2015年11月の記事一覧

かわいいお客さん

 今日の3校時、「とことことこ」とかわいい足音が聞こえてきました。その足音の主はかわいい保育所生です。今日は七五三のお参りをするはずが、雨のために行くことができずゲームをすることになったそうです。それで教頭先生を訪ねてやってきたのです。

 教頭先生とじゃんけんをして勝つとかぼちゃのシールがもらえます。真剣にじゃんけんをする保育所生、なかなか教頭先生にじゃんけんに勝つことはできません。何度も何度もじゃんけんをした結果、ようやくみんなじゃんけんで勝つことができました。「ほら、こんなに集まったよ」とカードに貼ったシールを見せてくれる子がいたり、「中くらいの(大きさの)シールがいい」とリクエストをする子がいたりして、和やかな時間が流れました。


【負けたら列の一番後ろに並び直します】

 本校も、本日いもほりの予定でしたが雨のため延期になりました。そのため、月曜日にいもほりをする予定です。大きなおいもができているかなぁ。

わくわく学習応援隊のみなさんとC学習発表会リハーサル

 11月9日(月)は、C学習発表会のリハーサルを行いました。今回は、わくわく学習応援隊の皆様にもお越しいただき、子どもたちの発表にアドバイスをいただきました。
 まずは3・4年生の発表です。3・4年生は現在の進捗状況を発表し、それぞれ作成している「安全ヘルメット」、「木の香りのする枕」、「林業のやりがいカルタ」について説明をしました。
 「安全ヘルメット」では、ヘルメットに付属しているタッチパネルが視界に入って見えにくいのではないかとか、ヘッドホンは耳に固定できるよう工夫をしてみてはどうか等のアドバイスをいただきました。また、以前地元の林業会社の社長さんから、ヘルメットに笛もつけるとよいというアドバイスをいただいていたので、笛もつけています。その笛の使い方について新たなことを教えていただきました。
◯ 笛をはじめに1回鳴らす・・・周囲に木を倒すことを知らせる
◯ 次に3回鳴らす    ・・・木を倒したことを知らせる
◯ 最後に1回鳴らす   ・・・その木の伐採が終了したことを知らせる
 という使い方だそうです。安全に作業をするために笛は大切な役割をしていることを学びました。また、ヘルメットの色や切りすぎ予報(伐採中、自分の方に木が倒れてくることを防ぐためのもの)については分かりやすい表示が必要であることもアドバイスいただきました。


【試作品にたくさんのプレゼント(アドバイス)をもらいました】

 3年生の「木の香りのする枕」については、香りがなくなった時に取り替えられるようなグッズがあるとよいということをアドバイスいただきました。また、「林業のやりがいカルタ」には、札の言葉に昨年度の6年生が林業のやりがいポスターを作成した際に林業関係者の方々が書いてくださった言葉を活用してもいいのでは等の新しい提案もしていただきました。


【さらに進化できそうですね】

 その後、5・6年生の発表です。5・6年生は現在、自分の課題に向かって情報収集をしたり構想を練っていたりする段階で、具体的なものはまだできていません。今回は、自分たちが表現したいものを発表し、そのためにどのような考え方が必要なのかを考え、それを解決するためのヒントを得るため応援隊の方々に質問を考えてきました。
 まず、「永久に続け 林業立村」がテーマの5年生です。この児童は「もし、林業がなくなったら」、「林業をなくさない工夫」、「もし天然林だけだったら」、「人工林を増やす方法」などを質問し、それらを四角いポスターにまとめて、林業を発信します。「もし、林業がなくなったら」という質問には「宮崎県自体が機能しなくなるかもしれない」、「森林の役目は国土の保全であるから、国土が壊れていく恐れがある」などの答えをいただきました。また、林業のやりがいについて「諸塚が好き、山が好き、自分たちが切った木で家が建てられているのを見ると感慨深く、特別な仕事をしているのだと実感します」ともお話いただきました。


