日誌

晴れ かねんしゅいがおいしかったです♪

今日の給食は、7種のはなやかごはん、牛乳、炒り豆腐、かねんしゅいでした。

かねんしゅいは、薩摩藩だった地域でよく食べられていた郷土料理です。宮崎県では、都城などです。

もともとは、かんねかずら(くず)のデンプンを粉にした【かねん粉(かねんこ)】を団子にして汁にしていたそうです。それが、さつまいものでんぷんを使うようになったという話を聞いたことがあります。

また、他の団子汁と違うな~と感じるところは、お団子が不揃いで半透明なところです。今日は、かねん粉は手に入りにくいので、かたくり粉を使って半透明のお団子を作りました。かねんしゅいのしゅいは、汁という意味です。

かねんしゅいの半透明のお団子は、かたくり粉に熱湯をいれて箸を何本か使ってかきまぜます。

熱湯を使わないと半透明には、しあがりません。時間との勝負です。お湯が冷めてしまうと失敗してしまいます。

栄養教諭が都城出身で、これまでの学校給食でも提供してきたので、今日は栄養教諭がかたくり粉と熱湯をかきまぜる係をしました。給食完成後、初めて食べる子どもたちが多いと思ったので、資料を作り放送をいれました。

その後、教室に行ってみると『先生!これですか~?』と子どもたちが教えてくれました。

『こんなに大きいのがはいっていました!』『小さいのを18個食べました!』『初めて食べる食感です♪』

『もちもちでチュルチュル~♪』『なんか昔どこかで食べたことがある~』『おいしいです!』と大好評でした。

『食べるものが少ない時代には、このお団子を食べておなかをいっぱいにしていたという話を聞いたことがあります。』と伝えるとびっくりした様子で食べていました。

中学生からの連絡ノートにも透明のお団子がすごいと思いました。どうやって作るのかしりたいですと書かれていました。

学校給食は、大量調理のため調理作業の工程で難しいことも多いですが、できるかぎり本物に近い形で子どもたちに食文化を伝えることの大切さを改めて感じました。

また、色々な料理やおいしい食べ物があること、初めてだとちょっと苦手かもと思う物でも食経験を重ねていくうちにおいしく食べることができるようになったりすること、たくさんのことを学校給食をとおして実際に体験して身に付けてほしいなと感じました。

村所小の子どもたちは、おいしい気持ちを伝える時に『全部おいしかったです♡』とポーズをとってくれています。

今日も満面の笑みでおいしい気持ちを伝えてくれました。