宮崎県立宮崎海洋高等学校 持永一美 校長
まずは宮崎県立宮崎海洋高等学校のHPをご覧いただきありがとうございます。
宮崎海洋高校は、宮崎市の中心部から東方約3kmに位置し、すぐ近くに宮崎市の海の玄関口である宮崎港(重要港湾として県央地域における経済や産業を支える物流拠点)があり、本校の実習船「(第5代)進洋丸」も停泊しています。周辺には大型ショッピングセンターや飲食店、商店、住宅、工場、倉庫などがあり、最近では宮崎市総合計画に基づいた「海とともに発展する街づくり」という計画テーマの下、住宅地への入居者も増加してきている活気あふれる地域です。
本校は、開校以来「海に学び、海をひらき、世界にはばたく」を学校スローガンとして掲げ、これまで数多くの漁業従事者や船舶職員をはじめ、水産・海洋関連産業を支える有為な人材の育成を担ってきた宮崎県唯一の水産・海洋系専門高校です。充実した専門的設備と実習重視の学習プログラムの下、生徒たちは日々の授業や部活動、生徒会活動などに一生懸命取り組んでいます。
実習船教育を重視する本校ではシンボルの実習船「進洋丸」での乗船実習(実習船は動く教室、グランドは太平洋)は大変充実したものになっています。まず海や船に慣れることから始め、その後船舶の運航や機関・機械の運転と保守整備、漁獲物の冷凍・冷蔵などの総合的な知識と技術を習得し、船舶職員としての資質を養うことができます。具体的には、1年生は2泊3日の近海(屋久島)体験航海、2年生食品系は4泊5日の乗船実習(神戸や大分など)そして2年生漁業系・機関系は7泊8日の短期乗船実習を経ての73日間の長期乗船実習(ハワイ沖でのマグロ延縄漁)があります。(昨年度は新型コロナウイルス感染症対策のため変更となりました。)
特に長期乗船実習では、乗船前に不安を抱く生徒も少なからずいます。しかし、航海中、生徒は島影一つ見えない大海原で、船酔いや慣れない船内生活を、自立性や仲間との連帯感、協調性などを高めることで克服し、24時間体制の当直や漁業実習、航海術・機関整備・海洋観測等の実践的な学習を通して、一回りも二回りも成長して帰ってきます。
中学生のみなさん、将来の進路や職業を考えるとき、それぞれの学校や学科に特色や魅力があるために、選択する上で悩んでしまうこともあるかと思います。しかし、この宮崎海洋高校には本校でしか学び、体験することができないことがたくさんあります。詳しくは、本校のホームページや昨年度(今年度用は現在準備中)各中学校に配布された「宮崎海洋高校」学校紹介ファイル(ブルーのハードファイル)がありますので是非ご覧ください。また、今年度は1回目の体験入学を7月29日(木)、30日(金)、2回目を10月30日(土)に実施することにしていますので是非参加してください。体験入学にかかわらず中学生や保護者の方、興味がある方には随時説明等を行いますので遠慮なく本校へご連絡くださると幸いです。宮崎海洋高校は中学生の皆さんの入学を心からお待ちしています。