SSH トピックス
SSH通信 第20号 発行
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宮崎県高等学校理数科課題研究発表大会
令和7年度第12回「宮崎県高等学校理数科課題研究発表大会」が、宮崎西高校にて開催されました。
本校からは、理数科2年生SSR校内代表選考会で選出された、数学分野「パスカルの三角形の発展」と、生物分野「ヤマビルの吸血可能な部位の選定方法」の2班が発表しました。
審査員からは、数学分野では研究に取り組んだきっかけや研究過程で見いだした規則性、今後の発展可能性について、生物分野では吸血行動のきっかけ(トリガー)となる刺激や条件について質問がありました。両班とも落ち着いて堂々と発表し、質疑にも的確に対応することができました。
審査結果は以下の通りです
カテゴリーA 最優秀賞「パスカルの三角形の発展」班
カテゴリーB 優秀賞 「ヤマビルの吸血可能な部位の選定方法」班
なお、「パスカルの三角形の発展」班は、来年度8月に沖縄で開催される中国四国九州理数科課題研究発表大会に、プレゼンテーション発表として参加します。
令和7年度第2回県西県南地区普通科高等学校探究発表会
社会課題部門では、飯野高校9班、小林高校2班、都城西高校10班、日南高校33班、福島高校7班、本校55班の計116テーマが参加し、体育館でポスターセッションに取り組みました。
今回のポスターセッションでは「質問する力」をキーワードに掲げ、見学者は発表内容を深く掘り下げるため、可能な限り「はい/いいえ」で終わらないオープンクエスチョン(答えが一つではない問い)で質問することに挑戦しました。
ポスターセッション終了後には、1グループ7人の計50グループに分かれて「生徒交流会(探究リフレクションセッション)」を実施しました。この交流会は、発表会の「評価」を受ける場ではなく、対話を通じて自らの探究をさらに「深める」ことを目的としています。生徒たちは専用のワークシートを活用しながら、セッション中に得た「問い」や、これまでの活動での「失敗」や「気づき」を他校の生徒と共有しました。異なる視点を持つ仲間との対話から、自分一人ではたどり着けなかった新しい視点を発見し、次の発表の場に向けた今後のアクションを具体化させる貴重なアップデートの時間となりました。
社会の諸課題という共通の関心分野で探究活動に取り組む高校生同士、会場では活発な意見交換が行われ、探究がさらに深まる場面が数多く見られました。内容のみならず、デザインにも工夫が見られるポスターには多くの生徒が見入り、関心の高さもうかがえました。今後もますます参加校・発表数が増え、県西県南地区の社会課題の解決につながる探究活動がより一層活性化することを期待しています。
自然科学部門では、小林高校3班、日南高校3班、都城西高校2班、鹿児島県の国分高校8班、本校32班の計48テーマが参加し、義友会館にてポスターセッションを行いました。
本校生徒は、日頃から顔なじみの多い生徒同士の発表に加え、他校の初めて見る研究にも関心を寄せ、見学を楽しみにしている様子でした。今回はポスター見学の時間を利用して「ポスター賞」を設定し、研究内容だけでなく、デザインや構成の工夫に注目して投票を行いました。結果は以下の通りです。
発表Aグループ
最優秀ポスター賞 宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校「パスカルの三角形の発展」
優秀ポスター賞 宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校「地域資源を使って泉ヶ丘高校の湿気を防ぐ」
優秀ポスター賞 宮崎県立都城西高等学校「新素材紙を!」
発表Bグループ
最優秀ポスター賞 鹿児島県立国分高等学校「クモの糸が虹色に輝く謎に挑む」
優秀ポスター賞 鹿児島県立国分高等学校「皆既月食時の月の明るさの謎を追う」
優秀ポスター賞 鹿児島県立国分高等学校「鹿児島県におけるミナミヌマエビ属の分布とその生態」
同じ地域で探究活動に取り組む高校生同士、さらに自然科学という共通の分野で研究する仲間同士の発表ということもあり、会場では質問が多く交わされ、大いに盛り上がりました。なかには、研究内容の面白さや完成度の高さから人だかりができるポスターも見られました。
来年はさらに参加校・発表数が増え、この地域の自然科学研究が一層活気づくことを期待しています。
春の学習会
北九州予備高校の先生方を講師にお招きし、南九州大学にて「春の学習会」を実施しました。今回の参加者は約200名で、理数科1・2年生に加え、普通科の希望者、さらに附属中学生の希望者も参加しました。
講座は数学・英語の2教科で、九州大学から京都大学・東京大学の二次試験を想定した問題に取り組みました。普段の授業(50分)より長い90分授業でしたが、生徒は集中力を保ちながら4コマの講座を最後まで受講し、粘り強く学び切る姿が見られました。
1か月後には学年が一つ上がります。今回の学習会をきっかけに、比較的時間の取りやすい春の期間を活用し、それぞれの課題に向き合って学習を進めてほしいと思います。
SSH通信 第19号 発行
