2015年4月の記事一覧

第1回 表現集会

 今日の朝の時間は、今年度初めての表現集会が行われました。集会の始まりは、昨年度同様表現集会のテーマソングを踊りながら歌います。しかし、ここで担当の先生が「振り付けがずっと同じところがあるからそこを変えてみよう。何かいいアイディアない?」と子どもたちに問いかけました。すると、子どもたちの反応は今ひとつ。「これも表現のひとつだよ!」と話されたとたん、6年生の女子が腕を組んでくるくる回る振り付けを提案してくれました。楽しそうな様子が伝わる振り付けです。また、歌詞の一部に新しい歌詞を加え、平成27年度表現集会のテーマソング・振り付けが完成しました。

   【表現集会が楽しく始まります】


【担当の先生の鍵盤ハーモニカに合わせて歌いました】

 今回の表現集会は第1回でしたので、子どもたちの表現集会に対する考えを知るためにランチルームでアンケートを実施しました。「表現集会は好きですか?」、「今年の表現集会でやってみたいことは何ですか?」、「どのような表現力をつけたいですか?」など5つの問いがありました。表現集会でやってみたいことには、「詩を発表する」、「合唱・合奏」、「写真を発表する」などの回答がありました。身につけたい表現力は「人前で堂々と発表する力」、「絵を描く力」、「作文力」、「人前で説明をする力」など具体的なものが出てきていました。子どもたちの「表現集会が好き」という気持ちを大切にして、今年度の表現集会が充実したものとなるよう、みんなで協力していきたいと思います。


【表現にもいろいろな方法があります。次回は3・4年生の発表です。楽しみにしています】

運動会に向けて

 今日の朝の時間は、のびのびの時間でした。のびのびとは身体を動かして運動をする時間で体力の向上を目指したり、一輪車等の技能を高めたりする時間です。
 本校では一輪車指導の担当の先生(3・4年生担任)を中心に、4月当初から一輪車の練習を始めています。まずは、全体の場で自分の目標を発表しました。「後ろこぎでスラローム(コーンをジグザグに進む)ができるようになる」、「スピンができるようになる」、「9m乗れるようになる」など、それぞれ具体的な目標を立てているようです。「この目標をみんなの前で発表することで、友達が応援してくれるし、自分のやる気スイッチが入るんですよ」と担当の先生が話されていました。そして、早速個人練習をしました。


【「スラロームができるようになる」が目標。コーンを折り返すところが難しいね】


【担任の先生の励ましで頑張る一年生】【難しい技に積極的に挑戦する6年生】


【スピンの練習。「目が回る~」と言いながらも、休みなく練習していました】

 これらの一輪車の技は、9月に行われる運動会で披露されます。昼休み等の一輪車の練習の時間に、子どもたちの中で「入場はこうした方がいいっちゃない?」など演出を考えているそうです。今は一輪車に乗れない1年生も、上級生が一生懸命練習に励む姿を見て努力することでしょう。「継続は力なり」、自分の目標に向かって頑張っていこうね。

1年生の心電図検査

 今日は、諸塚小で心電図検査が行われました。事前に給食時間に心電図検査について2~6年生に経験談を聞きました。どのような服装でするのか、立ってするのか、座ってするのか、どのようなものを身体につけるのか、痛いのか等です。また、心臓の動きを見る大切な検査であることをも伝えました。この心電図検査の対象は、村内の1年生で七ツ山小の1年生も諸塚小で行われる心電図検査を受けます。
 昼休みが終わるとタクシーで諸塚小まで行きました。車中では少し緊張しているのか口数が少なかったです。「何の勉強が好き?」と聞くと「算数」、「国語」などの答えが返ってきました。算数は、数を数えてそれを数字で書くという勉強をしているようです。

  【今から行ってきます】   【早くからタクシーの運転手さんが待っていてくれました】

 諸塚小に行くと、諸塚小の養護教諭の先生から検査の説明を受けました。そして、荒谷小の子どもたちが最初に検査を受けました。「○○です。よろしくお願いします」と元気な声で言えました。検査中も落ち着いていて、あっという間に検査が終わりました。終わった後も、「ありがとうございました。さようなら」としっかりあいさつをしていました。
 帰りの車中では、安堵したのか「○○商店にはアイスが売っちょるよ」とか「牛乳と混ぜて作るデザートよね、いちご味とメロン味食べたことがある」、「私はいちごバナナ味食べたよ」などと2人で楽しそうにはしゃいでいました。


