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国際理解講演会がありました。

3月21日木曜日の7限目とFTの時間、体育館にて「国際理解講座」を

行いました。

本校卒業生の坂元律子さんを講師としてお迎えし、「私がみたガザ 

~人間の尊厳とは~」というテーマで講演して頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

坂元さんはJICA(国際協力機構)に所属し、これまで数多くの国に

赴任して、現地スタッフとして活動されてきました。

坂元さんは、2年前までイスラエルにご家族で赴任され、パレスチナの

ガザ地区のオフィスで仕事をなさっていたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年10月7日以降のガザ地区の街の様子やそこに住む人々の暮らしが

どのように変化し、現在どのような状況下にあるのかという説明をされ、

「この問題についての解決策は見つからない。しかし、自分がどうすれば

少しでも今の状況を変えられるか考えて欲しい」と話してくださいました。

生徒たちの感想に、「教科書やネットの情報で知っていたけれど、どこか他

人事で、架空の出来事のように感じていました。しかし、実際に現地で活動

されていた坂元さんの言葉の一つ一つが本当に重くて、これが現実なのだと

実感しました」、「いつもテレビなどで見る紛争地域は、あまりに普段の生

活とかけ離れていて、どこか空想上の出来事のように感じていたけれど、今

回の話を聞き、そこには自分と同じ人間が住んでいて、同じように食べ物を

食べ、働いて過ごしているのだと気付けました」といったものがありました。

これまでは単なる情報の一つ、他人事だった「パレスチナ・ガザ地区」で起

こっている出来事を自分事として見直すよいきっかけとなったようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講演後、国際関係に関心がある生徒たちとの座談会もありました。

坂元さんがご自身の経験を話される中で、日本で暮らしてきた生徒たちにとって

は全く想像も出来ない海外の状況について強い衝撃を受けている場面もありまし

た。今の自分たちが恵まれた状況にあると改めて実感したようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「海外で活動していく上で何が大切か」という質問が出た時、「特別なことは何も

ありません。自分(自国)の考え方があるように、相手(相手国)の考え方もあり

ます。そのことを忘れずに尊重し合うことが何より大切です」と回答されたことが

印象的でした。

坂元さん、貴重なお話をして頂き、本当にありがとうございました。