SSH NEWS

SSH トピックス

SSH講演会&座談会(小児心臓血管外科 高橋幸宏医師)

本日の午後、SSH講演会&座談会が開かれました。

講師には、小児心臓血管外科がご専門で、東京都にある榊原記念病院・副院長高橋幸宏さんにお越しいただきました。

高橋さんは宮崎県日之影町のご出身で、なんと元UMKアナウンサー高橋巨典さんのお兄様です。何千人もの命を救ってきた高橋さんは、講演会の中で「前もって知るべきことは、前もって知る」ことを前提として、心臓の仕組みや小児心臓手術の方法を説明されました。その後、患者と家族への接し方チーム医療、生徒たちに向けてキャリア・人格を形成していくために重要なことをお話してくださいました。

座談会では、患者を診る上で重要となる「察する能力」についてのお話がありました。その中で「宮崎県民は根底が「優しい」ので、「察する能力」を他県の人よりも早く身につけることができる」と、宮崎県出身者としての誇りを語ってくださいました。

最後に生徒に向けて、「都会の大学に進学したときに、周りの学生は大人びて見えるけれども、それにびっくりせず、堂々と大学生活を送ってください」と、応援のメッセージを送っていただきました。

貴重なお話を聞くことができ、生徒も本校職員も今後のキャリア形成について大きな学びを得ることができました。

SSH通信 第6号発行

SSH通信 第6号(11/10)を発行しました。ご一読いただけるとありがたいです。

今回は
 ①理数科2年「分野別課題研究発表会(10/18)」
 ②理数科2年「課題研究発表会(10/25)」
 ③普通科2年「郷土探究中間発表会(10/18)」
 ④「SSH実験教室&エンジニアリングカフェwithアマテラス」の4点です。

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「SSH実験教室&エンジニアリングカフェwithアマテラス」in都城泉ヶ丘高校(10/19)

今回のイベントは女子中学生に理系分野への関心を高めてもらうことを目的としており、都城市内の女子中学生24名に参加していただきました。

実験教室では宮崎大学工学部教授 吉野賢二先生にお越しいただき「日焼け止めは、本当に紫外線をカットしているの?」というテーマのもと、4つのグループに分かれて、紙幣に使われている加工を紫外線で見たり、日焼け止めの紫外線カット効果が製品によって異なることを検証しました。それぞれ班には本校の女子生徒と宮崎大学工学部の大学生がサポートにつき、優しくアドバイスしてもらったりしながら一緒に楽しく学びました。

 

また、後半のエンジニアリングカフェでは、会場を変更し、美味しいケーキを食べながら大学生と高校生、中学生が進路や大学生活について和やかな雰囲気の中でお話をしました。

今回の体験や大学生とのお話のなかで、中高生は進路について考えることができたのではないかと思います。宮崎大学工学部吉野先生、大学生の皆様、今回は貴重な時間をありがとうございました

理数科2年課題研究発表会(10/25)

物理・化学・生物・地学・数学の各分野で選出された代表班が、理数科1・2年および附属中学3年の前でプレゼンテーション発表を行いました。今回の発表会では、たくさんの質問と発表者による分かりやすくはっきりとした回答で、例年になく活発な質疑応答ができました。

結果は

1位 BZ反応における二層構造の解明と反応制御

2位 チドメグサと止血効果

3位 航空機の推力について

3月の県大会に向けて、さらに研究を深めていって下さい!

理数科2年「分野別課題研究発表会」開催(10/18)

今回は初の試みで、連携協定校である鹿児島県立国分高校の生徒さんにも本校の発表にオンライン参加していただきました。国分高校は探究発表で数々の賞も受賞しており、発表会でも質問等が飛び交う探究活動が活発な学校です。そんな国分高校の生徒さんにプレゼンテーション発表を見ていただくということで、生徒たちも緊張感もって準備してきました。慣れないオンライン発表でしたが、何度もリハーサルをした甲斐もあり、発表・質疑応答も無事に終えることができました。国分高校さんには、今回設定していた時間を延長して発表を視聴していただきました。ありがとうございました。今後、更に交流が進み、自然科学部の分野や探究のテーマごとでの意見交換が生徒間レベルで進んでいってほしいとおもいます

SSH 普通科1年「理数探究基礎」マニュファクチャリング

10月11日(金)普通科1年生「理数探究基礎」において、マニュファクチャリング単元「パスタブリッジ・コンテスト」が開催されました。

これまで理数科1年生のプログラムとして実施していたものを、SSHになった今年から普通科にも拡大しました。

橋の強度に関する事前探究とプレゼン発表を終え、自分たちの班の工夫が「強度」として表れているか、検証するためのコンテスト。時間の関係で試技までは行えませんでしたが、恐る恐る重りを増やしていく際の緊張感や、支え耐えた時の歓声は、見ている者も引き込む、楽しい時間でした。楽しく学び、調べ、試し、失敗し、また挑戦する…探究を核心が詰まった取組でした。

