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図書委員による文豪コーナー、力作です!!

5月の各種委員会で展示コーナーの分担を行いました。ここでは、文豪コーナーについて紹介します。

高1,2年生が学んでいる『羅生門』と『山月記』の作品と作家についてそれぞれが分担し、コーナー準備に取りかかり、6月第2週から展示を始めました。写真は、高1図書委員の活動風景です。展示するポスターもいよいよ終盤、完成間近…ジャパンナレッジSchoolに入っている国語便覧を中心に、必要な情報を収集し、作家の経歴、作家の紹介と作品紹介、作家の似顔絵をまとめあげています。

 担当した生徒達は、自宅、昼休み、放課後等の時間を使って活動していました。

 いざ、関連図書を展示してみると両者の生み出した 

 作品の数の違いに改めて気づかされます。その違いがどこから来るものなのかを、生徒達が作成したポスターから考えてみるのもいい機会なのではないかと思います。

 またどちらも、30代の若さでこの世を去っていますが、現代の今を生きる10代にも彼らの作品は読み手一人ひとりに問いかける力を持っていると思います。

 中島敦を担当した2年生3人組は、それぞれ分担した作品を読み、紹介しています。

 教科書という当たり前に持っている学びのツールを通して、一歩踏み込み、そこから世界を広げるおもしろさに今回、担当した彼らが気づいていることを、その制作風景を見ながら感じました。

 

 中島敦に関しては、作品自体が少ないこともあり、

『山月記』のテーマである「変身」にフォーカスし、内外の関連作品を一緒に展示しました。

 早速、安部公房『箱男』が貸し出されていました。

 

 展示の醍醐味は、日頃整然と並んでいる書架から離れ、本自身をアピールさせる機会だと考えています。

 本と人が出会うきっかけを作るのは、図書館の大事な役割ではありますが、今回は「教科書」というちょっと堅めの!?フィールドから、図書委員がアプローチを試みました。

 なお、2年生が手書き、1年生がWordで作成したポスターはそれぞれに味のある仕上がりになっています。

 図書館はまるで森のよう。一本一本の個性的な木々が林立する森のように、個性あふれる本が並ぶ書架。そこで出会う一冊が私たちを豊かにしてくれます。利用者にはもちろん、利用を促す者にとってもおもしろい場所です。