行事

第79回卒業式

 3月16日(月)、第79回卒業式を行いました。上野中学校と統合して初めての卒業式。卒業生は昨年度の67名から94名と27名多く、来賓の方々、保護者、在校生、職員を含め約500名で実施しました。1,2年生が先輩のために心を込めて式の準備をし、厳粛でありながらも温かい雰囲気の中での卒業式でした。

 

送辞

 鶯の声がこだましこの良き日に、高千穂中学校を卒業されるみなさん、ご卒業おめでとうございます。

 先輩方は私たちにとって偉大であり、かけがえのない存在でした。私たちがこの高千穂中学校に入学してきた頃、これから始まる中学校生活に期待と希望を抱きながらも、その裏で不安やプレッシャーを感じていました。そんな私たちに、先輩方は優しく接し、中学生としての振る舞いや学校生活の楽しさを教えてくださいました。学校生活を全力で楽しまれている姿が、キラキラと輝いて見えました。

 振り返ってみれば、沢山の先輩方の姿が脳裏に浮かんできます。私は体育大会で先輩方の競技や応援に全力で挑む姿に心を動かされました。仲間を信じて決して諦めることなく、最後の最後まで走り続ける姿、声が枯れても、どんなに疲れていても、やめない姿がとてもかっこよかったです。

 紅葉祭での合唱。「いのちの歌」「心の瞳」「時の旅人」。体育館いっぱいに響き渡ったあたたかく力強いハーモニーがとても美しかったです。一人一人の想いが一つになり、3年生の絆と努力がそこにいたすべての人に大きな感動を与えました。ポスターセッションでは、自分たちの町に貢献するための個性溢れる取組が、聞いていてとても楽しかったです。

 生徒会活動では、私は特にピンクウィークの活動が印象に残っています。いじめを防ぐために多くの取組を行いました。全校生徒を巻き込んだ活動することで、いじめについて自分事として捉えてもらうことができました。また、他の活動においても、より良いものにしようという強い意志と何にでも積極的に挑戦しようとする姿を見せてくださいました。

 部活動でも、多くのことを学びました。技術はもちろん、礼儀や部活動の楽しさなど、たくさんのことを一番近くで見せてくださいました。最後の中体連。どんなに打ちのめされても、諦めず立ち向かっていく姿がありました。先輩方の闘志みなぎる瞳と仲間を鼓舞する声が今でも忘れられません。

 この他にも、先輩方はたくさんのことを私達に教え、支えてくださいました。感謝してもしきれないほどです。今度は私たちが引き継ぐ番です。先輩方が築いてくださった伝統を私たちが必ず後輩たちへと引き継いでいきます。

 4月から始まる新たな生活に期待と不安を抱かれているかと思います。きっと先輩方なら大丈夫です。見たこともない素晴らしい景色と輝かしい未来が皆さんを待っています。私たちはいつもこの高千穂中学校から先輩方を応援しています。本当にありがとうございました。

 卒業生の皆さんのこれからのご活躍とご健勝を祈念して、送辞といたします。

 在校生代表 堀 姫萌華

 

答辞

 寒さの中にも、確かな春の訪れを感じる季節となりました。本日は、私たちのためにこのような式典を執り行っていただき、ありがとうございます。

 私たち94名の3年生は今日、高千穂中学校を卒業します。振り返れば、この3年間たくさんの学びや思い出がありました。

 1年生。新たな学習環境への期待と不安が入り混じった入学式でした。初めて教室へ足を踏み入れたときの緊張感で背筋が伸びたこと。顔が突っ張ったことを今でも覚えています。また、小学校から大きく変化したことが、学習環境です。教科担任制の50分授業に、部活動は7時までと、たくさんの変化がありました。帰宅時間が遅くなったので、夜遅くまで学習に励みました。時に投げ出したくなることもありましたが、きっと一人一人の大きな力となったはずです。そして、体育大会、紅葉祭と次々にやってくる初めての行事。新たな仲間と共に頑張ったことで絆が深まりました。見様見真似でも、自分達なりに意見を出し合い頑張る姿は、多くの人の心を動かせたと思います。

