中学探究支援
9月20日(金)2,3時間目、中学3年生の探究の時間に情報収集レクチャーを行いました。
3年生は、来月種子島・屋久島研修に行きます。屋久島の「植生」について調べる事前授業の支援をしました。
情報収集をするにあたり、知っておくといい「技」の説明を行いました。
まずは研修目的を理解すること。与えられたテーマは「植生」:ここで該当する本の分類を伝えます。
参考図書コーナーには調べるための本がそろえてあること、事典や図鑑等で全体としての概説的なことを抑える。
これは見落とされがちなのですが、とても大切なポイントです。
そのうえで、自然科学分野の植物47から始まる分類、植物が生息する条件つまり環境(気候、地形等)を知るために
は地学45から始まる分類、また地理291も。
また、インターネット検索もどのようなキーワードを入力するかでヒットするサイトは変わること。その上で、
官公庁のサイトを活用するとよい(鹿児島県庁、林野庁内の九州森林管理局など)こと。
情報収集した本やサイトの参考文献を記録しておくことなどを説明し、活動へ移っていきました。
何より、調べる対象を絞り込む過程、あるいは絞り込んでから「どうして○○は、こんなに群生しているのだろう?」という「問い」を抱き続けることと、それに対する「仮説」をその時々の自分たちのなかに持つことが、調査を進める上で重要になっていきます。さらには調べたことを現地調査を通して実感する体験は、研究の小さな小さな芽が自分のなかで育つ貴重な機会になることでしょう。