日誌

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上長飯小クリーン大作戦(6年生:家庭科)

 子どもたちに清掃活動に取り組ませる意義は、きれいにするという目的以外に、勤労の価値観、美的感覚や思いやりの心を養うこともあると考えます。

 本校では、昼休みの後、週3日、清掃活動の時間があります。1年生から6年生までみんな無言清掃に取り組んでいて、勤労意欲が感じられ、いつも感心しています。それでも、15分間の清掃活動時間では、なかなか隅々まで掃除できないところが出てきます。

 そのような中、日頃掃除が行き届かないところをきれいにしようと立ち上がったのが、6年生です。家庭科の授業で、学校の汚れている場所を調査し、掃除の方法や必要な道具を考え、学年全体で手分けをして学校をきれいにしてくれました。学年としてのチームワークのよさが感じられます。(※ 先生方のチームワークもよいです。)おかげで、マットの下や戸のレールの隙間などもとてもきれいになりました。

 6年生は最上級生です。本校では、6年生が1年生から5年生までのよいお手本になっていると思います。1年生から5年生が6年生の後ろ姿をしっかり見て、育ってくれることを願うばかりです。

6月の全校朝会(熱中症予防等)

 これまで、全校朝会で子どもたちに話す人が校長先生と生徒指導担当の先生に限定されていました。中には、子どもたちに伝えたいことがあるにもかかわらず、話ができていない先生もいるのではないかと考え、6月の全校朝会からそのような先生の話を入れることにしました。トップバッターは、保健室の先生でした。内容は熱中症予防についてです。

 熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、 救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。学校は安心安全な場所でなければなりません。熱中症になって子どもたちの命が奪われることがないように、先生方一人一人の危機管理意識を高める必要があります。また、子どもたち自身が熱中症を予防する方法を知っておくことも大切です。

 今回の保健室の先生の話は、職員の熱中症予防に対する危機管理意識を高めるとともに、子どもたちに熱中症にならない過ごし方や方法を伝えることができたのではないかと思います。

1年生もタブレットを使っている!6年生は・・・

 入学してまだ2か月とちょっとの1年生がタブレットを持って体育館の方へ。昨日の出来事です。こっそり後をついて行ってみると、子どもたちがタブレットのカメラ機能を使って、あじさいの花をパチリ。校内探検だそうです。

 今日は、自分のタブレットを持って、今、教室の外で育てている朝顔の様子をパチリ。まだ、小学校に入学して間もない、1年生が当たり前のように、タブレットのカメラ機能を使って学習している様子を目の当たりにして少しビックリしました。

 別の1年生の教室を覗いてみると、これまでタブレットに記録していた花の絵を呼び出して、子どもたちがその画像をみながら、掲示用のワークシートに絵を一生懸命、描いていました。これなら、子どもたちを同じ場所に連れて行かなくても、思い思いに気に入った花の絵を描かせることができますね。中には、画像を指で拡大して、細かい所を確認している子どももいました。今回の授業は、タブレットのカメラ機能をうまく生かしたものだと思いました。花の画像が子どもたちのタブレットの中に残っているので、これから先、いつでも自由に学習の振り返りができますね。

 6年生の教室を覗いてみました。先生はテストの採点をしています。子どもたちに目をやると、黙々とタブレットにローマ字入力をしていました。おそらく、タイピングの練習だと思われます。みんな画面に集中していて、教室の中にローマ字を入力する音だけが響き渡っていました。6年生ともなると、大人並み、いやそれ以上に入力スピードが速くて、感動しました。6年生は鉛筆でノートに文字を書くよりも、明らかにローマ字入力の方が速いですね。

授業のひとコマ(友だちと考える、それとも、自分の力で考える?)

 ある学級の算数の授業。子どもたちの目が輝いていました。

 黒板の前に集まって友だちと話をしながら真剣に問題を解いている子どもたち。そして、その様子を黙って見守っている先生。いざとなったら、助言をするのでしょう。自分の机でタブレット端末を使って問題を自分の力で何とか解こうと頑張っている子どもたち。そんな様子が目に飛び込んできました。とてもよい雰囲気で学習に取り組んでいたので、写真に撮ったところです。

 算数の学習において、もちろん筋道を立てて考え、正しい答えを導き出すことは大切です。一方、算数に限らず、ああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら自分なりの答えを導き出すことも大切ではないかと考えます。いわゆる、自分なりの「納得解」を出すことです。仮に答えが間違っていたとしても、後で、どこで自分が間違っていたかが分かればよいわけです。

 なぜ、「納得解」が大切なのか。それは子どもたちが大人になった時、「1+1=2」というようなすぐ答えが出てくる問題ではなく、例えば、「この商品をより多くの人に買ってもらうためにはどうしたらよいか。」のように答えが一つではない問題に対して、自分なりの考え(納得解)を求められるからです。

 大人社会では、この問題を解決するためにみんなで集まり、自分なりの考えを出し合い、議論を重ねることによって、会社としてこの問題に対する最もよい方法ではないかという「最適解」、そして「納得解」を見出していきます。これが子どもたちが10年後に直面するであろう社会だと考えます。

 これから先、社会がどのように変化していくかは分かりませんが、本校では日々の授業をとおして、子どもたちが大人社会に出ていった時に、きちんと自分なりの考え(「納得解」)をもって他者と協働して仕事ができる「社会を生き抜く力」の素地を育みたいものです。

私たちが学校にいながら地域のためにできることは何があるのか(代表委員会)

 代表委員会は、学校生活の充実と向上を図るために、子どもたちが学校生活に関する諸問題について話し合い、その解決をめざした活動を行うものです。

 このような代表委員会の目的を踏まえて、第1回代表委員会で話し合われた議題は、「私たちが学校にいながら地域のためにできることは何があるのか」でした。提案理由は、いつも上長飯小がお世話になっている地域の方々に何かできることを考え、みんなでもっとよい上長飯小にしていきたいからというものです。この議題と提案理由から本校の子どもたちが地域に貢献したいという気持ちをもっていることが分かり、大変嬉しく思いました。手前みそになりますが、本当に上長飯小の子どもたちは、すばらしいですね。

 代表委員会で話し合った結果、子どもたちが主体となって、次の3つの取組をすることが決まりました。

 1 全校児童であいさつ運動をしてくださる方々(民生児童委員の皆様)や見守り隊の方々へ手紙を書き、感謝の気

  持ちを伝える。

 2 美化委員会が中心となって、ゴミを捨てない、ゴミを拾うことを促すメッセージ付きのポスターを作成し、公民

  館等に掲示することで、地域の方々の美化意識を高める。

 3 新聞・掲示委員会が中心となって、地域の方々に10月に行われる運動会や2月の上小祭りへの招待状を作成し

  学校に来てもらうことで、私たち(上長飯小の子どもたち)の頑張りやよさをたくさん知ってもらう。

 代表委員会で決まった3つの取組は、どれもすばらしいものです。子どもたちの地域貢献をしたいという思いをしっかり受け止め、先生方とともに3つの取組が実現できるように支援していきたいと思います。

 地域の方々の笑顔が目に浮かびます。