「第25回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会」in島根県松江市 8月18日(日)~8月21日(水) 0日目(8月18日) 宮崎県の代表として、ポスターセッション3名、ステージ発表6名の合計9名で、島根県松江市で行われた「第25回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会」に参加しました。1日かけて、島根県に到着。宮崎空港から大阪伊丹空港までの飛行機が10分遅れた影響で、タイトなスケジュールがさらにタイトに。皆、飲まず食わずでようやく島根県松江市に到着。到着後、漫画家園山俊二さんの作品に登場するモニュメントに遭遇。「はじめ人間 ギャートルズ」、生徒の皆は、知らなかったようです…。お疲れ様でした。
1日目(8月19日) ステージ発表の生徒はリハーサル。入念な準備を行いました。ポスターセッションのメンバーは準備の後に午後から早速、発表開始。訪れる方々に、丁寧な説明を行います。数時間後、審査員がポスターセッションを評価。その質問は、実際に実験に携わった生徒にしか答えられない質問ばかり。宮崎県の特産品であるキュウリをアピールしながらも、様々な質問に答えていく、立派なポスターセッションでした。生徒にとっても有意義な時間となり、理数探究で続けてきた成果を思う存分伝えることができる場となりました。
2日目(8月20日) この日はいよいよステージ発表。都城泉ヶ丘高校の発表順番は最後ということで、周りの発表を聴きながら、生徒同士その発表内容について小声で議論する様子が見られました。また、この独特な雰囲気での発表の中、質問をする丸本君。的を射た立派な質問でした。さて、いよいよステージ発表。それぞれが自分の役割を果たし、理数探究で向き合ってきた「リーゼガング現象」について懸命に発表を行いました。発表後の質問については、島根大学の牧之瀬先生が観衆の理解を促すような温かい質問を。なんと都城工業高等専門学校のご出身のようで、事前に要項を読み、いろいろと調べていただいたようです。 会場を後にする際に、たまたま牧之瀬先生に遭遇。様々なアドバイスを頂きました。会話の節々から都城市に対する強い郷土愛も感じられた、そんな素敵な場面でした。この絶好の場面で、理数科講演会に是非お願いしますと依頼。喜んで…というお返事を頂きました。是非、都城泉ヶ丘高校で講演をしていただきたいと思います。
4日目(8月21日) いよいよ都城市に出発。生徒の皆は大夫疲れている様子でした。午後6時頃に無事到着。生徒にとって本当に学びのある有意義な時間だったと思います。次回は愛媛県で開催。後に続く生徒が出てきて欲しいものです。何より、この研究に興味がある、ぜひ引き継いでみたいと思っている生徒を募集しています。 ありがとうございました。
|
SSH生徒研究発表会in神戸国際展示場 8/7(水)・8(金) 8月6日(火)~ 8月8日(木)、学校の代表として宮崎県生徒課題研究発表大会で最優秀賞に選出された「リーゼガング現象における反応機構の究明」班(満永夏深、丸本晃司、野元利矩、松葉幸信、北村優羽、橋詰和佳)が発表しました。 本校のポスター発表見学者第1号は「東京都立立川高校」の生徒さんでした。(この後、お互い発表を見学しあい、交流を深めました。)1回の発表時間に区切りがないので、発表後の質問が白熱すると1ターンが終わるまでかなり時間がかかります。本校の研究に興味を持ってくださった他校の先生や生徒から今まで受けたことのない数の質問を、審査では3名の先生から、学会さながらの質問を10分ほど受け、生徒はかなり苦戦していました。 発表では、暗記した内容を流れるように発表している学校もあれば、見学者の反応に応じて説明を臨機応変に変更している学校もありました。テーマや研究内容ももちろん重要ですが、発表力(プレゼンテーション力)の違いで見学者数にも大きな違いがありました。また、ポスターセッションにおいては、説明を受けながら疑問に思ったことを端的にまとめて相手に伝える質問力も重要だと感じました。 また、2日目にはポスター発表の審査で選出された代表6校のプレゼンテーションが全体会で行われましたが、どの研究も先行研究(文献調査)がしっかりされていることに感心しました。また、自らの仮説に基づき、あらゆる視点から何度も何度も調査・実験を行っており、その多角的な視点に研究への興味や熱意を感じました。 それぞれの地域性や研究内容は違いますが、全国の高校生が本気で取り組んだ研究にとても魅力を感じる発表会でした。課題研究するうえで一番難しいのはテーマ設定だと思います。今後も日常生活や通常の授業、体験活動、地域・地元企業との関わりの中で、探究心をフル稼働させて研究の種をたくさん見つけてくれることに期待したいところです。
