行われた「第25回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会」に参加しました。1日かけて、島根県に到着。宮崎空港から大阪伊丹空港までの飛行機が10分遅れた影響で、タイトなスケジュールがさらにタイトに。皆、飲まず食わずでようやく島根県松江市に到着。到着後、漫画家園山俊二さんの作品に登場するモニュメントに遭遇。「はじめ人間 ギャートルズ」、生徒の皆は、知らなかったようです…。お疲れ様でした。

 

 

1日目(8月19日) 

ステージ発表の生徒はリハーサル。入念な準備を行いました。ポスターセッションのメンバーは準備の後に午後から早速、発表開始。訪れる方々に、丁寧な説明を行います。数時間後、審査員がポスターセッションを評価。その質問は、実際に実験に携わった生徒にしか答えられない質問ばかり。宮崎県の特産品であるキュウリをアピールしながらも、様々な質問に答えていく、立派なポスターセッションでした。生徒にとっても有意義な時間となり、理数探究で続けてきた成果を思う存分伝えることができる場となりました。

 

 

2日目(8月20日) 

この日はいよいよステージ発表。都城泉ヶ丘高校の発表順番は最後ということで、周りの発表を聴きながら、生徒同士その発表内容について小声で議論する様子が見られました。また、この独特な雰囲気での発表の中、質問をする丸本君的を射た立派な質問でした。さて、いよいよステージ発表。それぞれが自分の役割を果たし、理数探究で向き合ってきた「リーゼガング現象」について懸命に発表を行いました。発表後の質問については、島根大学の牧之瀬先生が観衆の理解を促すような温かい質問を。なんと都城工業高等専門学校のご出身のようで、事前に要項を読み、いろいろと調べていただいたようです。

会場を後にする際に、たまたま牧之瀬先生に遭遇。様々なアドバイスを頂きました。会話の節々から都城市に対する強い郷土愛も感じられた、そんな素敵な場面でした。この絶好の場面で、理数科講演会に是非お願いしますと依頼。喜んで…というお返事を頂きました。是非、都城泉ヶ丘高校で講演をしていただきたいと思います。

 

 

4日目(8月21日)

いよいよ都城市に出発。生徒の皆は大夫疲れている様子でした。午後6時頃に無事到着。生徒にとって本当に学びのある有意義な時間だったと思います。次回は愛媛県で開催。後に続く生徒が出てきて欲しいものです。何より、この研究に興味がある、ぜひ引き継いでみたいと思っている生徒を募集しています。

ありがとうございました。

 

SSH生徒研究発表会in神戸国際展示場 8/7(水)・8(金) 

 8月6日(火)~ 8月8日(木)、学校の代表として宮崎県生徒課題研究発表大会最優秀賞に選出された「リーゼガング現象における反応機構の究明」班(満永夏深、丸本晃司、野元利矩、松葉幸信、北村優羽、橋詰和佳)が発表しました。

 本校のポスター発表見学者第1号は「東京都立立川高校」の生徒さんでした。(この後、お互い発表を見学しあい、交流を深めました。)1回の発表時間に区切りがないので、発表後の質問が白熱すると1ターンが終わるまでかなり時間がかかります。本校の研究に興味を持ってくださった他校の先生や生徒から今まで受けたことのない数の質問を、審査では3名の先生から、学会さながらの質問を10分ほど受け、生徒はかなり苦戦していました。

 発表では、暗記した内容を流れるように発表している学校もあれば、見学者の反応に応じて説明を臨機応変に変更している学校もありました。テーマや研究内容ももちろん重要ですが、発表力(プレゼンテーション力)の違いで見学者数にも大きな違いがありました。また、ポスターセッションにおいては、説明を受けながら疑問に思ったことを端的にまとめて相手に伝える質問力も重要だと感じました。

 また、2日目にはポスター発表の審査で選出された代表6校のプレゼンテーションが全体会で行われましたが、どの研究も先行研究(文献調査)がしっかりされていることに感心しました。また、自らの仮説に基づき、あらゆる視点から何度も何度も調査・実験を行っており、その多角的な視点に研究への興味や熱意を感じました。

 それぞれの地域性や研究内容は違いますが、全国の高校生が本気で取り組んだ研究にとても魅力を感じる発表会でした。課題研究するうえで一番難しいのはテーマ設定だと思います。今後も日常生活や通常の授業、体験活動、地域・地元企業との関わりの中で、探究心をフル稼働させて研究の種をたくさん見つけてくれることに期待したいところです。  

 

放射線セミナー 8/26(月)

 日本原子力文化財団のご協力により、九州大学工学部の先生を2名お越しいただき、放射線セミナーを行いました。今年度は理数科1年・3年の2日間連続で行っていただきました。まずは、放射線の基礎知識を学ぶ講義からスタートしました、その後、霧箱を用いて放射線の動きを観察したり、様々な物質を用いてγ線を遮蔽したり、β線を偏向させてその角度と計数率をグラフ化したり、実際に自然放射線を測定したり、といった様々な実習を行いました。生徒は普段目にすることのない現象や機材に興味津々のようでした。

 放射線は量によっては危険なものとなりますが、がん治療や病気の診断、文化財の検査、殺菌・滅菌、年代測定など、現代社会の最先端技術を支える重要な道具となっています。放射線を取り扱う業務に従事している人は国内だけでも60万人と推定されています、正しい放射線の知識を持って社会で活躍し欲しいと思います。

