日誌

勝っても喜びすぎない

 以前、勝ってもガッツポーズをしない柔道の大野将平選手を紹介たが、これまでにも、2010年夏の甲子園で優勝した興南高校(沖縄)が報徳学園戦において、我如古(がねこ)主将が同点タームリーを打った。3塁にスライディングをした我如古主将は、淡々とユニホームに付いた土を払ってベース上に立った。試合後の記者会見、「なぜガッツポーズをしなかったか。」と聞かれ、「たかが同点、まだ7回で試合の途中、必要以上に相手を刺激してもいけない、相手に対する敬意である」と言ったことを思い出す。
 今年の甲子園、智弁和歌山高校は優勝してもマウンド上で喜びを爆発させることはなかった。相手を思いやるチームが勝つのは、見ていてすがすがしい気持ちになる。決して強制するものではないが。