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県社研からのお知らせ

【授業報告】H29 九中社北九州大会に係る研究授業について

【授業名】平成29年度九州中学校社会科教育研究会北九州大会における研究発表に係る研究授業
【日 時】平成29年7月7日

【会 場】西米良村立西米良中学校
【授業者】草刈 淳 教諭[西米良村立西米良中学校]

【単 元】グローバル化により生まれた人権問題を考える
      ~社会的ジレンマから見たファストファッション~
【指導案】会員専用ページに公開中 
【報 告】
 公民的分野の導入単元として、グローバル化から
生また新たな人権問題を、近年の風潮の一つであるファストファッションから考えていく授業構成であった。ファストファッションは、その低価格を実現するために、生産は安価な労働力を得やすい発展途上国を中心に行われている。そんな中で起きたバングラディシュの「ラナ・プラザ崩落事故」。生徒たちは、この過剰な生産を優先するあまりに起きた労働災害から、労働者、工場主、外国企業、消費者が、それぞれの豊かさを追求するから生まれた「社会的ジレンマ」の構造が問題解決を困難にしていることに気づく。困難な問題に対し、解決策を考える生徒の姿が非常に印象的であり、今回考え出した解決策が今後の公民の授業を通して、どのように変化していくかが非常に楽しみである。
 「社会的ジレンマ」を授業に取り入
れることによって、生徒たちは「私たち自身が作り出しているはずの社会でありながら、十分にコントロールできていない社会」への認識が高まり、現代社会の諸問題を自分自身の問題として深く考えさせることができるという提案性のある授業であった。