宮崎県版GAP「ひなたGAP」

1.GAP(ギャップ)とは?

GAP(GoodAgriculturalPracticeの略称)とは、食品安全・環境保全・労働安全等を目的に、農産物の生産工程ごとに適正な作業手順や物の管理を行う手法のことです。農業生産には、食品安全、環境保全、労働安全等に関する様々なリスクが存在します。このリスクを明らかにし、対策の実践によりリスクが低減されることがGAPの効果です。GAPを通して、消費者の皆様に安全・安心な農産物をお届けすること、環境へ配慮した農業を行うこと、自身や雇用者の労働事故を無くすことを実現し、持続可能な農業生産につなげる目的があります。

 

①   GAPの効果

 

1)  食品の安全や品質の向上
 (取組例)水の安全性確認、適正な農薬使用、作業者や施設の衛生管理、整理整頓や手順ルール化による食品汚染や異物混入の防止

 

2)環境保全
 (取組例)過剰施肥の防止、廃棄物の適正な処分、農薬以外の防除技術の導入

 

3)農作業事故の低減
 (取組例)農場の危険箇所の把握と対策の実施、農業機械の安全装置の装着

 

4)農場経営の改善
 (取組例)整理整頓や手順ルール化による作業の効率化、機械の整備による故障の減少、台帳整理による不要在庫の減少

 

②   GAPの導入

 

GAPには、自身の農業生産でGAPを実践すること(GAPをする)GAPを実践した上で第三者機関の審査により証明を受けること(GAPを取る)の二通りの取組方法があります。
 〇 GAPの実践(GAPをする)
   : 農業生産でGAPを実践すること
 〇 GAP認証の取得(GAPを取る)
   : 第三者機関の審査により、GAPが正しく実施されているか証明をうけること

2.GAPをする~「ひなたGAP」の実践~

 

宮崎県版のGAPである「ひなたGAP」は、基礎的な項目で構成されたGAPです。農業生産の工程に応じて実践する内容を一覧にした基準書は、様々な法令を反映させながらも、分かりやすい表現を用いており、始めてのGAP導入にも適しています。そのため、JGAPASIAGAP等のGAP認証に取り組む前のGAP実践のファーストステップとしても御活用いただけます。

GAPの取組は、PDCAサイクル(計画・実践・評価・改善)によって進めることが重要です。ひなたGAPの基準書に沿って、リスクの把握、GAPの実践、自己点検、改善活動を繰り返してください。
GAP
の活動に終わりはありません。リスクゼロを目指して、毎年、取組内容を見直していきます。

 

*(宮崎県ホームページ、宮崎県版GAP「ひなたGAP」より出典。) 
https://www.pref.miyazaki.lg.jp/nogyoryutsu-brand/shigoto/nogyo/page00085.html

 

3.農業科 作物専攻班「ひなたGAP認証に向けての取り組み」

 R4「ひなたGAP認証」実践報告書 .pdf


4.ひなたGAP認証書( 認証品目:米 )