 

 

普通科2年「郷土探究」中間発表会

10月18日午後、普通科2年生が実施している総合的な探究の時間「郷土探究」中間発表会が開催されました。

協力いただいている都城市役所の担当者、総勢20名をお招きし、分野ごとに探究の進捗状況をプレゼン発表しました。

積極的な校外活動やアンケート調査などを行い、現時点で方向性が定まっている班もありましたが、ほとんどの班が今回のアドバイスを参考に、さらに深めなければなりません。これから後半戦、課題解決のために努力していきましょう!

 

 

 

 

SSH 理数科1年「SRP」マニュファクチャリング

SRPでは「ものづくりを通して探究のプロセスを学ぶ」という目的のもと6月7日より「パスタブリッジ」を作成に取り組みました。5コマ完結のプログラムで、1コマ目は橋の構造(トラス橋・アーチ橋・吊り橋)やパスタの性質について講義を受け、2コマ目から作成を行いました。途中の7月のサイエンス合宿では享保太鼓橋見学し、石積みや眼鏡橋の構造について観察や探究活動を実施しました。

 

また、レジリエンスの育成を目指し、本年度は夏休み前に試技を行い、現時点での作成した橋の強度を測定しました。試技ではほとんどの班が500gから1kg程度で、動画を分析し早速改良を始めました。

最終コマ(9月13日)は校内パスタブリッジコンテストが実施されました。審査委員は管理職を含む3名が行い①プレゼンテーション(2分)、②橋の独創性(デザイン)、③橋の強度の3点について審査を行いました。全ての班が試技の時の記録を大きくクリアし、大変盛り上がりました。 

総合部門の優勝は11班で橋の強度部門で14kgを記録しました。生徒たちの中には専門的に強度計算を行う班や夏休みを利用して試作を繰り返す班があり楽しみながら探究のプロセスを身につけていました。10月には普通科でも同様のコンテストが開催されます。早速理数科の情報をもとに改良(探究)に励む生徒達が出てきているようです。

  

  

お知らせ

第25回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会」in島根県松江市 8月18日(日)~8月21日(水)

0日目(8月18日)

宮崎県の代表として、ポスターセッション3名、ステージ発表6名の合計9名で、島根県松江市で行われた「第25回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会」に参加しました。1日かけて、島根県に到着。宮崎空港から大阪伊丹空港までの飛行機が10分遅れた影響で、タイトなスケジュールがさらにタイトに。皆、飲まず食わずでようやく島根県松江市に到着。到着後、漫画家園山俊二さんの作品に登場するモニュメントに遭遇。「はじめ人間 ギャートルズ」、生徒の皆は、知らなかったようです…。お疲れ様でした。

 

 

1日目(8月19日) 

ステージ発表の生徒はリハーサル。入念な準備を行いました。ポスターセッションのメンバーは準備の後に午後から早速、発表開始。訪れる方々に、丁寧な説明を行います。数時間後、審査員がポスターセッションを評価。その質問は、実際に実験に携わった生徒にしか答えられない質問ばかり。宮崎県の特産品であるキュウリをアピールしながらも、様々な質問に答えていく、立派なポスターセッションでした。生徒にとっても有意義な時間となり、理数探究で続けてきた成果を思う存分伝えることができる場となりました。

 

 

2日目(8月20日) 

この日はいよいよステージ発表。都城泉ヶ丘高校の発表順番は最後ということで、周りの発表を聴きながら、生徒同士その発表内容について小声で議論する様子が見られました。また、この独特な雰囲気での発表の中、質問をする丸本君的を射た立派な質問でした。さて、いよいよステージ発表。それぞれが自分の役割を果たし、理数探究で向き合ってきた「リーゼガング現象」について懸命に発表を行いました。発表後の質問については、島根大学の牧之瀬先生が観衆の理解を促すような温かい質問を。なんと都城工業高等専門学校のご出身のようで、事前に要項を読み、いろいろと調べていただいたようです。

会場を後にする際に、たまたま牧之瀬先生に遭遇。様々なアドバイスを頂きました。会話の節々から都城市に対する強い郷土愛も感じられた、そんな素敵な場面でした。この絶好の場面で、理数科講演会に是非お願いしますと依頼。喜んで…というお返事を頂きました。是非、都城泉ヶ丘高校で講演をしていただきたいと思います。

 

 

4日目(8月21日)

