「地元企業に期待すること」(2)
アンケート結果から工業高校生徒・保護者が地元企業に求める「条件整備」について、簡単にまとめると次の要点と順番になる。
(1) 生徒・保護者は、余り地元の企業を知らない。
特に企業自体は小さいが、生産している製品が全国的に高いシェアーを誇る有望な企業、財務状況が良く、堅実な経営をしている企業などが知られていない。
(2) 保護者は、子供(生徒)の考えを尊重している。
大学に進学予定の家庭も含め、保護者は、「将来は地元就職をしてほしい」考えをもっているが、最終的には子供の意思に任せている。
(3) ……そして、最終的に子供の考えに押され、県外を選ぶ生徒・保護者が、
最終的に県外就職を選ぶ理由が、驚くなかれ「なんとなく……都会の企業が良さそう……だ、」
という「漠然とした理由」だというから驚いてしまう。
以上が、アンケート結果から分かったことである。次回は、この「漠然とした理由」について考えてみたい。