【自分なりに答えがまとめられそうですね】

 次に「絆プロジェクト」がテーマの5年生の発表です。この児童は諸塚ならではの人と人のつながりに着目し、木で絆を深めることを考えています。特別な絆を深めるため、木の種類やフレームの形を選べるオーダーメイドの木のフォトフレームを計画しています。そこで、応援隊の方々からは「クリやナラは香りには期待できません。ヒノキやマツは香りがいいです」、「台はヒノキにして、他の部分は他の木を使って色々な種類の木を用いたフォトフレームもいいかもしれない」等のアドバイスをいただきました。また「プレゼントをする時に意味づけをして贈るといいですね」ともお話しいただきました。どのような思いがあってできたフォトフレームなのか、それが伝わると互いの絆も深まるのかもしれません。


【どのように意味づけをするのか】

 その後は6年生の発表に入りました。
 まずは林業のよさをCMで発信する児童の発表です。自然や人を守る林業をヒーローと捉え「林業はヒーロー」というテーマができました。そのヒーローがピンチな状況にあることや、国内研修で出会った方の「林業は人と人とをつなげてくれる」という言葉の意味をもっと知り、CMに生かしたいという思いがあります。応援隊の方からは「諸塚では個人で山を持っていたり、共同で持っている山があったりします。一緒に汗を流してそれらの山を手入れするのです」、「一緒に木を育てて価値を育てる。林業は人と人をつないでいる一番肝心なものです」、「仕事は違えど、一緒に生活するのが林業であり、森林です」など、今まで知らなかった林業と人と人とのつながりが見えてきました。


【どのような映像でそれを表現するか】

 それから「人材を確保せよ」というテーマでパンフレットを作成する児童の発表です。この児童は、まず諸塚村の欠点を出し、それを逆手に見たらどのような見方があるかを考えます。例えば「諸塚村は人口が少ない」という欠点に対して、それを逆手に見たら「知らない人がいない」という見方だそうです。その後にも、林業の魅力や未来の林業の姿などをパンフレットにまとめます。この児童は「林業についた理由」を応援隊の方々に質問しました。すると「山が好きだから中学の頃から林業に就くと考えていた」、「小さい頃からの夢ではなかったが、林業に携わるにつれてのめり込んだ。人とのつながりが面白い」等のお答えをいただきました。


【欠点を逆手に見る考え方が面白いですね】

 次は「諸塚ツアー 林業のよさを発信」を考えている児童の発表です。「山を敬い、山に感謝する、誇り高き山師の姿!the伐採」をテーマにツアーを組み立てています。迫力満点の伐採見学や、学校での地元の食材をふんだんに使った昼食、山師の方々との語らいの場を設定するなど、楽しみな企画がたくさん用意されたツアーです。「伐採の瞬間を見られる場所はどこですか?」との質問に「12月には荒谷の現場に行きますよ」と嬉しい答えをいただきました。また「コミュニケーションがとれる場を確保できれば大成功だと思います」等のアドバイスもいただきました。


【対象は20代の男女!女性もぜひ!!】

 最後に「木材のよさを発信」をテーマにパンフレットで科学的に木材のよさを伝える計画の児童の発表です。五感で感じた木のよさや、木の実験、「なぜ諸塚のめんぱは木でできているの?」等の内容を盛り込みます。お弁当箱にめんぱを使っている方は「温かみがあったり、香りがいいんです。また、ごはんがおいしいですよ」とお話しくださいました。また、この児童は木の紙でパンフレットを作りたいと考えていますが、耐久性に問題がでてくるのではと心配をしています。どのような方法で木をパンフレットに活用するかも課題のようです。


 【行きつ戻りつですね】

 今回、ウッジョブでの学習内容をプロの方々に見ていただき、新たな視点からアドバイスや助言をいただきました。子どもたち一人一人が考えた計画に多くの方々と関わっていただくことにより、様々な知恵や工夫を加えることができました。そして、課題も出てきました。子どもたちは、学校以外にも自分たちを応援してくださる方々がいることを心強く思っていると思います。今後もお願いすることが多いかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

