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重松 清氏 「特別授業」
令和5年11月27日に重松清氏による「特別授業」が実施された。
この「特別授業」への参加は、高千穂高等学校の長友校長が随分前から本校に声をかけてくださり実現したものであり、まずそのことに感謝申し上げたい。
直木賞作家の重松氏の「特別授業」を生で受講できたことは生徒たちにとってかけがえのない財産になったに違いない。
特に、氏の「少年少女の悩める心」、「成長の姿」を扱った作品は、中学校の国語の教科書にも何度も取り上げられるなど、今の中・高生の心情を最も理解している人物の一人であることは疑いようがない。
さて、その氏による「特別授業」だが、本校からは全生徒、職員が参加し、4名の生徒が壇上で実際に授業を受けさせていただいた。
この4名の生徒は事前に氏から「わたしがおすすめしたい高千穂のベスト3」という課題の提出が求められたが、担当であった教頭は、生徒の「生の声」を氏に聴いてもらいということもあり、一切(誤字等の訂正以外)生徒の作成物には手を加えていない。
しかし、氏の「特別授業」で発表をした本校生徒の素晴らしいことといったら言い表す言葉がないほどであり、隣に座ってらっしゃる長友校長が絶讃したのは言うまでもない。
特に、壺田つくしさんの「みんな優しい」は、「〇〇のベスト3」などというと観光地や有名な食べ物などの定番を多くの人が紹介してくれるが、壺田さんが違った視点で取り上げてくれ、この「みんな優しい」というのが氏の心に響いたということであった。
壺田さんは「高千穂という厳しい環境下であっても同じ地区に住む人が互いに手を取り合って先祖代々生きてきたことと、これからもその優しさを紡いでいきたい」ということを発表(もちろんノー原稿でした)してくれた。
この発表に対して、長友校長が「まだ2年生でしょう。是非こんな生徒さんがうちの学校に来てほしい・・・。」という最高の賛辞をくださったほどである。
話はかわるが、この「特別授業」で氏が最も生徒たちに伝えたことは何だったのだろうかと考えたときに、私は次のように受け取った。
「みんなちがってみんないい」ということである。
最近では、「誰もが違っていていいんだよ。」というように、「違いを受け入れよう」とか、「違いを認め合おう」といった意味で使われているが、言葉だけが一人歩きしているような気がする。
しかし、他人同士なら違いがあるのは当然で、受け入れたり認め合ったり、受け入れなかったり、認め合わなかったりするものではないはずである。
「互いに別々の短所はあっても、互いに真似のできない素晴らしい長所があるからこそ、みんな大切なんだ」というのが、この言葉の意味するところではないかと考える。
そういった意味で考えると氏の言う「言葉というのはそんなに単純なものではない。」というのも合点がいく。
現代(とかく若物は…)は、SNS等で「いいね」や「むかつく」などの短い言葉で済ましてしまう風潮がある。
しかし、そのような短い言葉だけでは、自分の心の内や思いを言い尽くせるものはない。
だからこそ、人間は互いの考えや意見を言い合ったり、時には討論したりすることが大切なのだということである。このことが「大切なみんなを認める」ということにつながっていくのだ。
つまり、「みんなちがってみんないい」ということである。
私自身が、今回の「特別授業」の受け取り方も人それぞれで受け取り方が違っていていいと考える。
だからこそこの「特別授業」をただ受けた、聴いたに終わらせるのではなく、自分たちがどのように感じたり、考えたのかを共有できる場が必要であると考える。
2学期ももう1か月を切り、特設してこの場を設けることは難しいかもしれないが、生徒たちに声をかけるなどして今回の感想を聴いてみたいと思っている。ひょっとすると自分たちで、このことについて話し合っている場を目撃することができるかもしれない。
そうであったならこの上ない喜びであり、今回の「特別授業」に参加した甲斐があったというものである。
いずれにしろ、先に述べたように、今回のこの「特別授業」が生徒たちにとってかけがえのない財産になったということには違いない。
本校教頭復命より
〒882-1101
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井939番地6
TEL 0982-72-4121
FAX 0982-72-4122
令和5年12月6日(水)
12月8日(金)の第1学年時間割
令和5年12月5日(火)
昨日の生徒の出席状況を見ると、一部の学年で欠席が多く、感染拡大防止のため、学級閉鎖を実施すべきクラスがあると判断し、下記のとおり対応いたします。
① 詳細はマチコミメールをご確認ください。
② 週末8日(金)の駅伝・ロードレース大会は、1年生の罹患状況を鑑み、1年生は中止し、2,3年のみ実施します(5日現在)。
③ 8日(金)の1年生は通常授業としますが、時間割は決定次第、本ホームページで連絡いたします。
④ 予定はさらに変更する場合がございますので、マチコミメールや本ホームページでこまめに確認をお願いいたします。
今後も、引き続き予防対策をよろしくお願いいたします。
〇 風水害時に関するお願い
1学期の反省として、大雨の際の登校について様々なご意見をいただきました。ありがとうございました。PTA総会時に触れましたが、再度確認いたします。高千穂中学校の校区は非常に広く、場所によっては天候がまったく違う場合があります。また、7月3日(月)のように早朝に大雨となり、学校としての連絡が遅れる場合もあります。したがって、大雨や台風、その他様々な事象により生徒の身の危険があると判断される場合は、たとえ休校などの措置連絡がなくても、無理に登校させたりすることのないようにお願いいたします。学校との連絡が通じる時間帯に、連絡していただければ柔軟に対応していきますのでご理解ください。まず、お子様の身の安全を確保することを最優先した対応をよろしくお願いいたします。