令和4年度 2A長期乗船実習

2022年10月の記事一覧

2A長期乗船実習 ⑬

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

10月11日

緯度が下るに従い、気候帯が変わりました。高温多湿のため甲板作業は皆汗だくです。
熱帯低気圧の動静を最大限警戒しつつ航海を進めます。南方の等圧線が次第に密に
なって来ました。
実習生は胴の間ストーン磨り中。かつて帆船日本丸で木甲板手入れを仕込まれた大﨑
教官が実地で指導中なので、全力で取り組んでいます。夜の講義時間(本日船長)には電池
切れ確実でしょう。

10月12日


熱低が発達したのか、本日は曇天。ウネリが上がる前に父島島影に逃げ込み投錨しました。
陸上地形の影響で風速2-9m/s、風向風速が全く定まりません。午前中は天候悪化
の前に救命講習を実施しました。
透明度高く熱帯魚の泳ぐ海での飛び込みやボート操縦訓練は中々贅沢な内容です。
夕方は事務部サプライズ企画、実習生の日々の頑張りをねぎらい甲板上でステーキ食
事会をします。

 

1~3. 日本に向けて復航を開始!操業で使った合羽や救命胴衣をきれいに洗浄します。

 

 

 

4,5. 使った枝縄や釣針も収納。

 

6~10. 復航作業は船体整備が主になります。今日は船体洗いをしました。

    実習生もずぶ濡れになりながら、進洋丸18年に感謝を込めて磨きます。

 

 

 

11~12. 神奈川県立海洋科学高等学校の『湘南丸』とすれ違い、実習生同士で手を振り合いました。

   同じく日本を遠く離れ、海に学ぶ同志と会えて、実習生はふんどしを締め直した気分でした。

 

13. 小笠原の上陸可否をかけた航海士からの課題テスト。結果やいかに・・・

14. 学校ではあまり話さなかったクラスメイトとも、多くの時間を共有し仲が深まっていきます。

 

15. 昼食がなんとハンバーガー!実習生も大喜び。

 

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2A長期乗船実習 ⑫

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

10月7日

昨夜、無事に千秋楽の縄を揚げ終えました。胴の間にて記念撮影をしていますので、
教官から送付された画像をご覧下さい。皆一様に満たされた笑顔で写っています。 
本日は操業で汚れた合羽保護具を洗っています。追い風と連れ潮が帰路航海の船足を
伸ばしてくれています。

10月8日

南西方向に低気圧の初期状態と思われる等圧線の「折れ」が出来はじめ先行き不穏な
雲行きになりました。時間的余裕を入れて帰路に就いたので、往路の様な延着にはならない計
画です。今日から省エネ優先して減速して行きます。
08-12当直班は子午線正中時計算を完了できず全没。操業期間、当直と講義で指
導してきた三航士(先輩)の面目を見事に潰しています。4級海技士筆記免除の道は険しいです。

10月9日

昨日1500頃、偶然に偶然が重なり実習船湘南丸とピンポイントで近接遭遇しまし
た。湘南丸は三崎再出港し漁場向け東航、本船は父島向け西航。
ウネリに向かって大きくピッチングする湘南丸を間近に、全実習生が手を振り旗旒信
号とロングホーンで見送りました。台風11号と13号を連続で回避してきた今次航海は台風アタリ年の様相です。
危惧していた熱帯低気圧がフィリピン東方~小笠原諸島南方に発生(2個)しそうです。
本船進路方向に発達北上しないことを祈っています。

10月10日

東のウネリが次第に高まって来ました。小笠原南方の低気圧が熱低に発達している過程とみています。
本日甲板作業は錆打ち錆止めに始まり胴の間ストーン磨りです。実習生は甲板長からの熱の入った安全対策
と手順説明を一生懸命聞いていました。
昨日の英文ログブックテストは29名中4人合格!指導担当の三航士(先輩)がまた泣いています。

 

1. シネマ・イン・進洋丸!操業が休みの日に映画で涙を流しました。
2. 三等航海士の講義中。実習生がみんな彼を慕い、懐いているようです。

 

 3. お世話になった機関室の掃除。  4~7. いよいよ操業の最終日(千秋楽)!投縄作業中の実習生。

 

 

 

 8. プロジェクト学習で漁場選定を行っている班も、早朝から船長と縄入れの場所を最終調整します。

 

 9~13. 最後の揚縄。大きなマグロも揚がり、実習生も笑顔!