サイエンス合宿 7/23(火)~26(金)@御池少年自然の家ほか

初開催となるサイエンス合宿を高校1年生理数科(中学2・3年生途中参加)を対象に実施しました。
SSH事業の一環で①「霧島ジオパークでのフィールドワークを通して、本物』に触れることで、五感で捉え、心が動かされるような体験をし、探究心を高めるとともに探究プロセスの獲得と次年度の探究活動へ繋がる地元発信の『科学の種』を獲得する」、②「異学年との体験活動をともにすることで、知の継承や研究のノウハウを継承を行い、探究活動の底上げを図る」という目的のもと、3泊4日で実施しました。この4日間は『キーワードの設定』『問い作り』『仮説立て』を日々の体験活動の中で行い、探究のプロセス(SRP)の獲得を目指します。

23日(火)

高千穂河原ビジターセンターで霧島ジオパークの歴史や文化等を学んだのちに、えびのエコミュージアムで活火山や生物、植物の多様性について知り、実際に活火山周辺のフィールドワークを行いました。その後、宿舎へ戻り、夜には高崎天文台の蓑部樹生氏による講義が行われました。生憎の雨で星空は観測できませんでしたが、生徒の感想には「この講義で宇宙を見る目が広がった」という前向きなものが多数見られました。

 

 

24日(水)

御池青少年自然の家を出発後、前日に学んだ破局噴火による加久藤カルデラを白鳥展望所で眺め、享保用水路のフィールドワークに向かいました。そこでは宮崎大学の竹下伸一准教授に案内をしていただき、用水路が「なぜ最短経路ではなく迂回したか」という問いを持ちながら、用水路周辺の地形や歴史を探究しました。フィールドワーク後は宿舎へ戻り、火おこし体験①と野外炊飯①に挑戦です。初めての「まいぎり式」の火おこしに悪戦苦戦しながらも、最後まで諦めずに(約3時間)挑戦を繰り返しました。夜は振り返りとポスター作成を行いました。

 

「まいぎり式」             (火を起こさぬ者、食うべからず??)    こっちも悪戦苦闘…。 

 

25日(木)

野鳥の森での植物や生物の多様性について知るフィールドワークを行いました。この日からは本校附属中2・3年生も加わり、中高混合班で対話をしたり、ヤマビルと格闘したりしながら楽しく活動しました。宿舎へ戻り、午後からは火おこし体験②と野外炊飯②を、引き続き中高混合班で挑戦しました。2回目の火おこしは「きりもみ式」だったので更なる苦戦が予想されましたが、前日の経験と新たなアイデアの創出により、あっさりと火を着ける班もありました。野外炊飯の方も昨日の失敗等を活かし、手際よく(?)ご飯とカレー作りをしました。夜は最終日のポスター発表へ向けて班活動を行いました。

 

 (後半は、ヤマビルが気になり、目線が足下ばかりに…。)                   「きりもみ式」

 

26日(金)

御池少年自然の家でポスター発表会を行いました。このサイエンス合宿4日間のまとめです。フィールドワーク等で得た貴重な体験をもとに『キーワードの設定』『問い作り』『仮説立て』てプレゼンしました。そのなかには前日のヤマビルを解剖し探究している班もあり、独創性豊かな発表となりました。

 

初めてのサイエンス合宿、異学年によるフィールドワークおよび宿泊研修、火おこし、飯ごう炊さん等々がありましたので、今後の『知の継承』にも大いに期待したいところです。
 

7月7日(日)に、県内SSH指定校である泉ヶ丘高校、宮崎西高校、延岡高校3校と幹事校である宮崎大宮高校との4校連絡協議会のキックオフ行事となる「東大でのディスカッション講義を体験しよう!」が、大宮高校視聴覚室で行われました。講師は東京大学教養学部非常勤講師、宇野健司先生です。先生は宇野ゼミという東京大学最大の宇野ゼミ(500名)にて教鞭を執られており、交換留学指導やディスカッション指導、就職活動指導に強いという評判の先生です。ディスカッションを通して問題解決型の論理的思考スキルを身につけるとともに、多様な人たちとのコミュニケーションを通して他者と協働することへの意欲を高める内容の講義でした。本校からは1年生6名2年生6名の計12名が参加し、県内トップの生徒達と肩を並べながら、一歩も引けを取らない熱い暑いディスカッションを繰り広げていました。このSSH指定校の中から、きっと未来の東大生、未来の県知事、未来の世界的な科学者が現れてくれることを期待して、次回の4校連参加を楽しみにしたいと思います!!

 

『SSH講演会』6/15 @都城泉ヶ丘高校体育館

   本日、SSH講演会と銘打って、本校の卒業生であり、宮崎大学工学部を卒業後、村田製作所で勤務されている鈴木まゆ様にお越しいただき、生徒が知らないものづくりの現場で働く女性のお仕事や、進路についてご講演をいただきました。

 御自身も最初から現在の職業を目指したわけではなかったという体験談をもとに、「昨今の社会は常に変わり続ける。自分の興味や面白いと思うことを日々アップデートして、広い視野で将来の選択肢を増やして欲しい」と生徒への新たな視点をもつ大切さを話されました。

 

講演会後、鈴木さんと一緒にお弁当を食べながら、進路選択のこと、工学部のこと、企業のこと等もっと知りたいことについて意見交換を行う「サイエンスランチカフェ」が行われました。事前に応募していた生徒に加えて、当日参加の生徒も加わり、20名弱で会がスタートしました。鈴木さんが講演でお話しされた「知らなきゃ選べない」の言葉通り、自分が将来の進路や職業を選ぶために、様々な質問を通して一生懸命「知ろう」とする姿が印象的でした。生徒から出てくる全ての質問に丁寧に答えていただき、参加した生徒たちは貴重な時間を過ごしました。

 

 

 この講演会は宮崎大学の御協力により実施することができました。宮崎大学が取り組んでいる「アマテラス・ガールズ・プロジェクト」についてはクラスルームやクラッシーを通じて発信しておりますので、是非ご覧ください。