7/10 命を守る
高知県で小学生が水泳の授業中に亡くなるという痛ましい事後がありました。
宮崎県では、すでに5月15日付で県のスポーツ振興課から「水泳等の事故防止について」の通知が出されています。
水泳指導について8項目、プールの管理について5項目、学校外での遊泳について4項目の留意点が示されています。
水泳指導については、概略ですが以下のような対応が示されています。
(1)健康状態の確認 等
(2)発達段階や水泳能力に応じた指導の工夫 等
(3)バディシステムの採用、非常時の合図の徹底 等
(4)救命用具の準備
(5)心肺蘇生法等の職員研修の実施、危機管理体制の整備 等
(6)指導者の責任分担の明確化 等
(7)落雷など気象条件に応じた判断 等
(8)見学生への直射日光を避ける配慮
どの項目も重要ですが、授業が始まってから特に重要になってくる部分は(3)と(6)ではないかと思っています。
例えば、授業中に生徒がふらふらしたり、倒れたりした場合、先生や周りの生徒がほぼ間違いなくすぐに気づきます。
しかし、プールの中では水中が非常に見にくい場合があります。
プールに限らず、水際に立って上から見ていると、自分の真下付近は水中を含めてある程度見えますが、離れていくほど水面の反射光と光の屈折で水中が見えにくくなります。
陸上で生徒を見ているときと同じ感覚だと見落としてしまう可能性が高まるわけです。
そう考えると、プールの指導に当たっては、指導者同士がプール全体を見渡すことができ、水中にも死角がないように監視場所を分担をする。
監視者と指導者の分担や切替を明確にし、一人の教師がそれぞれの判断で立場を変えない。
その上で、事故につながる生徒のイレギュラーな動きをさせない、見逃さないようにすることが重要だと思います。