【検査・あいさつ、とっても上手でしたよ】

 学校に帰ると、他の学年の子どもたちが「おかえり~!!」と教室から大きな声で言ってくれました。負けじと大きな声で「ただいま~!!」という1年生。校長先生も校長室から「おかえり~。楽しかった?」と声をかけてくださいました。
 初めての心電図検査、ドキドキしながらも礼儀正しく受けられました。さすがは荒谷小の1年生です。

外で音楽の授業

 今日の4校時、運動場からリコーダーの音色が聞こえてきました。運動場を見てみると、イチョウの木の下に3・4年生が座ってリコーダーの練習をしていました。


    【今日はポカポカ陽気】

 近付いてみると、リコーダーで「ソ」、「ラ」、「シ」、「ド」の練習をしていました。「『レ』が吹けるようになると『ゴジラ』が吹けるようになるよ」と担任の先生が言うと、一生懸命「レ」の練習もしていました。新緑の美しい山々を見ながらする音楽の学習は、とっても気持ちよかったと思います。運動場には和やかな時間が流れていました。


【教科書で「レ」を確認しながら練習しました】

音読発表会

 今日の1校時に1・2年生教室で全校の音読発表会が行われました。はじめに、「1~5年生は音読、6年生は朗読をします。その違いはなんでしょう?」と5・6年生の担任の先生から話がありました。音読、朗読、同じように思いますが、その違いを発見することができるでしょうか。
 音読発表会では、それぞれの学年で目標を決めており、1年生から発表しました。まずは1年生が自己紹介をしました。名前、好きな色、好きな食べ物、大きくなったら何になりたいかを発表しました。好きな色は「黄色」や「水色」、好きな食べ物は「いちご」や「メロン」、大きくなったら「ケーキ屋さん」、「お花屋さん」になりたいそうです。大きな声で元気よく発表していました。6年生からは「何も見らずに発表している。これからも大きな声で発表してください」との感想がありました。


【入学して間もないのにとても立派です】

 次に2年生の発表です。「風のゆうびんやさん」を読みました。始めに「こすずめたちが早く学校に行きたい気持ちと郵便屋さんのクモを起こさないような気持ちで発表します」などと音読する時に気を付けることを発表しました。音読の最中、頭を1回もしくは2回上下させながら間を取りながら音読をしている児童もいました。6年生の感想では「間の取り方や声の強弱があって聞きやすかったです」とありました。クモを起こさないようにそーっと郵便屋さんの場面は、こちらも静かにしておかなくちゃと思うくらい、その時の様子が伝わってきました。
 1・2年生の発表について5・6年生の担任の先生からは「1年生は大きな声で発表できました。2年生はこれまでの学習の積み重ねがしっかりと出ていましたね。登場人物の気持ちが伝わってきました」とお話がありました。


【スラスラと読むだけでなく、情景も伝わりました】【6年生もよく見てくれています】

 次に3年生です。3年生からは音読のめあてを見える化して発表しました。「カエルのセリフを気取った声で言おう」、「ウキウキする様子が伝わるように読むために、速さなどに気を付けて音読しよう」というめあてでした。3年生は1人ずつ読むのではなく、2人で一つの文章を読みました。「すいせんのラッパ」という物語です。一人一人読むところや2人で一緒に読むところがあり、元気でリズミカルな音読でした。6年生は「ウキウキしたところを楽しそうに読んでいた。会話文のところは大きな声で読んでいてとてもよかった」と感想を話していました。
 
 それから4年生の発表です。4年生は「こわれた千の楽器」を音読しました。「楽器たちが演奏をがんばろうとやる気を出している様子が伝わるように音読しよう」という目標を立てていました。静かに読むところや力強く声を出すところがこの物語の楽器たちの気持ちを表現していました。「しょんぼりした声や最後は一番大きな声を出していた。私はそこが山場だと思った」と鋭い意見が6年生から出ていました。
 5・6年生の担任の先生からは「3・4年生の音読は、地の文と会話文を区別して読んでいました。声の強弱には気持ちが入っていましたね」とお話がありました。


