令和6年度 第2学期始業式(式辞)
全校生徒の皆さん、おはようございます。夏休みの生活はいかがだってでしょうか。部活動、各種大会をはじめ、3年生においては履歴書作成等大変忙しかったことと思います。また、8月8日には震度6弱を観測する大地震が発生しました。この校舎も大きく揺れ、至る所にひび割れが発生しています。授業中にこのレベルの地震が発生した場合、「皆さんを安全に自宅へ帰すことができただろうか。」と毎日考えているところです。日頃から、自分の命は自分で守ることを心がけて生活して欲しいと思います。なお、災害時における皆さんの安否確認のマニュアルも近日中に作成したいと考えているところです。
さて、今日は皆さんにパリオリンピックについてお話ししたいと思います。終業式で4年に一度のオリンピックを観戦して、何かを感じて欲しいと言いました。皆さんは何の競技に夢中になったでしょうか?ところで、新聞を読まなくなったと言われて久しいですが、最近はテレビも観ないというようなことを耳にするようになりました・・・。リアルタイムでないと感動を味わえないものについては、是非、直接会場で応援したりテレビを観て応援して欲しいと思います。話を元に戻しますが、本校OBの甲斐優斗選手が出場した男子バレーボールは、残念ながらメダルに手が届きませんでした。しかしながら、世界の舞台で本校の卒業生が活躍する姿は大変頼もしく感じました。
校長先生は個人的には、クライミングで銀メダルを獲得した高校2年生の安楽宙斗選手の振る舞いに感動しました。彼は銀メダル獲得後のコメントで「努力は必ずしも目指しているものにはつながらないかもしれないけど、絶対に自分を成長させてくれるものだと思います。」と答えています。高校生とは思えないコメントでもあり、努力してきたたからこそ見える景色があるんだと思いました。
その反面、今回のオリンピックでは選手を中傷するSNSのコメントの多さに愕然としました。感想については、個人の主観なのでとやかく言うつもりはありません。しかし、選手の頑張りをSNSで中傷するコメントは見ていて気持ちのよいものではありません。激励のコメントはまだしも、批判や中傷といったコメントは個人で感じていればよいことだと思っています。このような情報が錯綜する社会を私たちは生き抜いていかなければなりません。私たちは相手に対する思いやりも含めて、これらの情報に対して対処法を正しく身に付けていく必要があります。その結果、お互いを認め合える社会になっていくことを強く望んでいます。
最後になりますが、2学期は、高文祭・新人大会・体育祭・文化祭・修学旅行に加え、3年生は就職・進学試験を控えています。それぞれに良い結果が出るよう最高の準備をし、仲間と感動を分かち合えることを期待しております。下級生の皆さんは、就職・進学試験を控えている3年生に精一杯のエールを送ってください。私たち職職員も一丸となって3年生をサポートしたいと思います。日南振徳高校全員にとって素晴らしい学期となることを祈念し、始業式の挨拶といたします。