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SSH探究学習発表会(1/30)
1月30日(金)、「SSH探究学習発表会」を終日開催いたしました。附属中学校1年から高校2年生まで、発表形態は異なりますが、全校生徒の前で自身の研究を発表する最大規模の校内発表会です。なお、発表会後にはSSH運営指導委員会も開催しましたので、発表会の様子は、運営指導委員会、教育委員会の先生方にも参観いただきました。
◆附属中学校1年生
附属中学校1年生は、自然科学探究学習(SKT)で1人1研究に取り組んできました。今回はその中から代表者2名によるプレゼンテーション発表を行いました。高校生を含む全体の場での発表でしたが、堂々と自分の研究を、自分の言葉で発表し、その後の質疑にもしっかりと答えていました。
◆附属中学校2年生
附属中学校2年生は、1年次の研究経験を踏まえ、継続、または新たな研究テーマで1人1研究に取り組んできました。中学2年生の研究は、3年生までの2年間に渡る研究となります。今回は「中間発表」という形で、全員がポスターを作成し、先輩や有識者の先生からアドバイスを受ける機会でした。ただ、インフルエンザ拡大により同日学級閉鎖となってしまい、ポスター掲示のみとなりましたが、今月末に保護者を前に発表する機会を再設定します。
◆附属中学校3年生
附属中学校3年生は、2年次から引き続いての研究の集大成です。中学1年生同様、代表者3名によるプレゼンテーション発表を行いました。「問い」の設定や仮説について、また情報収集や分析等、三者三様ですが、それぞれのアプローチも非常に面白く、中学生の研究としてはかなりレベルが高いと、各先生方からの評価も高いものでした。
◆高校理数科1年生
高校理数科1年生は、SSH学校設定科目「サイエンス・リサーチ・プロセス(SRP)」「サイエンス・リサーチ・メソッド(SRM)」の時間で学んできた探究基礎力を活かし、これから高校3年までグループで科学探究を進めます。今回は主に、そのテーマ設定、研究仮説、研究計画について等、研究の方向性についてポスター発表を行いました。先輩達の探究の成果を隣で聞き、そしてその先輩から直接アドバイスを受けられる機会となったことで、今後の研究の見通しが開ける機会となったのではないでしょうか。
◆高校普通科2年生
高校普通科2年生は、「理数探究」の時間で令和元年度より続く地域課題解決型探究学習、「郷土探究」の中間発表をポスターセッション形式で行いました。高校2年生での探究学習時間が2時間と増えたことで、多くの班が実地調査やアンケート・インタビューを積極的に行うことができました。都城市役所のバックアップを受けながら進めてきた探究学習には、データによる根拠がしっかり見える研究が増え、より説得力の増す発表になっていました。
◆高校理数科2年生
高校理数科2年生は、週3時間のSSH学校設定科目「スーパー・サイエンス・リサーチ(SSR)」で研究してきた成果の中間報告を、ポスターセッションにて行いました。物理・化学・生物・地学・数学・情報の6分野に分かれ、班毎に活動してきた研究です。12月には大学の研究室をお借りして、教授や大学生TAの方々に指導、助言をいただきながら、探究が一気に加速しました。今回のアドバイスを受け、3年次の探究でかなり深められると期待します。
審査員特別賞の研究は以下の通りです。
◎IPAと数理モデルを用いた存在しない言語の響きの生成【理数科1年】
◎未来へつなぐ歴史発信プロジェクト【普通科2年】
◎動物の発声器官・発生する音の違い【理数科2年】
◎ヤマビルの吸血可能な部位の選定方法について【理数科2年】
◎アンコンシャスバイアスを改善するアプリの開発【理数科2年】
◎吉都線を危機から脱線【普通科2年】
普通科2年郷土探究「市役所へのプレゼンテーション」(1/28)
1月28日(木)、普通科2年「理数探究」における探究成果を発表する「中間発表会②(市へのプレゼン)」が開催されました。普通科2年生は、地域の課題解決を目指した「郷土探究」に4月から取り組んできました。8つの分野に分かれ、生徒は1名から6名で班を作り、それぞれが「問い」を立て、探究してまいりました。この探究活動は都城市役所にサポートいただきながら、令和元年から取り組んでいます。SSHの採択を受けたⅠ期生、現2年生からは、3年次まで探究を継続します。
この探究活動では、本校の身に付けさせたい資質能力「いずみGS」のすべてを体得できる活動が詰まっています。今回の発表ではその中の「コミュニケーション」のスキルアップの場として設定しています。自身の探究の成果を「自分の言葉」で相手に伝え、ポスターとして「的確に表現」し、市役所からのアドバイスや評価を「自分ごととして聞き」、よりよいものにするためにさらに探究を続ける。そういう機会になりました。
これまでの探究活動では多くの班が校外活動も実施し、多くの近隣の事業者、小中学校等、施設等に足を運んで得たデータを元に、科学的・統計的な分析を心がけてきました。探究の進め方等においても市役所担当者から多くのアドバイスをいただき、生徒達は学びの多い活動を行えました。
1月30日(金)には、この成果を後輩達へ発信する「SSH探究学習発表会」が開催されます。附属中、理数科全ての発表が一堂に会する発表会です。今回の指摘を受け、さらに発展させた発表が当日見られることを期待しています。
