2014年12月の記事一覧

みんなの力を借りて

 昨日、わくわく学習(ウッジョブ諸塚)が行われました。この学習では4つの班に分かれて作業を行っていますが、今回はその枠を取り払っての作業となりました。その作業とは、木の絵本の色ぬりです。この木の絵本、印刷をしてくれる会社に送る期限が今週の金曜日(必着)と間近に迫っています。そこで、他の作業をしている子どもたちが急遽応援にきてくれたのです。
 
【わくわく学習も今年はのこりわずか】【5・6年の担任の先生も色ぬりをしてくださいました】
 
 作業が始まると、「編集長!これは何色ですか?」、「枠は色をぬるんですか?」、「背景はどうしますか?」等と質問が飛び交い、編集長である木の絵本担当の子どもはその都度指示を出していました。おかげで、色ぬりははかどり15枚ある絵本のページで、全く色を塗っていないのは2枚だけになりました。
 
【見本を見せて、参考にしてもらいます】【クレヨンで塗りますが、細かいところは色鉛筆で】
 
 楽しみながら色ぬりをする子どもたちを見ていると、このクラスのチームワークは素晴らしいなぁと思いました。始めは一人で作ると思っていた木の絵本も、様々な人たちや友達の力を借りてここにしかないものができそうです。
 明日は5時間目にウッジョブがあります。明日は製品づくりの3名は自分たちの作業をします。以前から手伝いをしてくれていた、やりがいポスター作りの6年生は明日も手伝ってくれるようです。ありがたいですね。
 明日で色ぬりが完成できるように頑張りましょう。
 
 
 
 

雪がちらちら

 今朝、学校から見える遠くの山は雪化粧をしていました。そして、荒谷小にも雪がちらちらと降っていました。今年初めて見る雪に嬉しさを感じる反面、これからもっと寒くなる諸塚の冬を覚悟しなくてはと思う光景でした。この凍えるような寒さの中、子どもたちは朝の「のびのび」の時間に身体を動かしました。
 
【モザイク林相も今日は雪でおめかし】
 
 まずは、サッカーボールを使って身体をほぐしていきます。サッカーボールを蹴っている子どもたちに、体育主任の先生が「1!」と言うと子どもたちはサッカーボールを右足で止めます。「2」は左足で止め、「3」は右ひざ、「4」は左ひざ、「5」はお尻でサッカーボールを止めます。そして最近「6」も追加されました。「6」は頭でボールを止めます。しかも、ストレートに「3」などと数字を言うのではなく、「5-3は」などと頭を使わせながら身体も使うトレーニングをしています。(この場合「2」なので、左足でボールを止めます)
 
    【これは「2」左足で止める】       【これは「6」頭で止める】
 
 その後、ボールを上に高く投げて、その間に頭・膝・足を手でタッチして、落ちてきたボールをつかむトレーニングをしました。うまくできる人、もう少しでできそうな人、なかなか難しい人等、難易度の高いこのトレーニングにできるようになるヒントが出されました。まず、ボールをうまくつかめない動きを体育主任の先生が再現しました。その後、うまくできる人がお手本を見せてくれました。その違いは何か、全員で考えました。
 
                  【何が違うかなぁ】
 
 そして、その違いは「ボールを投げた瞬間次の動きをしている」ということでした。ボール投げてすばやく動くことで、落下するボールをつかむための余裕が生まれました。
 
 そして、最後に長距離走の練習をしました。子どもたちは冷たい空気を吹き飛ばすような熱い走りをしていました。自分のペースが分かってきた子どもたち、呼吸の仕方も上手になりました。
 
 【長距離走大会まであと1週間!】
 
 

