日誌

誰もいない教室から見えてくるもの

 毎日2時間目になると、校長先生は校内を回っています。学級の子どもたちの様子はどうか、トイレのスリッパがきれいに並んでいるか、学校の施設で修繕が必要なところはないかなどを考えながら校内を回るのです。

 学級の子どもたちの様子やトイレのスリッパの状況について、校長先生が月曜日、火曜日、金曜日の給食時間の放送で全校児童に伝えています。この放送を楽しみにしている子どもも少しずつ増えてきているようです。これからも子どもたちの頑張りや成長を伝えて、子どもたちを褒めて伸ばしていきたいと考えているようです。

 それでは、タイトルにある「誰もいない教室から見えてくるもの」について、触れたいと思います。

 本校では3年生の理科と体育、4年生の理科と音楽と体育、5、6年生になると理科と音楽と体育に加えて家庭科の時間は、子どもたちが別の教室等で学習しています。当然、それらの教科の時には、子どもたちは学級にいません。その時に、教室の中に目をやると、机の下にいすが全員きちんと入った様子が視界に入ってきます。その様子から、落ち着いて学校生活を送っている子どもの姿が見えてくるのです。まさに、これが誰もいない教室から見えてくるものです。

 たかが机の下にいすを入れるということですが、これができなくなってくるとその学級は黄色信号です。つまり、学級の子どもたちが落ち着かなくなってきていると判断してよいと思います。校長先生は、机の下にいすが全員きちんと入った様子を見る度に、胸をなでおろしているようです。