2019年3月の記事一覧
あれから8年。
今日は、「3・11」。東日本大震災から8年目を迎えた日です。14時46分の町のサイレンに合わせ、下校した1年生以外の子どもたちと職員で黙祷を捧げました。
震災当日、私は、港が目の前にある海からわずか数十mしか離れていない学校に勤務していました。その日は金曜日、「お別れ遠足」で全校児童が海岸近くの道路を歩いて目的地の海沿いの公園に行っていた日でした。
学校で留守番をしていた私の耳に第1報が入ったのは、たまたま息子さんの受験に同行し関東に行っていた先生からの「大きな地震で、大変なことになっている」という電話でした。慌ててテレビを付けて、学校に残っている職員と見た津波が街を飲み込む映像に背筋が凍ったことを思い出します。
すぐに遠足に同行していた校長先生に大地震と津波警報発令について電話連絡し、全員電車で帰校、全校児童が無事に自宅に帰ったことを確認してほっとしたのも束の間、地区の方々が学校に避難に来られました。少しでも高い所をと、2階教室を避難所として受け入れ体制を取ったことを今でも思い出します。もし、あの日、日向灘で大地震が発生し、この宮崎の海岸にも大きな津波が押し寄せていたら・・・、それを思うと今でもゾッとします。
死者1万5千人超、未だ行方不明の方5千人超、震災関連死の方も含めると計2万2千人以上の方が犠牲になられ、今も5万人以上の方が避難生活を余儀なくされていると聞きます。あの日を境に、生活が、人生が一変してしまった方は数限りありません。大きな傷が癒える日は生涯来ないことかもしれません。そのような方々の思いを無駄にすることがないよう、私たちは、この日を語り続け、後世につないでいかなくてはなりません。
近い将来必ず起こると言われる南海トラフ巨大地震での被害が少しでも減るように、「命」を守ること、隣近所の方々と連携・協力することなど、改めて真剣に考えていく機会であり、それが毎年「3.11」を迎える私たちの務めだと考えます。
☆ 「あと2ヶ月で終わる『平成』の時代には、大災害が大変多かったこと」、そして、「『平成』から学ぶことの一つが、
災害から「命」を守ることについて考え、行動すること」。今月初めの全校朝会でも子どもたちに話をしたところです。
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