 ご多用の中、長時間の発表をお聞きくださりありがとうございました。

イチョウが降り注ぐ

 昨日の昼休み、1・2年生の先生がイチョウの木周辺で遊んでいた子どもたちを写真に撮りました。地面には、ひらひらと落ちた黄色いイチョウがたくさん敷き詰められています。それを手にし、空に向かって舞い上げる子どもたち。イチョウが生き返ったように空を舞い、子どもたちの上に降り注ぎました。秋ならでは、荒谷小ならではの贅沢な遊びです。


     【保育所生も一緒にイチョウと戯れました】

「すきまウッジョブ」

 5・6年生は11月から「すきまウッジョブ」というものを行っています。これは、1時間の授業ではなく、すきまの時間を使って森林に関する知識を学ぶものです。なぜ、学ぶのか。それは、現在進めているウッジョブ諸塚の学習の内容に、拠りどころとなる知識があれば、更に活動の幅が出てくるからです。この「すきまウッジョブ」、今回は第2回になります。

 「すきまウッジョブ」子どもたちも職員もすきまの時間を使って学習するものと思っていたのですが、実はもう一つの意味があるそうです。それは「すきま=好き!まぁ」という意味です。ウッジョブの学習を今よりももっと好きになって欲しいという願いが込められているのかもしれません。

 さて、今回のテーマは「森の恵み!一体何が恵み?~50にも及ぶ恵み、一人10役以上の働き、環境という視点」です。11項目にも及ぶ森の役割を校長先生が一つずつ教えてくださいました。
① 気温を和らげる
② 湿度を和らげる
③ 風を防ぐ
④ 霧を防ぐ
⑤ 自然災害を防ぐ
⑥ 防火
⑦ 防音効果
⑧ 二酸化炭素の吸収・貯留
⑨ 動物を守る
⑩ 教育の場
⑪ 文学、絵画、音楽等の題材
です。その他にも森林の空気の作用や日本料理に用いられる葉っぱ等の作用もご指導くださいました。


【改めて一つ一つ学ぶと森に助けられて生きていることが分かりますね】

 また、「休む」という字は「人」と「木」が合わさったもので、もともとは人が木陰で休むという意味があるそうです。また、forest(森林)にはfor(~のために)+rest(休む)休むためのもの=森林という造語もあるそうです。この「すきまウッジョブ」には、これからの林業の未来を考えたり、人工林と自然林の関係を考えたりするヒントもたくさんありそうです。新たな知識を得て、それを生かして自分の課題解決に取り組んで欲しいと思います。


【自然体験豊かな子どもたちは、森林の恩恵を肌で感じていました】

初めて出会う絵本

 今日の朝の時間は地域の方による読み聞かせでした。教室のシンボルのような干ししいたけがある1・2年生教室での読み聞かせです。まず「今日は読み聞かせには色々な種類があるということを知ってもらいたくて選んできました」とお話くださいました。一体どのような本が出てくるのか興味津々の子どもたちです。
 1冊目は「あいうえおおきなだいふくだ」という絵本です。この絵本はあいうえお作文で構成されていて、「あ」から「ん」までの50音を使っておおきなだいふくを食べるまでの動物たちの試行錯誤をリズミカルに聞ける絵本でした。


【事務の先生に「上等!」と太鼓判を押してもらった干ししいたけ】

 2冊目は「きもち」という絵本です。この絵本には文章が書いてありません。絵を見て気持ちを想像する絵本でした。子どもたちが経験しそうな場面がたくさんあり、このような時どのような気持ちになるのか、子どもは子どもの目線で大人は大人の目線で考えた絵本でした。

【自分と他の人との気持ちは違うもの】

 3冊目は「ギャロップ」という絵本でした。これはしかけ絵本になっていて、ページをめくるたびに馬が走っているように見えたり、猿が動いているように見えたりして、子どもたちは「すごーい」、「どうなってるっちゃろう」、「紙の中にしかけがあるのかなぁ」などと感想を言いながら絵本に近づいて見ていました。


