ブログ

2025年9月の記事一覧

はきものをそろえる

9月8日(月)

 校内巡回をしていた時に出合った光景です。

 音楽室前のろう下です。音楽室を使用していたのは2年生でした。とても気持ちがいいなと思い、思わずシャッターを押しました。そして、「はきものをそろえる」という詩を思い出しました。皆さんは、この詩をご存知でしょうか。

「はきものをそろえる」

 はきものをそろえると  心もそろう
 心がそろうと はきものもそろう
 ぬぐときにそろえておくと
 はくときに心がみだれない
 誰かがみだしておいたら
 だまってそろえておいてあげよう
 そうすればきっと
 世界中の
 人の心もそろうでしょう

 

 

 この詩は、長野県にある円福寺というお寺のご住職を務められた藤本幸邦(こうほう) さんという方の詩です。

 藤本さんによれば、まずは自分の履物をそろえることが大切であり、それができる人は他の人の履物もそろえることができるそうです。また、自分で心をそろえ、整えることができる人は、人の心にも寄り添うことができるそうです。

 人が生きていく上で、心が落ち着かなかったり乱れたりした時に、自分で自分の心を整え、コントロールしていくことや、相手の立場に立って相手の心に寄り添うことはとても大切なことです。

 子どものうちから、履物をそろえる節度ある礼儀正しい行為を身につけさせることは、自分の心と向き合い整えていく習慣づけとなり、自分を成長させる人間形成上のよさがあります。また、いつでもどこでも日常的に実践する機会があり、簡単に確認することもできます。履物をそろえる意味や心地よさを改めて見つめ直し、子どもの一つの行為から、学級や親子で考え直す機会をもつことは、とても大切なことだと思います。

 お子様の益々の成長をともに願い、御家庭でも話題にしていただけると幸いです。