学校長より

ご 挨 拶

                                       

 延岡商業高等学校のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。歴史と伝統が受け継がれてきた延岡商業高等学校に、第24代校長として着任しました 中村 恵子 でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 本校は、大正10年(1921年)、地域のさらなる発展に向けた商業教育に対する期待の高まりと強い要請に応えて郡立延岡商業学校として創設されました。令和3年度には創立100年目を迎え、卒業生も2万1千人を超える歴史と伝統のある学校です。

 校章には、頭頂に火を輝かす一本の杖の両方に羽が開き、その杖には二匹の蛇が巻き付いています。これはギリシャ神話の商神ヘルメスがゼウスの神より渡された特認の杖を図面化し、中央に志操堅固を示す台座と髙の文字を配しています。

校訓は、「質実剛健」「堅忍持久」「勤労愛好」です。「質実剛健」とは、服装や言葉を飾らず、生活態度がまじめで、心身ともに逞しいこと。「堅忍持久」とは、つらさや苦しさに耐え、我慢強く、最後まで努力すること。「勤労愛好」とは、働けるということに、喜びを感じ、社会に貢献することを意味しています。この校訓は、校歌にも歌われ本校のアイデンティティや理念が広く共有されています。

  また、本校は「栄光は君に 挑戦せよ!延商生 やるなら トコトン!」というスローガンを掲げています。皆さんは、何に挑戦しますか。それぞれの胸に思い描いて欲しいものです。 その挑戦をすると決めたら、「やるなら トコトン!」の精神で臨んで欲しいと思います。ひとつの挑戦をクリアしたら次の挑戦へそれを繰り返して、人はいつしか自分の中に大きな志が育っていくのではないでしょうか。

  現在、本校では、2・3学年とも商業マネジメント科が3クラス、情報ソリューション科が2クラス、1学年は各学科が2クラスの全学年で14クラスあります。ビジネスに関する基礎基本を大切にし、専門性を高める授業はもとより、高度な資格取得にも力を入れています。また、3年生の課題研究において、「和(なごみ)」商店での販売実習や、「桜咲(さくさく)モール」での電子商取引など専門的な知識・技術を活用し地域と連携した取り組みがなされています。さらに、毎年10月に開催される「桜マーケット」では、小学生から大人まで幅広いお客様を全校生徒が「おもてなしの心」でお迎えし、多くの方々のご協力をいただきながら今では地域に愛される催事へと成長しています。

 卒業後の進路として就職を希望する生徒の多くは、地元に活躍の場を求めています。本校は、地域に根ざした商業高校として、多くの卒業生が地元企業で活躍しており、地域に貢献する学校、地域から愛され、信頼される学校をめざし、地域との連携を深める取組を進めています。さらに、専門性を生かした4年生大学への進学も増加しています。

 本年度も、保護者や同窓生、地域の方々等の御支援、御協力をいただきながら、生徒と教職員が一丸となって充実した教育活動を展開していきたいと思います。本校生徒の「学びの実感」が卒業後の「延商で学んだことを誇り」に、そして入学前の中学生には「延商で学びたい憧れ」につながるような学校づくりを進めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

      宮崎県立延岡商業高等学校 校長 中村 恵子