2016年5月の記事一覧

森林体験学習

 昨日、森林体験学習を行いました。昨年度、子どもたちはスギを採穂して学校の畑に植え、一年間育ててきました。その苗のうち35本がしっかりと根をはり、植林できる苗に育っていました。植林をする場所は内の口の山です。この山は本校児童のおじいちゃんの山です。今回の森林体験学習のために、森林組合の方や役場の方、そして本校児童のおじいちゃんもお越しくださり指導をしてくださいました。

     【森林組合の方々】

   【森林組合(作業班)の方々】

      【諸塚村役場の方】

【本校児童のおじいちゃん。毎年お世話になっています。】

 まず、森林組合の方が資料を準備してくださり、「山が出来るまで」、「山から木材が出るまで」、「木材製品が出来るまで」の木材の流れを説明してくださいました。その中で、「下刈」は植え付けをして6年間行うこと、造林の中では一番大変な仕事であることや、除伐は11年生の木が対象であり、間伐は20年生以上の木が対象であることなど、改めて学んだことがたくさんありました。また、植付の手順も教えてくださいました。


【これが子どもたちが育てた苗木です】

 一人約3本を植え付けます。地面を15㎝~20㎝掘るのですが、根っこが出てきたり石が出てきたりして思うように掘れません。すると「ちょっと上の方を掘ってみてん」と森林組合の方がアドバイスしてくださったり、クワの持ち方を教えてくださったりしました。また、一昨年度のウッジョブで林業に携わる方々の命を守りたいという思いから作った「きけんおまもリュック(苗木袋)」を背負って植林を行った子どももいました。実際に使ってみて「『きけんおまもリュック』は軽いからいいけど、苗木を取り出すところはもうちょっと大きく穴を開けた方がよかったです」と感想を言っていました。

【『きけんおまもリュック』には枕もついています】

【1年生は初めての植林、どんな感想をもったかなぁ?】

 気温はそんなに高くありませんが、一本の苗木を植え付けるのも体力が必要で、子どもたちの顔には汗がにじんでいました。
 ようやく植付が終わり、次に森林組合(作業班)の方々とのにっこりトークを行いました。子どもたちからはたくさんの質問が出ました。例えば「なんで坂道に植えているんですか?」(1年生)には、「平らな所には野菜やお米を植えています。また、坂の方が日が当たりやすいです。そして木に根がはり、土砂崩れを防ぐことにもつながります」という答えをいただきました。また「なぜ林業のお仕事に就いたんですか?」(6年生)には「先祖代々山があって、その山を守るために林業に就きました。」、「作業班で山の仕事を覚えると、家の(山の)仕事にも役立つのでこの仕事をしています」等の答えをいただきました。

【作業班には女性の方もいらっしゃいました】

【若い方々からもお話を聞くことができました】

 【やりがいも聞くことができました】

 今回の森林体験学習では、一昨年度・昨年度からのつながりがありました。また、女性の方や若手の方との関わりももつことができました。この森林体験学習を通して、子どもたちはどのような思いをもったのか、これからの子どもたちのウッジョブに注目です。

 今回の森林体験学習にはたくさんの方々にご協力いただきました。森林組合の方には事前に打ち合わせのための時間も設けていただきました。子どもたちのために、ていねいなご指導をしてくださり、本当にありがとうございました。いい形でウッジョブをスタートすることができました。


【これからもどうぞよろしくお願いします】


【子どもたちは、植付をした苗木を今後見に来たいと言っていました】


【打合せ風景:色々なアイディアを出していただいたおかげで充実した森林体験学習になりました。】