【3年生:息がぴったり!さすがです】【一人でも自信をもって音読できます】

 その後5年生の発表でした。5年生は「だいじょうぶ だいじょうぶ」という物語を音読しました。「『ぼく』のおじいちゃんに対するやさしさやおんがえしの気持ちが伝わるように音読する」、「『ぼく』のおじいちゃんに対する感謝の気持ちを想像して音読する」という目標を掲げて音読のスタートです。しっかりとした口調でスラスラと読む5年生、「ぼく」とおじいちゃんとの関係はどのようなものなんだろう、これまで何があったんだろうと物語の内容が気になるほど「ぼく」のおじいちゃんに対する優しさ・感謝の気持ちが伝わってきました。
 1・2年生の担任の先生は「音読と朗読の違いは何?」と子どもたちに問いかけられ、5・6年生はその違いを理解していました。「音読は音に出して読むこと、朗読は声高々に読むこと伝えようとすること」と話され、「この解釈から行くと2年生以上はみんな朗読をしているね。とてもすごいことです。また、『だいじょうぶ だいじょうぶ』というセリフを○○さんは優しく言いました。一方○○さんは2回目を強く言いました。どちらともいいよね」と1・2年生の先生は話してくださいました。
 
 最後は6年生です。6年生は2つのお話から自分たちが心に残った方を選んで朗読しました。まずは「サボテンの花」です。このお話を読んで子どもたちの中で解釈したことを発表し、朗読を始めました。「他人に対する優しさ、生きるということを教えてくれる」、「人間には必ず表と裏があり、それが繰り返して生きている」という捉え方をした2名が読みます。同じ文章でも読む人によって印象が変わってくるなぁと感じました。きっとそれぞれの思いをもって朗読しているからだと思います。
 次に「生きる」を読みました。「生きているといろんなことに出会える」、「生きている証、自分らしく生きればいい」、「美しい物との出会いは悪との出会い」と捉えた子どもたち。朗読を聞いていて、何気なく過ごしている日常はとても有難く尊いものなんだ、平和に暮らしているい一方命の危険にさらされている人たちもいるのだと、貴重な日々への感謝と忘れてはいけないことへの思いが混ざり合う気持ちになりました。
 3・4年生の先生からは「先生は6年生の朗読を聞いて見えるはずのないものが見えてきました。それは4人の気持ちとやなせさん(サボテンの花の作者)の気持ちです。同時に自分も頑張って生きていかないといけないと思いました。先生の頭と心を揺さぶった朗読でした。感動しました」と話されていました。


【5年生の優しさがにじみ出てくる読み方でした】【鬼気迫る旅人の様子、サボテンの決意が伝わりました】


 【人間の表と裏を表現しました】【遠くに響き渡るような声、生きることの喜びも伝わります】


  【「自分らしくいきればいい」】

 今回、音読発表会に参加し2つのことを思いました。1つ目は授業以外で接する子どもたちと今日の音読発表会で目にする子どもたちの違いです。いつもはほんわかした雰囲気の子どもも、小さめの声で話す子どもも、木の上に登るほど活発な子どもも、この時間はキリリとしていてとてもたくましく見えました。そのたくましさとは、自分で決めた目標を達成するために発表に臨む姿勢や実際に堂々と発表をする様子、自信に満ち溢れた様子です。そして、どの学年も物語の情景がうっすらと教室内に見えるような発表となっていました。きっとたくさん練習をしたことでしょう。
 2つ目は、同じ文章でも読む人によって印象が違ってくることです。2~5年生は物語の一部を読んでくれました。それらを聞いて、もっとその物語を読んでみたいなぁ、自分がそれを読んだらどのような感想をもつのかなぁと興味が出てきました。子どもたちの中にも音読発表会をきっかけに、他の物語や本に興味をもつ子どももでてきたことと思います。とても豊かな時間でした。ありがとうございました。