読み聞かせ

 今日、朝の時間に地域の方がお越しくださり読み聞かせを行っていただきました。毎回どんな絵本に出会えるのか、いつも子どもたちは楽しみにしています。
 今日は、「おめんです」と「やきざかなののろい」と「妖怪横丁」という3冊の本を用意してくださっていました。どれも子どもたちがとっても喜びそうな題名・装丁で、子どもたちの心がわくわくしている様子が伝わってきました。
 まずは「おめんです」を読んでくださいました。これは仕かけ絵本で、ぶたやかえる、うし、たこなどが様々なお面をかぶっています。お面からはみ出している頭や身体から、お面をかぶっている生き物を想像しながら聞いていました。
 
      【動きのある絵本に、次に何がでるかなぁとわくわくしました】
 
 2冊目は「やきざかなののろい」でした。この題名と黒っぽい装丁から、「こわーい」、「やきざかなが食べられなくなるかも」という声も聞かれました。そのような中話が始まりました。
 やきざかなが嫌いな男の子、食べたくないのでやきざかなを箸でツンツンしていました。ようやく食べ終えたものの、その男の子が食べたやきざかなには身がいっぱいついていて、とても雑な食べ方をしていました。その後、お風呂に入ると、さっき食べて骨になったやきざかなが一緒にお風呂に入ってきました。その後お布団にまで入ってきて一緒に寝ました。男の子は、一緒にお風呂に入ったり、寝たりしてもやきざかなは好きにならないとかたくなです。でもやきざかなは「きらわないでくれー、ちゃんとたべてくれー」と言って男の子を追いかけ、とうとう男の子を食べてしまいました。でも、骨しかないやきざかな、男の子はやきざかなの身体から落ちてきました。その後出会ったネコ、このネコのおかげで男の子はひとつ成長します。おもしろおかしく描いているこの絵本、食べられる側の心がストレートに伝わってきました。毎日の食事で命をいただいていることを忘れないよう、食べ物への感謝の気持ちを大切にしていきたいです。
 
 【食べ物を粗末に扱わないでね】
 
 3冊目は「妖怪横丁」でした。「妖怪」というだけで嬉しそうな反応をする下学年の子どもたち。今日はどんな妖怪に出会えるかな。
 ある日、「豆腐をおねがい」とおつかいを頼まれた男の子が買い物にでかけました。商店街を歩いていると、「ひとつ目めがね・時計店」や「ぬりかべハウジング」、「ざしきわらし不動産」、「がいこつラーメン」、「いったんもめんとうふ店」など、妖怪が営んでいるお店がたくさんあります。商店街の店には妖怪にちなんだ店名ばかりがつけられていて、子どもたちも職員もとても楽しく見させていただきました。さて、この男の子は頼まれたとうふを買ってくることができたのでしょうか。
 
 今回の読み聞かせではユーモアあふれる絵本ばかりで、笑い声がたくさん聞こえてきました。朝の時間、この読み聞かせのおかげで不思議な世界に連れて行ってもらい、楽しく1日が過ごせそうです。
 最後に、地域の方が今回読み聞かせをしてくださった楽しい3冊の絵本を学校に寄贈してくださるとおっしゃってくださいました。子どもたちの反応がよかった3冊の本、またすぐに読めるなんて嬉しいですね。
 
 本日は、お忙しい中お越しくださりありがとうございました。今日の読み聞かせは活気に満ちた時間となりました。また、大切な絵本を子どもたちのために寄贈してくださり、本当にありがとうございました。大切に読ませていただきます。
 
 【早速絵本を手に取る1・2年生】

クリスマスツリーの登場

  今日の昼休み、1・2年生の担任の先生が「昼休みに1・2年生がクリスマスツリーの飾り付けをするから、したい人はおいでね」と3~6年生に話していました。その後すぐに、玄関前のツリーには多くの児童が集まり、飾り付けをしていました。4人いるサンタさんの飾りをどうやってバランスよく飾るかを男子が考え、ああでもないこうでもないと話しながら楽しそうに飾っていました。
 クリスマスツリーが飾られると、一気にクリスマスの雰囲気になりました。見ているだけで胸がわくわくするものですね。
 
