9月10日(木)浦城小学校で、浦城・熊野江両小学校の全校児童と一緒に、6月24日にワークショップで来校された「カンジヤマ・マイム」の3人の方をお迎えして、「おしゃべりなパントマイム」公演を鑑賞しました。
今回出演して下さった出演者の皆様は、ご自分のことをA君、B君、C君と親しく名乗っていらっしゃいましたが、実はアメリカで教育演劇学博士を取得された大学の先生をはじめ、有名なテレビ番組の振付けを担当なさるなど、現在その道の最前線で活躍されている方々です。パントマイムで「笑いと教育を融合させること」をテーマに、日夜創作に没頭なさっているのだとか。「振付けを作っている現場を不意に見られて恥ずかしいなんて思ってたら、このお仕事はとてもできないですね。」と熱く語っていたA君の言葉を聴いて、皆様の奮闘ぶりが目に浮かんできそうでした。

漫才風マイム(身振り手振りだけをつかったコント)に始まって、たたみかけるように進められた抱腹絶倒のプログラム。中でもサッカーのワールドカップ日本代表選手(イレブン)のことを、たった一人で試合形式の中で表現しきったプログラムは圧巻でした。この芸を完成させるまでに22年もかかったというB君のことをA君が紹介なされた後、「
僕たちは正解を出す(=お客さんに喜んでもらえるプログラムを完成させる)
まで、たくさん間違えます(=試行錯誤します)。だから、
皆さんもたくさんの人の前で間違えることを怖がらないでほしいんです(=挑戦し続けてほしいのです
)。」と投げかけられたこの言葉は、これまで私たちが「努力したと思ってきたこと」をはるかに超える本物のメッセージとして、重みをもって響いてきました。
思いっきり笑い、驚き、たくさん想像力を働かせながら、勇気を持って試行錯誤を続けていくことで、新たな境地を切り拓くことができることに気づいたパントマイム公演でした。