いよいよ都城市に出発。生徒の皆は大夫疲れている様子でした。午後6時頃に無事到着。生徒にとって本当に学びのある有意義な時間だったと思います。次回は愛媛県で開催。後に続く生徒が出てきて欲しいものです。何より、この研究に興味がある、ぜひ引き継いでみたいと思っている生徒を募集しています。

ありがとうございました。

 

SSH生徒研究発表会in神戸国際展示場 8/7(水)・8(金) 

 8月6日(火)~ 8月8日(木)、学校の代表として宮崎県生徒課題研究発表大会最優秀賞に選出された「リーゼガング現象における反応機構の究明」班(満永夏深、丸本晃司、野元利矩、松葉幸信、北村優羽、橋詰和佳)が発表しました。

 本校のポスター発表見学者第1号は「東京都立立川高校」の生徒さんでした。(この後、お互い発表を見学しあい、交流を深めました。)1回の発表時間に区切りがないので、発表後の質問が白熱すると1ターンが終わるまでかなり時間がかかります。本校の研究に興味を持ってくださった他校の先生や生徒から今まで受けたことのない数の質問を、審査では3名の先生から、学会さながらの質問を10分ほど受け、生徒はかなり苦戦していました。

 発表では、暗記した内容を流れるように発表している学校もあれば、見学者の反応に応じて説明を臨機応変に変更している学校もありました。テーマや研究内容ももちろん重要ですが、発表力(プレゼンテーション力)の違いで見学者数にも大きな違いがありました。また、ポスターセッションにおいては、説明を受けながら疑問に思ったことを端的にまとめて相手に伝える質問力も重要だと感じました。

 また、2日目にはポスター発表の審査で選出された代表6校のプレゼンテーションが全体会で行われましたが、どの研究も先行研究(文献調査)がしっかりされていることに感心しました。また、自らの仮説に基づき、あらゆる視点から何度も何度も調査・実験を行っており、その多角的な視点に研究への興味や熱意を感じました。

 それぞれの地域性や研究内容は違いますが、全国の高校生が本気で取り組んだ研究にとても魅力を感じる発表会でした。課題研究するうえで一番難しいのはテーマ設定だと思います。今後も日常生活や通常の授業、体験活動、地域・地元企業との関わりの中で、探究心をフル稼働させて研究の種をたくさん見つけてくれることに期待したいところです。  

 

放射線セミナー 8/26(月)

 日本原子力文化財団のご協力により、九州大学工学部の先生を2名お越しいただき、放射線セミナーを行いました。今年度は理数科1年・3年の2日間連続で行っていただきました。まずは、放射線の基礎知識を学ぶ講義からスタートしました、その後、霧箱を用いて放射線の動きを観察したり、様々な物質を用いてγ線を遮蔽したり、β線を偏向させてその角度と計数率をグラフ化したり、実際に自然放射線を測定したり、といった様々な実習を行いました。生徒は普段目にすることのない現象や機材に興味津々のようでした。

 放射線は量によっては危険なものとなりますが、がん治療や病気の診断、文化財の検査、殺菌・滅菌、年代測定など、現代社会の最先端技術を支える重要な道具となっています。放射線を取り扱う業務に従事している人は国内だけでも60万人と推定されています、正しい放射線の知識を持って社会で活躍し欲しいと思います。

サイエンス合宿 7/23(火)~26(金)@御池少年自然の家ほか

初開催となるサイエンス合宿を高校1年生理数科(中学2・3年生途中参加)を対象に実施しました。
SSH事業の一環で①「霧島ジオパークでのフィールドワークを通して、本物』に触れることで、五感で捉え、心が動かされるような体験をし、探究心を高めるとともに探究プロセスの獲得と次年度の探究活動へ繋がる地元発信の『科学の種』を獲得する」、②「異学年との体験活動をともにすることで、知の継承や研究のノウハウを継承を行い、探究活動の底上げを図る」という目的のもと、3泊4日で実施しました。この4日間は『キーワードの設定』『問い作り』『仮説立て』を日々の体験活動の中で行い、探究のプロセス(SRP)の獲得を目指します。

23日(火)

高千穂河原ビジターセンターで霧島ジオパークの歴史や文化等を学んだのちに、えびのエコミュージアムで活火山や生物、植物の多様性について知り、実際に活火山周辺のフィールドワークを行いました。その後、宿舎へ戻り、夜には高崎天文台の蓑部樹生氏による講義が行われました。生憎の雨で星空は観測できませんでしたが、生徒の感想には「この講義で宇宙を見る目が広がった」という前向きなものが多数見られました。

 

 

24日(水)

