宮崎県立妻高等学校
校長 三浦 正貴
本校のある西都市は、日本最大級の古墳群である国の特別史跡「西都原古墳群」や充実した各種体育施設をもつ「スポーツランド」として広く知られており、県中央部に位置する人口およそ3万人の町です。西都原では、春にはおよそ2千本の見事な桜と視界いっぱいに広がるおよそ30万本の菜の花が、私たちをやさしく迎えてくれます。夏にはおよそ100万本のひまわりが微笑み、秋にはおよそ300万本のコスモスが心を癒やしてくれます。本校は、この西都原まで徒歩10分ほどの近距離にある聖陵ヶ丘に建っています。校庭では、悠久の歴史を感じさせてくれる数多くの大樹がその枝をゆったりと揺らし、小鳥たちのさえずりやあざやかな草花が四季を彩っています。
このような恵まれた環境のなか、本校は、現在の普通科、普通科文理科学コース、情報ビジネスフロンティア科そして福祉科の3学科1コースという、この上なく充実した学びを実現した新たな妻高校になって6年目を迎えました。
昨年度の学校創立100周年記念事業については、通常の記念式典や記念講演等にとどまらず、地元の西都市はじめ市内の小中学校の皆さまや、地域の企業各社、多くの市民の方々や同窓会であります「聖陵会」ならびに「一ツ瀬会」の皆さまにも参画いただき、物心両面にわたるあたたかいご支援をいただきながら、年間を通して様々な記念行事や協賛イベントを開催することができました。本校の100年にわたる歩みを振り返り、これからの100年に向けて重要な第一歩となる地域連携型の一大事業を滞りなく実施できましたことは、言葉では表現できないほどの大きな喜びであります。皆さまのご支援ご協力に心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
さて、現在の妻高校の生徒たちを皆さまはどのようにお感じになっているでしょうか。日頃から主体的な学びを大切にしながら、本校の校歌にもある「高き希望(のぞみ)を」の精神で日々成長している、とても頼もしく優秀な生徒たちです。令和2年度卒の新たな妻高校第1期生と一昨年度卒の第2期生に続き、昨年度卒の第3期生も国公立大学受験において大変高い実績をあげ、難関大学である九州大学にも3年連続で合格いたしました。就職希望者は100%内定し、福祉科においては介護福祉士国家試験の100%合格という県内初の快挙を達成しました。妻高ブランドの底力に、大きく心を揺さぶられる一年でした。
本校は、「立志」「友愛」「創造」の校訓のもと、全職員で「生徒一人一人に寄り添い、鍛え、伸ばす」学校として、伝統校にふさわしい「心ある教育」に取り組んでおります。妻高校の今後にご期待いただき、生徒たちにあたたかいエールをお送りください。
これからも皆さまのご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。