校長トーク

校長トーク58回

  先日「阪神・淡路大震災から25年」という記事を読みました。1995年1月17日今から25年前、死者6434人という大惨事が起きました。私は、その2年後1997年7月に神戸に出張する機会がありました。偶然、宿泊先のホテルで「香港返還」のニュースがテレビから流れていたことを覚えています。出張先で見た神戸の風景は、地震の爪痕が残っているところと、復興しているところがあり、ニュースで見た当時の様子とはずいぶん違っていました。きっと、復興整備が急ピッチで進んだのでしょう。建物や道路などは時が立てば修復できる。でも、先日の新聞を見て感じたのは、心の傷は時がたって少しずつ癒えてはきているものの、あのときの事を思い出して過ごしている人はたくさんいるということ。私の教え子や友人の中にも、「あそこに住んでいた」とか、「恋人を亡くしました」など、あの時の心情をいろいろと聞かせてもらいました。
 16日、本校では火災を想定した避難訓練を行いました。2分39秒という速さで「おさない。かけない。しゃべらない。もどらない」を守って真剣に避難してくれました。以前行った地震の避難訓練では、次の日に実際に本当の地震が起き訓練を活かした迅速な避難ができました。
 災害は、いつどこで起きるか全く想定できません。オーストラリアでは山林火災がずっと続いており、多くの動植物が命を落としています。宮崎では乾燥注意報も出ています。お互い気をつけて過ごしたいものです。