 2年生。念願の修学旅行。初めて訪れる地にとてもわくわくしました。しかし、この旅行中、夕飯を残さないようにと思うばかりに、騒がしくなり、叱られてしまいました。実行委員の反省会でメンバーと涙を流したことを覚えています。自分自身の視野の狭さや、全体に向けて声をあげることができなかった後悔が残りました。でも、この経験を機に、自分の足りない部分に気付くことができ、一つ成長することができたとも思っています。また、私の中での大きな変化として、生徒会に入ったことがあります。送別遠足や生徒総会などの行事、または生徒集会等を自分達で作り上げていくうえで、たくさんの学びがありました。協力しながら物事を進めるときの共有の仕方や、自分の意見を常に持ち、積極的に発言することの大切さを学びました。行事が成功したときの達成感や、貴重な経験ができたことは、私にとって一生の財産です。また、2年生といえば、職場体験学習や立志の集いなど、一人一人が自分の夢や目標について、より真剣に考えるようになりました。明確な夢が分からなくても、どんな大人になりたいのか、自分にとっての幸せとは何か。そういったものに向き合うスタートラインに立ちました。

 3年生。上野中学校と統合。新たな伝統や仲間を迎え、進化した高千穂中学校が始まりました。全校生徒一人一人が暖かい気持ちで迎え入れ、今ではぎこちなさもなくなり、良き仲間となりました。また、最上級生、受験生ともいわれる立場になったことで、周りにどう見られているのか、自分自身と向き合う時間が増えたのではないかと思います。朝自習の時間や休み時間には、勉強を頑張る姿が見られるようになり、1年生の頃はうるさくて叱られていた時間だったものも、静かで集中した時間へと変化していきました。他にも一つ一つが最後の行事となりました。静かなクラスや、反応はいいけれど落ち着きのないクラスもある不思議な学年ですが、一つにまとまり、私たちのカラー全開で頑張りました。

 また、中学校での成長として外せないものが部活動です。技術力だけでなく、私たちの心までも成長させてくれました。後輩・先輩と立ち場が次々に変わっていく中での人間関係。難しいことがたくさんありました。また、仲間と自分とを比べ劣等感を抱いたり、自分の思うようにはいかないことに対して、焦りや悔しさを感じたりすることもありました。だけど、そんな心と体の成長に向き合い、時には、友達、家族、先生に相談したり、支えてもらったりしながら、一歩ずつ強くなりました。そういった困難に立ち向かい、壁を乗り越えながら、仲間でもあり、ライバルであった友達と、切磋琢磨し合った、約2年間。それは、とてもあつく心に残り、忘れられない大切な日々です。これから先、息詰まることがあるかもしれません。そんなときは、この時期を思い出してみてください。きっと学んだことの数だけ、自分の自信へと変わってくれると思います。

 この3年間を通して、私たちは大きく成長しました。こうして成長することができたのは、一人一人の努力だけに限らず、たくさんの周りの方々の支えがあったからです。私自身、1年生の頃に原因不明の体調不良が続いた時期があり、とても不安を感じたことがありました。そんなとき、心の支えになったのは、周りの環境です。そばで、いつも通りに接しながらも気遣ってくれた友達。どんな時でも駆けつけ、見守ってくださった先生方。一番の理解者であった家族。私は、そんな環境にとても心を救われました。「分かってくれる人はたくさんいる」「先のことは考えなくたって、今の自分と向き合えばいいんだ」と、安心して学校生活を送ることができました。この経験から、人はどんなに些細な行動でも、誰かの力になっているということを感じました。

