校長室から

2018年4月の記事一覧

熊本地震、本震発生から2年。

2年前の4月14日夜、熊本県を中心に最大震度7を記録する地震が発生し、2日後の16日未明には、本震と思われる2度目の震度7の地震に見舞われ、人的・物的に甚大な被害をもたらしました。今日は、本震発生から2年目を迎えました。改めまして犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。今なお、約3万8千人の方々が仮設住宅などで避難生活を強いられているということです。一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

この高千穂町でも2年前の本震では震度5強を記録し、本校も校庭のアスファルトや校舎の木材の梁にひびが入ったり記念碑が倒れたりなど、施設への被害が見られました。子どもたちも、その時の大きな揺れに怖い思いをした経験をしています。

 近い将来、宮崎県では確実に南海トラフ巨大地震が発生すると予想され、その確率は少しずつ高まっているとも報じられています。日頃からの地震への備えと共に、身を守る避難行動、家族や地域の方々との連携・協力など、大地震を教訓に、「いのち」や「思いやり」、「助け合い」などについて子どもたちと考える場や機会を、本年度もできる限り設けたいと考えています。
  
☆ 2年前は、学校施設にも被害が見られました。昨年度は、「シェイクアウト訓練」も2回行い、地震時の避難行動を確認
 しました。

本年度もよろしくお願いいたします。

本校は、神話と伝説の町高千穂町の西部に位置し、校区内には、美しい雲海で知られる国見ヶ丘があり、学校からは、神話伝説の残る二上山(男岳、女岳)を臨み、周囲を日本の原風景を思わせるような野山に囲まれた自然豊かな中にあります。

本年度で創立144年を迎える歴史と伝統のある学校で、平成11年に建て替えられた校舎は、木材がふんだんに使われ、「『森の学校』押方小」の愛称にふさわしい素敵な作りになっています。

豊かな自然と美しい学校環境、素晴らしい地域の中で、本年度は、47名の素直で明るく元気な子どもたちがこの学び舎で学びます。この子どもたち一人一人が「やかたの子(やさしい子・かしこい子・たくましい子)」としてさらに輝き、成長していけるよう、13名の教職員でスクラムを組み、「チーム押方」として一丸となって教育活動の充実に努めて参ります。家庭や地域との絆もより一層深め、一体となって「高千穂の宝・押方の宝」である子どもたちの育成に取り組んで行く所存です。

本年度も、ご支援・ご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。

                                   高千穂町立押方小学校 校長 川越鉄郎