|
放射線セミナー 8/26(月) 日本原子力文化財団のご協力により、九州大学工学部の先生を2名お越しいただき、放射線セミナーを行いました。今年度は理数科1年・3年の2日間連続で行っていただきました。まずは、放射線の基礎知識を学ぶ講義からスタートしました、その後、霧箱を用いて放射線の動きを観察したり、様々な物質を用いてγ線を遮蔽したり、β線を偏向させてその角度と計数率をグラフ化したり、実際に自然放射線を測定したり、といった様々な実習を行いました。生徒は普段目にすることのない現象や機材に興味津々のようでした。 放射線は量によっては危険なものとなりますが、がん治療や病気の診断、文化財の検査、殺菌・滅菌、年代測定など、現代社会の最先端技術を支える重要な道具となっています。放射線を取り扱う業務に従事している人は国内だけでも60万人と推定されています、正しい放射線の知識を持って社会で活躍し欲しいと思います。 |
サイエンス合宿 7/23(火)~26(金)@御池少年自然の家ほか 初開催となるサイエンス合宿を高校1年生理数科(中学2・3年生途中参加)を対象に実施しました。 23日(火) 高千穂河原ビジターセンターで霧島ジオパークの歴史や文化等を学んだのちに、えびのエコミュージアムで活火山や生物、植物の多様性について知り、実際に活火山周辺のフィールドワークを行いました。その後、宿舎へ戻り、夜には高崎天文台の蓑部樹生氏による講義が行われました。生憎の雨で星空は観測できませんでしたが、生徒の感想には「この講義で宇宙を見る目が広がった」という前向きなものが多数見られました。
24日(水) 御池青少年自然の家を出発後、前日に学んだ破局噴火による加久藤カルデラを白鳥展望所で眺め、享保用水路のフィールドワークに向かいました。そこでは宮崎大学の竹下伸一准教授に案内をしていただき、用水路が「なぜ最短経路ではなく迂回したか」という問いを持ちながら、用水路周辺の地形や歴史を探究しました。フィールドワーク後は宿舎へ戻り、火おこし体験①と野外炊飯①に挑戦です。初めての「まいぎり式」の火おこしに悪戦苦戦しながらも、最後まで諦めずに(約3時間)挑戦を繰り返しました。夜は振り返りとポスター作成を行いました。
「まいぎり式」 (火を起こさぬ者、食うべからず??) こっちも悪戦苦闘…。
25日(木) 野鳥の森での植物や生物の多様性について知るフィールドワークを行いました。この日からは本校附属中2・3年生も加わり、中高混合班で対話をしたり、ヤマビルと格闘したりしながら楽しく活動しました。宿舎へ戻り、午後からは火おこし体験②と野外炊飯②を、引き続き中高混合班で挑戦しました。2回目の火おこしは「きりもみ式」だったので更なる苦戦が予想されましたが、前日の経験と新たなアイデアの創出により、あっさりと火を着ける班もありました。野外炊飯の方も昨日の失敗等を活かし、手際よく(?)ご飯とカレー作りをしました。夜は最終日のポスター発表へ向けて班活動を行いました。
(後半は、ヤマビルが気になり、目線が足下ばかりに…。) 「きりもみ式」
26日(金) 御池少年自然の家でポスター発表会を行いました。このサイエンス合宿4日間のまとめです。フィールドワーク等で得た貴重な体験をもとに『キーワードの設定』『問い作り』『仮説立て』てプレゼンしました。そのなかには前日のヤマビルを解剖し探究している班もあり、独創性豊かな発表となりました。
初めてのサイエンス合宿、異学年によるフィールドワークおよび宿泊研修、火おこし、飯ごう炊さん等々がありましたので、今後の『知の継承』にも大いに期待したいところです。 |
7月7日(日)に、県内SSH指定校である泉ヶ丘高校、宮崎西高校、延岡高校3校と幹事校である宮崎大宮高校との4校連絡協議会のキックオフ行事となる「東大でのディスカッション講義を体験しよう!」が、大宮高校視聴覚室で行われました。講師は東京大学教養学部非常勤講師、宇野健司先生です。先生は宇野ゼミという東京大学最大の宇野ゼミ(500名)にて教鞭を執られており、交換留学指導やディスカッション指導、就職活動指導に強いという評判の先生です。ディスカッションを通して問題解決型の論理的思考スキルを身につけるとともに、多様な人たちとのコミュニケーションを通して他者と協働することへの意欲を高める内容の講義でした。本校からは1年生6名2年生6名の計12名が参加し、県内トップの生徒達と肩を並べながら、一歩も引けを取らない熱い暑いディスカッションを繰り広げていました。このSSH指定校の中から、きっと未来の東大生、未来の県知事、未来の世界的な科学者が現れてくれることを期待して、次回の4校連参加を楽しみにしたいと思います!!
|