延岡市立南浦中学校
延岡市立南浦中学校
12月19日(月)、熊野江にしか自生しないといわれている柑橘「くまの香酢」の収穫作業を体験しました。
これは、「くまの香酢会」の皆さまがお声をかけてくださり実現したものです。
800本になっている「くまの香酢」の摘果はたいへんな作業だと実感しながら、丁寧に作業していきました。
「くまの香酢」の良い香りに包まれて、ここにしかない貴重なものを収穫している喜びが増してきます。
帰りには「くまの香酢」をいただきました。学校に戻っていた生徒たちは、「貴重なふるさとの特産品が、もっともっと世の中に広まるようにしたい」そんなことを話してくれました。この体験が、生徒の心に深く残ったことは間違いありません。
12月19日(月)、それぞれの学年で養護教諭と担任から、性に関する指導の授業が行われました。
1年生「生命の誕生」。
受精卵の大きさを黒い画用紙にあいた穴で確認したり、受精や胎児の成長についての動画を見たりして、生命の誕生は神秘的で、偉大であることを知りました。
2年生「思春期の心の成長~性の問題行動~」
思春期の気持ちの変化とは?性の問題行動って何?まずは知識を深めました。そして、被害者・加害者にならないために自分たちができることを考えました。相手を思う言動の大切さがわかりました。
3年生「男女交際とエチケット」
男女の性心理の違いについて学び、性感染症の広がりについて水の実験をして勉強しました。たくさんの情報がある中で、正しい知識をもつことの大切さがわかりました。
3年間で学んだ知識をもとに、素敵な交際のできる大人になることでしょう。
12月16日(金)、今日の参観日は総合的な学習の時間の探究した「南浦地区の課題」について二つの班が発表しました。
まずA班。「南浦地区の少子高齢化を防ぐには」
サイトを作って南浦をPRしよう、そうすれば南浦の良さを知って人が集まる。
南浦特産品を使って、手作り弁当を売り出そう。そうすれば美味しいものがたくさんの南浦に住みたくなる。
他地域の取り組みを知って、南浦できることを探してみよう。そうすれば若い人が集まるはず。
次にB班。「南浦地区の海岸のゴミを減らすには」
自分たちで行動しよう、ゴミ拾いボランティアだ。そうすれば少しでも海岸がきれいになる。
希少生物が多いことを知ってもらおう、絶滅しないように努力していれば、みんなも大切にしてくれる。
他地域の取り組みから私たちができることを探そう。
サイトを立ち上げて、現状を発信し、よい案を募集してみよう。そうすればコミがもっと減るだろう。
この発表を聞いた保護者からは、「こんなに南浦のことを考えて行動しているなんて。」「ただ調べただけでなく、自分たちで考えて動いていることに感動しました。」「素晴らしい子ども達ですね。誇らしい。」と称賛の言葉をいただきました。
この地区を心から愛している生徒13名の発表は、人の心を動かしました。このあとの学級懇談でも、この話題がでたことは言うまでもありません。素晴らしい探究活動をこれからも続けていく生徒たちです。
12月9日(金)、火災を想定した避難訓練を行いました。
クラスで避難訓練の指導を受け、理科室から出火した想定で避難します。
1分30秒で避難完了。校長先生から「落ち着くこと」が一番大切だとお話がありました。その後、消防隊員の補助をいただきながら、全員がポンプ車からの放水体験をしました。水が出る圧力の強さに驚きが隠せません。
続いて、ポンプ車に乗ったり、消防服を着用したりと貴重な体験をさせていただきました。
ポンプ車の後ろには35mものはしごも積まれていました。そんな高いところで、あんな圧力の水を、こんなに重い装備を付けて行っているのか、と消防士の仕事の過酷さを知りました。
最後に消火器の使い方と火災時の大きな声の重要性などを知り、避難訓練とキャリア教育を学んだ時間となりました。有意義な時間でした。延岡消防署の皆さま、ありがとうございました。この体験は忘れません。
毎年12月4日〜10日を、人権週間と言います。
自分も友達も一人ひとりが違うことを知り、それぞれの違いを大切にすることを考える一週間です。
全校集会では、担当の先生よりハンセン病について学びました。隔離政策により社会から遮断された人々の暮らしは、想像を絶するものです。知識を増やした生徒たちは、差別のない社会で生活したいと強く思ったようです。
廊下には、人権に関する掲示コーナーが設置されました。
生徒は立ち止まって、本を手にしたり、ポスターを読んだりして人権について学んでいます。
さらに、各学級で人権に関する道徳の授業も行われました。
1年生は「国際理解」
2年生は「生命」
3年生は「偏見や差別」(あっていい違い・あってはいけない違い)
「人権」とは、一人ひとりが生まれた時から持っている「自分らしく生きる」権利のことです。
しかし、いじめや児童虐待、インターネット上の人権侵害、感染症や障がい等を理由とする偏見や差別、ハンセン病問題など、様々な人権問題が依然として存在しています。
これらの問題の解決には、私たち一人一人が様々な人権問題を、「誰か」の問題ではなく、自分の問題として捉え、互いの人権を尊重し合うことの大切さについて、認識を深めることが不可欠です。そんなことをじっくり考える1週間になりました。
12月4日(日)、熊野江小・南浦中合同持久走大会が行われました。
進行、開式のことば、選手宣誓、競技場の注意、準備運動などを小中の児童生徒で分担します。
中学男子3000m、中学女子2000m、小学5・6年生1000m、小学4年生800m、小学1年生600m。地域の方や保護者の方が応援する中、順番にスタートします。
中学男子は牽制し合って、最後の1000mで差がつく展開でした。中学女子は、自分の目標に向かってそれぞれが全力を出しきり、折り返し地点ではお互いを賞賛するハイタッチが自然にでていました。
ラストスパートまで気を抜かず、全力疾走します。
疲れた、きつかった・・・でも、すがすがしい! 気持ちのよい持久走大会になりました。
全員がそれぞれの目標を達成し、保護者・地域の方々から拍手をいただき、それに対して子どもたちがお礼を述べ、小中合同持久走大会は終わりました。
ふるさとの海は、いつも生徒たちの成長を見守ってくれています。感謝。
12月1日(木)、急に寒くなったこの日、持久走大会にむけて試走を行いました。
海岸沿いを走るので、砂浜で準備体操です。海風が冷たい・・・
男子2000m、女子1000m、スタート!