御池青少年自然の家を出発後、前日に学んだ破局噴火による加久藤カルデラを白鳥展望所で眺め、享保用水路のフィールドワークに向かいました。そこでは宮崎大学の竹下伸一准教授に案内をしていただき、用水路が「なぜ最短経路ではなく迂回したか」という問いを持ちながら、用水路周辺の地形や歴史を探究しました。フィールドワーク後は宿舎へ戻り、火おこし体験①と野外炊飯①に挑戦です。初めての「まいぎり式」の火おこしに悪戦苦戦しながらも、最後まで諦めずに(約3時間)挑戦を繰り返しました。夜は振り返りとポスター作成を行いました。

 

「まいぎり式」             (火を起こさぬ者、食うべからず??)    こっちも悪戦苦闘…。 

 

25日(木)

野鳥の森での植物や生物の多様性について知るフィールドワークを行いました。この日からは本校附属中2・3年生も加わり、中高混合班で対話をしたり、ヤマビルと格闘したりしながら楽しく活動しました。宿舎へ戻り、午後からは火おこし体験②と野外炊飯②を、引き続き中高混合班で挑戦しました。2回目の火おこしは「きりもみ式」だったので更なる苦戦が予想されましたが、前日の経験と新たなアイデアの創出により、あっさりと火を着ける班もありました。野外炊飯の方も昨日の失敗等を活かし、手際よく(?)ご飯とカレー作りをしました。夜は最終日のポスター発表へ向けて班活動を行いました。

 

 (後半は、ヤマビルが気になり、目線が足下ばかりに…。)                   「きりもみ式」

 

26日(金)

御池少年自然の家でポスター発表会を行いました。このサイエンス合宿4日間のまとめです。フィールドワーク等で得た貴重な体験をもとに『キーワードの設定』『問い作り』『仮説立て』てプレゼンしました。そのなかには前日のヤマビルを解剖し探究している班もあり、独創性豊かな発表となりました。

 

初めてのサイエンス合宿、異学年によるフィールドワークおよび宿泊研修、火おこし、飯ごう炊さん等々がありましたので、今後の『知の継承』にも大いに期待したいところです。
 

7月7日(日)に、県内SSH指定校である泉ヶ丘高校、宮崎西高校、延岡高校3校と幹事校である宮崎大宮高校との4校連絡協議会のキックオフ行事となる「東大でのディスカッション講義を体験しよう!」が、大宮高校視聴覚室で行われました。講師は東京大学教養学部非常勤講師、宇野健司先生です。先生は宇野ゼミという東京大学最大の宇野ゼミ(500名)にて教鞭を執られており、交換留学指導やディスカッション指導、就職活動指導に強いという評判の先生です。ディスカッションを通して問題解決型の論理的思考スキルを身につけるとともに、多様な人たちとのコミュニケーションを通して他者と協働することへの意欲を高める内容の講義でした。本校からは1年生6名2年生6名の計12名が参加し、県内トップの生徒達と肩を並べながら、一歩も引けを取らない熱い暑いディスカッションを繰り広げていました。このSSH指定校の中から、きっと未来の東大生、未来の県知事、未来の世界的な科学者が現れてくれることを期待して、次回の4校連参加を楽しみにしたいと思います!!

 

『SSH講演会』6/15 @都城泉ヶ丘高校体育館

   本日、SSH講演会と銘打って、本校の卒業生であり、宮崎大学工学部を卒業後、村田製作所で勤務されている鈴木まゆ様にお越しいただき、生徒が知らないものづくりの現場で働く女性のお仕事や、進路についてご講演をいただきました。

 御自身も最初から現在の職業を目指したわけではなかったという体験談をもとに、「昨今の社会は常に変わり続ける。自分の興味や面白いと思うことを日々アップデートして、広い視野で将来の選択肢を増やして欲しい」と生徒への新たな視点をもつ大切さを話されました。

 

講演会後、鈴木さんと一緒にお弁当を食べながら、進路選択のこと、工学部のこと、企業のこと等もっと知りたいことについて意見交換を行う「サイエンスランチカフェ」が行われました。事前に応募していた生徒に加えて、当日参加の生徒も加わり、20名弱で会がスタートしました。鈴木さんが講演でお話しされた「知らなきゃ選べない」の言葉通り、自分が将来の進路や職業を選ぶために、様々な質問を通して一生懸命「知ろう」とする姿が印象的でした。生徒から出てくる全ての質問に丁寧に答えていただき、参加した生徒たちは貴重な時間を過ごしました。

 

 

 この講演会は宮崎大学の御協力により実施することができました。宮崎大学が取り組んでいる「アマテラス・ガールズ・プロジェクト」についてはクラスルームやクラッシーを通じて発信しておりますので、是非ご覧ください。