【不思議な絵本に身を乗り出して見ました】

 最後に、絵本ではなく手袋を使ったお話やエプロンシアターを紹介してくださいました。子どもたちが知っているお話「うさぎとかめ」を手袋の中で表現していたり、エプロンの中で表現していたりするものです。人の身体に身に付けることによって、そのお話に愛着も湧き、温かい気持ちになるのだなぁと感じました。
 次回はシアターパネルというものを紹介してくださるそうです。来年が待ち遠しく感じられる読み聞かせの時間でしたね。


【手袋にエプロンシアター。次回は体験ができるかもしれません】

 本日はお忙しい中、朝早くからお越しくださりありがとうございました。子どもたちは、絵本の中身がそれぞれ違うものに出会い、また絵本を使わないお話の方法を知り、充実した読み聞かせの時間になったと思います。読み聞かせの後、廊下ですれ違った男の子は「あ~楽しかった」と話していました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

11月の全校朝会

 今朝は11月の全校朝会が行われました。今日は曇り空のせいか気温が低く、冬の訪れを感じるような寒さです。
 まず、校長先生のお話です。今月は、子どもたちが今学習していることは何のためにしているのか、何を目指しているのかというお話でした。今、子どもたちは①読書②地域であいさつ③わくわく学習(ウッジョブ)④スケッチなど教科の学習以外にも様々な学びをしています。これらは主体的・能動的な学習です。反対にテレビを見ることやゲームをすること、スマホで遊ぶこと等は子どもたちにとって受け身になるものです。将来、今よりもずっと人工知能が広がり、生活環境が今とは違うものになっていることが予想されます。その中で大切なことが「見方や考え方を鍛える」ということだそうです。それらを鍛えるために、①読書で新しい考え方や今まで知らなかった世界に触れたり、②地域であいさつをすることでコミュニケーションの第一歩が踏み出せたりします。また③わくわく学習(ウッジョブ)で様々な見方や考え方を知り、④スケッチで四季の移り変わりを五感で感じることができます。


【ゴールは「見方や考え方を鍛えること」】

 次に図書主任の先生から11月の学習目標についてのお話がありました。11月は「読書に親しもう」です。そこで、本の選び方についてお話くださいました。「心の栄養」である本をバッグの中にぎっしり持って来てくださっていた図書主任の先生。これはあるテーマを考えて選んだ本なのだそうです。そのテーマとは・・・。


【「あ!分かった」とすぐにひらめいた子もいました】

 「あぶくたった」、「くだものさん」、「くだものだもの」、「おかしなおかし」、「おしくらまんじゅう」・・・これらは食べ物をテーマにして選んだ絵本だそうです。このようにテーマを決めて本を選ぶと選びやすかったり、楽しかったりするそうです。そして、今日は特別に図書主任の先生の読み聞かせが行われました。


   【目がキラキラ】 

 テーマをもって本を選ぶという方法があれば、読書に親しむきっかけになると思います。嬉しそうな子どもたちの表情が印象的でした。

 その後、表彰が行われました。作文や新体力テストの体力賞、陸上教室の表彰が行われました。表彰を受けていない子どもでも、挿絵が掲載されたり新聞で詩が掲載されたりして様々な分野で活躍しています。


        【文集「ともだち」の表彰】


    【作文の表彰】      【新体力テスト】


    【陸上教室】

 日に日に寒さが身にしみるようになりますが、子どもたちのがんばりや元気が震える身体に力をくれるような気がしました。

鑑賞教室

 先週の金曜日、諸塚中学校で鑑賞教室が行われました。今回は劇団こふく劇場の「野原の麦わら帽子」という劇です。この劇には鑑賞している小学校1年生から中学校3年生までの児童生徒そして教職員のうち、希望をした5名が壇上に上がり劇に参加をしました。夏の日に現れた不思議な学校、そこで繰り広げられる楽しい授業が子どもたちの心をつかみ、終始笑いに包まれた鑑賞教室でした。本校の2年生も劇に参加をして、タヌキの役をしました。とっても似合っていましたし、元気に答えたり踊ったりしていました。カワウソが先生の不思議な学校、また見てみたいですね。
 


   【はじめはどんな劇なのかドキドキしましたね】


      【タヌキの役、貴重な経験でしたね】