一人一人が自分の記録に挑戦!誰一人として甘えた考えで走る人はいませんでした。
「一生懸命がかっこいい」ことが伝わる試走でした。
本番は12月4日(日)。沿道には地域の方や保護者の応援が加わります。さらに力を発揮してくれることでしょう。楽しみです。
11月18日(金)、熊野江神社大祭前に毎年行っている小中合同清掃を行いました。
神社に向かう途中もゴミを拾いながら歩いて行きます。空き缶、布、たばこの吸い殻・・・なぜこんなところにこんなゴミがあるんだろうね?と話しながら、集めました。
神社で小学生と合流して、掃除の始まりです。
鳥居前、階段、神社周りに分かれて黙々と取り組みます。
とてもきれいになった熊野江神社です。心も神社もすっきりしました。
その後、天然記念物である「やっこ草」をみんなで観察しました。神社裏手の山を登ります。今年は、手すりができていて、作ってくださった地域の方に感謝しながら登りました。
「あ、これだ!」「かわいい!」「すごいね、熊野江にあるんだね。」
ふるさとの宝をみつけて、ボランティア活動ができて、気温は低かったけれど、温かいひとときでした。
11月15日(火)、延岡市教育委員会が行っている講師派遣事業として、清本鐵工株式会社を訪問しました。
「エネルギー・インフラ・食・環境」といった多角的な分野で事業展開を行っていて、中国や韓国にも拠点があることに驚きました。
大きな工場内をいくつも見学させてくださいました。
その中でも、環境を考えた浄水施設について興味がわきました。探究学習でふるさとの海を美しく、と常に考えていることにつながるからです。
sさらに、金属の性質についても勉強しました。
①銅②ステンレス鋼③アルミニウム④普通鋼(一般的には鉄)
これを重たい順に並べたら?熱を良く伝える順に並べたら?磁石がつかない金属はどれでしょう?強度の高い順に並べたら?などなど、実際に実験をしながら教えていただきました。
室内に戻り、生徒からは多くの質問が飛び交います。
「印象に残った仕事は何ですか?」「ここに勤めるにはどんな進路選択がありますか?」
「東日本大震災の際、原子録発電所の汚染水を浄化するシステムを24時間体制で作ったことです。一刻もはやく持って行かなければ、と社員一同必死でした。役に立った時は何にも増してうれしいものでした。」
「8割の人は工業系の学校出身の社員です。しかし、専門的なことは会社に入ってから勉強できます。総務の仕事は工業系出身者ではありません。延岡の企業で働きたい、ここで頑張りたいという人を待っています。」
生徒の質問に真摯に応えてくださり、延岡の企業の素晴らしさとともに社員の皆さまの延岡を愛する心を知ることができた講師派遣事業でした。清本鐵工株式会社の皆さま、ありがとうございました。
11月11日(金)、今日は延岡漁協浦城支所が手配・ご協力してくださり、黒瀬水産提供のブリと延岡水産開発提供のアジで「魚さばき体験」を行いました。講師の先生方は、お店のご主人や毎年ご協力くださる熊野江在住のお二人です。
まず5㎏はある大きなブリさばきを見学します。大きな魚をいとも簡単にさばく姿に、生徒は感動、そして深いため息(僕たちにはできないな・・・)。
そんな中、三枚おろしの手伝いをする3年生女子が現れました。ドキドキしながらもみんなの代表として、堅い骨を切るところまで頑張りました。みんなから拍手がわきます。
続いて、刺身のお手本。切り方、並べ方、大根のかつらむき、飾りの美しさ、すべてに「ほぉ~」「うわぁ~」「え~」という声が聞こえました。なんと美しいブリの刺身盛りでしょう!!プロの技にあっぱれです。
さぁ、これからは自分たちのアジさばきです。どうなりますやら・・・講師のご指導をいただきながら真剣にアジと向き合います。
よく頑張りました、南浦地区のきれいな海で獲れた魚を上手に三枚おろしすることができました。
これをアジフライにしたり、なめろうにしたりして料理をします。職員の部ではブリの刺身、あら煮、握り寿司、いなり寿司などが料理されていきました。
できた料理を試食します。豪華絢爛!給食とは別腹で食が進みます。美味しい!ただこれだけです。
地元の魚で、地元の講師の皆さんのおかげで、また一つ貴重な体験をしました。
「料理が美味しくなるのは最後に愛情を入れるから。」講師の言葉に胸が熱くなる南浦中生徒・職員でした。
心を込めて「ごちそうさまでした!」