高校総体や文化部の今回の大会は、皆さんにとって、どのような大会でしょうか?
多くの部活動で3年生にとっては最後の公式戦となる3年間の集大成となる目標としてきた大切な大会だと思います。
さて、大会では、自分の持っているものをすべて出し切って欲しいと思います。
そのためには、本校の校訓でいうと「潔己」の心境が大切です。
「潔己」とは、心を清らかにして、行いにけじめをつけること。つまり、一つ一つのことをしっかりやりましょうという意味です。
大会に向けては、失敗への不安や勝敗などの結果へのこだわり、相手がどうだとか、いわゆる「過去のこと」や「未来のこと」、「他人のこと」が気になります。
しかし、「過去」や「未来」、「他人」は自分ではコントロールすることができません。その上、「今、この瞬間」ではないことに気持ちが向いてしまうことになり、集中力が分散して、自分の力が発揮できないという状況に陥ってしまいます。
大事なことは、今、目の前の自分にできること・やるべきこと一つ一つに集中することです。
集中していれば、相手や周囲の状況を自然と感じることができ、的確な判断やプレーにもつながります。
「潔己」の心境で、「今、この瞬間」の一つ一つに集中し、自分の持っているすべてを出し切ることを期待して激励とします。