 私たちはこれから、新しい世界へとまた一歩踏み出します。将来のこともより現実的に考えるようにもなります。三年後には、選挙権も与えられ、瞬く間に大人の世界へと仲間入りします。そんなときに、自分には何もないなと思ったり、こんなことして何のためになるのだろうと思い悩んだりすることがあるかもしれません。しかし、自分には当たり前のことであったり、何気ない一言であったり、意味を見出せないものだったりすることでも、誰かの心には響き、支えになっていることを忘れないでください。そして、その支えはいつか、自分のもとへ帰ってくると私は信じています。

 これまで見守ってくださった先生方。私たちの力を最大限発揮できるよう、陰でたくさんサポートしてくださったり、行事のたびに一緒に盛り上がってくださったりしました。また普段は、学習にも前向きに取り組む学年ですが、時に道を大きく外してしまうことがありました。そのたびに、愛のあるご指導をくださりありがとうございました。高校に入学したら、日々の学習でつちかった知識や経験からの学びを生かして、新たな環境でも自分達らしさを出せるように頑張ります。そして、もう叱られるようなことはないと思いますが、もしまた道を外しそうになったら、次は自分たちでストップをかけられるようになります。今まで本当にありがとうございました。

 そしてこれまで私たちを育ててくれた家族。大きな壁にぶつかって思い悩んだり、すべてを投げ出してしまいそうになったりした時でも、そっと寄り添ってくれました。そんな家族の存在に私たちは、たくさん救われ、強くなることができました。時にはぶつかることもありましたが、困ったときに思い浮かぶのは、いつでも家族の存在です。これから先、親元を離れて頑張る時が早かれ遅かれやってきます。そんなとき、自分の将来に戸惑うこともあるかもしれませんが、第一の相談者として暖かく受け止めてください。これからもよろしくお願いします。

 在校生の皆さん。上野中学校と統合して、一年が経とうとしている今。さらに昇華した高千穂中学校にできるよう、アイデアや思いついたらどんどんBOXにつぶやいてみてください。きっと生徒会のメンバーが実現に向けて動いてくれます。そして、伝統を力に、自分の能力を最大限に引き出せるよう、様々なことに挑戦してください。後悔することはないと私自身実感しています。

 最後に卒業生の皆さん。周りを見渡してみてください。この94名の仲間と過ごせるのも今日が最後です。思い残したことはありませんか。伝え忘れていることはありませんか。周りを見れば、笑っている人、泣いている人、いろんな顔があると思います。今では、表情だけでも、互いに友達と理解し合えるようになりましたね。私はこの3年間を振り返ると、何気ない毎日こそが一番大切な時間だったのだと気づかされました。休み時間に他愛もない話をして笑ったこと、みんなで意見を出し合って行事を作り上げていったこと、どれも本当に楽しかったです。上手くいかないこともありましたが、乗り越えられてこれたのは、この学年の明るさと元気なパワーがあったからだと、私は思います。小学校の頃から毎朝一緒に登校してくれた友達。不安なときに支え、はげましてくれた友達。笑顔と元気を与えてくれた友達。そんな個性豊かで、一人の良さが輝き、周りの人を尊重できるこの学年が大好きです。本当にみんなに出会えてよかった。この3年間でできた絆と思い出は、一生のものです。これからそれぞれの道へと進みます。もしかすると、二度と会えない人もでてくるかもしれません。でも、一つの共通点として、中学校時代を時には思い出してみてください。きっと、ヒントになることや楽しい記憶がよみがえってくるでしょう。皆さん、これからもたくさんの問いを持って自分の世界を広げていきましょう。

 私たち卒業生一同、これまでたくさんの方々の暖かい気持ちに支えられ、この日を迎えることができました。これから、それぞれの道で新たなつばさを広げられるよう頑張っていきます。本日、お忙しい中ご出席くださいました来賓の皆様、先生方、保護者の皆さん、そして在校生の皆さんに深く感謝いたします。高千穂中学校の益々の発展と、ご列席の皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げ、答辞といたします。

 卒業生代表  原田 紗和寧