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
理数科2年生SSR校内代表選考会
本日、理数科2年生によるSSR(スーパーサイエンスリサーチ)の校内代表選考会が行われました。どの班の発表も完成度が高く、非常に充実した発表会となりました。
各班は明確な問題意識をもとに仮説を立て、検証を行うという探究の一連の過程を丁寧に踏み、独創的な視点で研究成果をまとめ、発表していました。また、審査員からの質問に対しても堂々と受け答えする姿が印象的で、昨年度からの大きな成長がうかがえました。
校長先生からの講評では、「本選考会が“答えのない問い”に真剣に向き合う貴重な機会であり、このような探究活動は、通常の授業の中ではなかなか十分に行うことが難しいものである。だからこそ一つ一つの機会を大切にしてほしい」との言葉がありました。また、今後の社会においては、正解があらかじめ用意されていない問いに挑み続ける姿勢が重要になると指摘され、そのうえで、自分たちの考えや成果を誰にでも分かりやすく伝えるプレゼンテーション力や、相手と意思疎通を図るコミュニケーション力を、今後さらに磨いてほしいとの期待が述べられました。
今回の選考会を通して、今後に向けた多くの課題も明らかになったことと思います。これらを踏まえ、1月30日に予定されているポスター発表や、外部コンテストへの積極的な参加へつなげていくことを期待しています。生徒一人ひとりの探究活動が今後さらに深化していくことを、楽しみに感じさせる選考会となりました。今後も楽しみながら探究活動を進めていきましょう。
【各分野代表班研究テーマ】
物理班「波のエネルギーによる発電の最適条件」
化学班「CNFを用いた釣り糸の開発」
生物班「ヤマビルの吸血可能な部位についての選定方法」
地学班「シラスと防虫」
数学班「パスカルの三角形の発展」
情報班「アンコンシャスバイアスを改善するアプリの開発」
SSH通信 第18号 発行
SSH沖縄研修実施報告
12月17日から19日の2泊3日で本校理数科2年生8名(希望者)が参加し、これまで取り組んできた科学的探究活動をさらに深化させることを目的として、沖縄県内の高等学校および沖縄科学技術大学院大学(OIST)と連携した研修・交流事業を実施しました。本研修では、研究発表や意見交換を通して多様な視点・視座を獲得し、今後の探究活動の精度向上や学習意欲の向上を図りました。
【1日目】12月17日(水)
会場:沖縄県立球陽高等学校
初日は、開会行事およびアイスブレイクから始まり、生徒同士が互いの緊張をほぐしながら交流を深めました。
開会行事・アイスブレイク
生徒相互発表(英語によるポスター発表)
各校の生徒が、日頃の探究活動の成果を英語でポスター発表しました。質疑応答では、研究内容の妥当性や今後の発展性について活発な意見交換が行われ、研究を多角的に捉える力を養う機会となりました。
生徒間交流会・校内探究活動見学
球陽高校の探究活動の取組を見学しながら、研究テーマや手法、学校での学びについて意見交換を行いました。
宿泊は球陽高校内セミナーハウスを利用し、学校の枠を越えた交流が行われました。
【2日目】12月18日(木)
会場:沖縄科学技術大学院大学(OIST)
2日目は、世界最先端の研究が行われているOISTを訪問しました。
開会行事・OIST紹介
キャリアトーク
グローバルな研究機関で働く意義や、多様な進路・キャリアの可能性についてお話を伺い、生徒にとって将来を具体的に考える契機となりました。
キャンパスツアー
研究施設や国際色豊かな学習環境を見学し、研究者の働く姿を間近で感じることができました。また、実際の研究現場を見学し、探究活動と大学・大学院での研究とのつながりを実感する時間となりました。
生徒研究発表・質疑応答
本校生徒が、自身の探究テーマについて英語で発表し、OIST関係者に多くの助言をいただきました。オールイングリッシュで3ターム行われ、生徒たちは緊張で序盤ぎこちない雰囲気がありましたが、最後は堂々と英語で質疑応答までこなしていました。
【3日目】12月19日(金)
会場:沖縄県立向陽高等学校
最終日は、これまでの研修の成果を共有し合う場として、生徒主体の交流活動を行いました。
開会行事・アイスブレイク
生徒相互発表(ポスター発表)
球陽高校とOISTの2日間でいただいたアドバイスをもとに堂々と研究発表をする様子がありました。向陽高校の発表では1年生のアイディアや熱意に驚きながら自分たちの研究に対して更なる意欲が喚起されました。
生徒間交流会
研究内容だけでなく、宮﨑や沖縄両県の課題や進路観、将来の目標についても語り合い、互いに刺激を受ける機会となりました。
閉会行事・記念撮影
研修を終えて
本研修を通して、生徒は自らの研究を外部に発信し、専門的な視点から助言を受けることで、探究活動を客観的に見直す力を身に付けました。また、国際的な研究機関や他校生徒との交流を通して、将来の進路や社会との関わりについて主体的に考える貴重な機会となりました。今後もSSH事業の一環として、このような実践的・発展的な学びの場を大切にしていきます。