日誌

3学期終業式の講話

今日は3学期の終業式です。学校としての一年の締めくくりの日を迎えました。

今日のような節目の日は、人生のターニングポイントとするチャンスでもあります。

今年一年を振り返り、うまくいったことも失敗したことも含めて、経験したこと全てを今後の糧にして欲しいと思います。

今日は、環境保護活動家で冒険家のC・Wニコルさんの話を紹介します。

彼は、イギリス出身ですが、日本国籍を取得し、長野県に住み、とても日本を愛した作家でもあります。同時に、ニコルさんは、北極生物研究の為に、北極地域へ12回も調査探検もされた方です。残念ながら令和2年4月3日に他界されました。

その冒険家のニコルさんが、極地を探検している時の話です。

北極や南極などの極地では、長い間テントを張って、何日も何日も風と雪と氷の中でじっとしていなければならないことがあるのだそうです。そういう時に、どんな人が辛抱強く、最後まで自分を失わずに耐え抜いていけるか。

どんな人だと思いますか。

ニコルさんによると、最後まで耐えられるのは、必ずしも頑強な肉体を持った、いわゆる男らしいタイプではないそうです。

例えば、南極でテント生活をしていると、どうしても無精になるし、体裁を整えなくても良いから身だしなみも考えなくなります。

にもかかわらず、中には、きちんと朝起きると、顔を洗ってひげを剃り、一応、服装も整え、髪もきちんとする人がいるそうです。

そして、そういう人は、顔を合わせると「おはよう」と挨拶し、物を食べるときは、「いただきます」と自然に言います。人への配慮も忘れずにするそうです。

普通に考えれば、生きるか死ぬかの極限状態では、礼儀や身だしなみは、優先順位は低いのではないかと思います。

そういう状況でも「あいさつ」が出来る人、身だしなみが整えられる人、礼儀を忘れない社会的なマナーを身につけている人が、極限状態でも、最後まで弱音を吐かず、耐え抜いたということです。

これは、おそらく日常からの習慣であり、どんな状況におかれても、自分を忘れずに、それを守っている人が、最終的に肉体的にも、精神的にも強いことを意味します。決して、頑丈な肉体を持った人ではないのです。

これは、とても興味のある話です。

「継続は力なり」という言葉もありますが、当たり前の事をどんな時でも変わらずやり続ける事が強さの源なのかもしれません。

皆さんの、日頃の発言や行動はどうでしょうか。振り返って見てください。

先生は、皆さんに日向工業高校生として誇りを持つことを一年間願ってきました。

その誇りを胸に、「一年後の自分」を想像してみてください。

2年生は、「卒業後の自分」ということになります。

その通過点としての今年1年を振り返って見てください。

良かったこと。今度の4月からも続けようと思うことがありますか。

では、これは、失敗だった。反省が必要だと思うことがありますか。

今年の反省点を、踏まえてどのような令和6年度にするか想像してみてください。

妥協するのではなく、すこしでも成長するイメージを持ってもらいたいと思います。

明日からの春休みが令和6年度に向けて、準備する時間とすることをお願いして3学期終業式の話とします。