 

 

 14. 逆光の指導教官

 

 15. 千秋楽は、枝縄の片付け(釣切り)も並行して行いました。
16~19. 船長の総評の後、全員で記念撮影。操業お疲れ様でした!

 

 

 

20. 二等航海士(髙岡きんに君)から実習生全員に、お菓子のサプライズをしていただきました!

 

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2A長期乗船実習 ⑪

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

10月4日

操業期間残りわずか。餌も残りわずかとなりました。最後の2回を残して適水(泊)
し本日は冷凍作業やプロジェクト学習です。 実習生の行動が教官の評価に堪えれば(?)午
後にお楽しみ映画祭や魚釣りが許可される模様です。結果やいかに。

10月5日

この時期この海区らしい穏やかな東風が今日も続いています。これまでと違うのは某
国から発射されたミサイルがこの水域に着弾したらしい事です。本校だけでなく海上保安庁
からの直接連絡もありました。ISPS操練で備えては来ましたが、一層注意していきます。
実習生には昨日、教官からフリータイムが多く出た模様で、シイラ釣りや映画鑑賞で
リフレッシュしていました。 総員元気に操業再開しています。

10月6日

5代目進洋丸 実習航海18年の集大成として 千秋楽の操業位置決めは実習生が担
当しました。坂元、廣瀬、児玉、椎葉がプロジェクト学習『漁場形成』をテーマとして、14回ま
での釣果・潮流・プランクトン密度・水温変化等々を熟慮して決めました。 潮はシナリオ通りに流れ
ています。大きなメバチが沢山釣れる事を乗組員も期待しています。

 

 

 

1~7. 操業もいよいよ大詰め。総員笑顔で、でも真剣にマグロを揚げています。

8. 船長も揚縄に参戦します。

 

9,10. プロジェクト学習。今回は寄生虫調査班と国際信号旗班。

11. ゴミ観測中のヒトコマ。こんなに陸から離れた外洋でも漂流するゴミの量に驚きます。 

 

12,13. 機関当直。船員たるもの、エンジンのことも学ばなければ!

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2A長期乗船実習 ⑩

進洋丸船長、指導教官より長期乗船実習の様子と写真が送られてきましたのでご紹介します。

10月1日

11回目操業はマグロ?らしからぬ小型のメバチが続けて揚がり、昨日揚げ縄は賑や
かでした。野帳班の実習生は記録をとりつつ、ブリッジへの報告もあるのでテンパりながら必死
に対応していました。教官も記載漏れが無いよう指導するのみならず、次々揚げられるミズウオの取り扱い
があり大変でした。

10月2日

凪が続き、良好な実習環境です。現在の水域は長物(カジキ類)、雑物が極端に少なく
延縄船には好適ですが、バイオ系の好奇心を満たすには物足りない生物相です。
そんな中、30kgもある大きなアカマンボウが揚がり、実習生は驚いていました。
ミズウオのサンプリングは順調に捗り? 胃袋から普通にプラスチックが出てきます。
スリッパが出て来たのには流石に私も驚きました。

10月3日

昨昼食は ピッツア&スパゲティミートソース とイタリア系でした。
食材価格が上がる一方ですが、事務部とコック長が絶妙の遣り繰りを工夫対応してく
れています。毎日3食を時間通りに美味しくいただけるのは幸せなことで、食事当番の動きもすっ
かり板についています。卒業後の進路としてカーフェリー事務部(司厨部)志望者が複数名いるようです。

 

1. 揚縄前に船首先端でラジオ体操  

  

   

2~5. 揚縄中の風景。メバチマグロをはじめ、キハダやビンナガも揚がっています。

 

  

 6,7. ミズウオの口からミズウオ!?(かわいい)

 

8~10. プロジェクト学習。自分たちで研究テーマを決め、まとめて発表します。

 

 

11. 機関当直では、発電機のストレーナーを掃除しました。

1 2. 漁場選定について船長からの講義中。操業最終日は、実習生が縄入れ場所を決めます。 

 

13~15. 操業が休みの日に、ヘルメットやカッパ、ブリッジ(操舵室)の窓をきれいにしました。                               後半の操業に備えます。

 

16,17. 空き時間に釣りをする実習生。ヒットはありませんでしたが、良いリフレッシュになりました!

18. 実は今の生活リズム、全員が顔を合わせて食べる食事は昼食だけなんです。

 

19. こちらは船からの朝焼け。希望に満ち溢れた光です。

 

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