       【ビフォー】             【アフター】
 
【最後まで飾りのために残っていたのは男子児童でした】

12月の全校朝会

 今朝はこの冬一番の寒さだったそうです。それでも、子どもたちはにこにこしながら「朝、うちの近くで雪?が降っていました」と言ったり、「さむーい!野川谷はあんまり風が吹かないんですよ。中の又と荒谷は風が強いんですよ」と言ったりして元気に登校していました。
 
 今日の朝の時間は、全校朝会が行われました。
 まず、校長先生が表彰の紹介をしてくださいました。それは宮崎日日新聞からいただいた「学校賞」です。本校は若い目やみんなの作文等にたくさん投稿し、新聞にも多く掲載していただいています。その取組が認められ「学校賞」をいただきました。新聞に掲載された作文等は、校長先生が感想を書いてろうかに掲示してくださっています。それが子どもたちも嬉しい様子で、お客さんが来られると、よくそれらの作文のことを話しています。
 
 【賞状と盾もいただきました】                【掲示版いっぱいに貼られています】
 
                 【まだまだあります】
 
 今回の「学校賞」受賞、子どもたちの励みにもなりますし、職員も大変嬉しく思っています。それらの作文を読むと、子どもたちは色々な体験をする中で様々なことを考え、心が動かされたんだなぁと分かります。子どもたちの表現力の豊かさには目を見張るものがあります。
 
 その後、人権についてのお話がありました。今回は、荒谷小出身の中学生が書いた作文を読んで考えました。この中学生は、小学生のころから自分の課題である部分を認識していました。しかし、なかなか克服できなかったようです。今でも完全に克服したわけではないようですが、自分のそばには温かく見守ってくれる人がいて、サポートしてくれる人がいると気づいたそうです。そして「みんなが自分の存在を認めてくれたように思えた。自分の気持ちに寄り添ってくれることが嬉しかった」と書いていました。この中学生は、自分の課題から逃げることなく正面から向き合い、その課題を乗り越えています。今では、小学生が憧れる先輩の一人です。
 その後、自分に自信がもてなくなる時に、どのような考え方をすればよいか3つの考え方を教えてくださいました。
 
 ① ありのままを認める(受け入れる)
  ・ 目線を上げて、肩を開き、口角を上げる
 
 ② 好きな単純作業に没頭する
  ・ 好きな作業(そうじ・草取り・キャッチボール等)にのめりこむことで自分に力が戻ってく  
   る
 
 ③ 未来の自分から語りかけてみる
  ・ わたしたちを取りまく出来事、それ自体に「良い」、「悪い」もなく、意味づけしているの
   はわたしたち自身。全てを乗り越えた10年後の未来のあなたは、悩んでいる今の自分
   にどんな笑顔でなんと励ますでしょうか。
 
 この話を聞いて、自分が悩むこと、落ち込むこと、途方に暮れること等は当然誰にでもあることなんだと思い、そのような自分でもきちんと受け入れ、未来に向かって進めるよう少しずつ努力していこうという気持ちになりました。
 
       【みんなも知っている中学生の先輩。かっこいいですね】
 
 次に、養護教諭の先生からかぜの予防についてのお話がありました。「耳にあって、鼻にあって、口にないものは?」というクイズから始まり、耳や鼻には毛があり、ほこりやばい菌を体内に入れさせないようにするが、口には毛がなく、口を開けておくとたくさんのばい菌やほこりが入ってくることを説明しました。そして、かぜをひかないようにするためには口と鼻がポイントであり、すぐにできるかぜの予防として「鼻呼吸」が効果的であることを話しました。ぜひ、お子さまの普段の様子を見ていただき、無意識のうちに口が開いているようであれば声をかけていただけると有難いです。どうぞよろしくお願いいたします。
 
【口を閉じて、口角を上げるともっといいですね】