日誌

非行防止教室「情報モラルについて考える」

 令和元年度の内閣府の調査によると、小学生で自分専用のスマートフォン等(※携帯電話を含む)を持っている子どもの割合は、40.1%だそうです。本校も同じような割合で子どもたちがスマートフォン等を保持しているのではないかと思われます。保護者が子どもにスマートフォン等を持たせる主な目的は、子どもの居場所の確認や把握だと言われています。しかしながら、スマートフォン等には、さまざまな便利な機能があり、使い方を間違ってしまうと子どもたちが被害者にも加害者にもなってしまいます。それゆえ、家庭において、子どもとスマートフォン等を使用する目的や時間、使用方法を話し合って使い方等のルールを決めるとともに、フィルタリングをかけるなど子どもを加害者にも被害者にもしない工夫を行う必要があると考えます。

 GIGAスクール構想に基づいて一人一台タブレット端末が学校に導入されたことにより、情報モラル教育については学校でも積極的に行っていく必要があります。そこで、今回、都城警察署の協力を得て、学級活動で5年生を対象に情報モラルに関する学習を行いました。内容としては、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のメッセージのやり取りについて考えるものでした。今回の授業をとおして、小学生も例外ではなくメッセージのやり取りによるトラブルが多く、ちょっとした勘違いからけんかやいじめにつながったり、不用意に写真を掲載したことで犯罪に巻き込まれたり、いつまでもメッセージを送り続けることで生活習慣が乱れたりするなど、SNSの影の部分について考えることができたと思います。

 学校において情報社会を生きる子どもたちに最低限の知識や考え方を教えておくことは、子どもたちを健全な社会人として育てていく上で、とても意義があると考えます。