校長あいさつ

 本校は、明治7年の開校以来151年の歴史と伝統を有する学校です。昭和29年に校歌が、昭和39年に校章が制定されました。
 校歌は、作詞は押方小同窓生、作曲は緒方廣一氏によるものです。校歌の一番には「正しく、強く、ほがらかに」と、めざす児童像が詠われています。校庭には「正しく、つよく、明るく」と刻んだ100周年記念碑もあります。そして現在、「やかたの子」を合言葉に、「やさしい子、かしこい子、たくましい子」の育成をめざしています。本校の永い歴史の中で表現が少しずつ変化していますが、知・徳・体の調和のとれた児童の育成をめざしてきたことは共通しており、今後においても変わらないものと考えます。71年前に同窓生一同によって作詞された校歌に、現在においても、そして将来に渡っても普遍的な児童像、人間像が詠み込まれていることに深い感銘を覚えます。

 教育基本法第1条(教育の目的)に「教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」と規定されています。また、社会が急激に変化し、学校を取り巻く環境も変化している今日、学校・家庭・地域が一体となった地域総ぐるみによる教育が必要不可欠となっています。

 これらのことを踏まえて、本校は、『学校創立151年の歴史と伝統に誇りをもち、校歌に歌い継がれる「正しく、強く、朗らかに」の精神を尊重しながら、「地域とともにある学校」を基盤として、学校・家庭・地域が一体となり、「チーム押方」として協働し、小規模校の強みを最大限に生かし、児童一人一人の「やさしさ(豊かな心)」「かしこさ(確かな学力)」「たくましさ(健やかな体)」を伸ばす教育活動を展開する』ことを学校経営方針としています。教職員はもとより、保護者や地域の皆様、本校に関わる全ての方々と共に、「生きる力」を身に付けた「やかたの子」を育成していきたいと考えております。

                                                                                                                  令和7年4月

                  校長  黒木 秀一